鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

京都戦コメント

2010年11月28日 | Weblog
J1リーグ 第33節
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ
Q:後半、京都に押し込まれることが多かったが?
2-0で勝っていたわけだが、相手にとってはリードされていたし押し込まれる状況はあり得ることだったが、それ以前からチームに不安定な部分が出ていて失点してからその緊張感が増してしまった。

Q:今シーズンのフェリペについての評価は?
来日1年目であり、気候や日本の文化・環境・食事など精神的な部分を含めて慣れるまでには時間が必要だった。困難な状況を乗り越えてだいぶ慣れてきたし選手たちも協力してくれていた。今シーズン2点目をとれたことは彼にとっても自信になったと思う。今日は日頃の努力の積み重ねが得点につながったのだろう。(彼が監督の期待に添えたのかということに対しては)もちろん慣れるまでの時間がかかるというのはわかっていた。残念だった部分としてはチームの土台づくり期間となる宮崎・福島のキャンプ中にケガをしてしまい、そのキャンプの中でチームとしてやるべきことの理解を深めていく時間が少なかった。ただシーズン終盤になって良い状態でできるようになってきたのを考えれば、総合的にみるとプラスだったと思う。

Q:今シーズン2度目の先発となった宮崎については?またなぜジウトンがベンチから外れたのか?
宮崎については日々の練習の姿勢だったり、パフォーマンスを継続しているし成長してきている。若い選手たちは少ないチャンスで結果を出していかなければならないし、経験を積んでレギュラーのポジションを掴んでいくのでそういった意味でもいかに継続することができるかを今後も見守っていきたい。ジウトンについては前日練習でケガをしてしまったので今日はベンチから外した。

12月4日の最終戦が終われば、次の天皇杯までの3週間はしっかりとリカバリーに徹することができる。現状、ケガや痛みを抱えながら気持ちで近づこうとしている選手も多く、そういった選手たちにとってもこの期間は治療にも専念できるだろう。自分たちのやり方は変わらないが、やるべきことの意識がだんだんと薄れてきている。勝ちたい、タイトルを獲りたいという目標を達成するために全員がもう一度しっかりと取り組むという覚悟がなければ集中力は欠けてしまう。この期間はそのスイッチを入れる作業を徹底してやっていきたい。

京都サンガF.C.:秋田 豊
試合の入りは悪くなかった。ただ鹿島に対して選手たちが少し圧力を感じていたかもしれない。その圧力が前半の2失点という形になってのしかかってしまったと思う。後半は何度かチャンスをつくることができたが最後を決めきることができなかった。これが今日の結果だったと思う。

Q:監督として鹿島に戻ってきたが?
こういうスタジアムで試合ができるのは監督の立場に変わったとしてもすごく嬉しい。僕自身、このスタジアムでプレーしていたしすごく思い入れもあるのでなんとか勝ちたかったがこういう結果になってしまって非常に残念。


【フェリペ ガブリエル】
初めてセットプレーでボックスの中に入ったけれども上手くチームメイトが合わせてくれたと思うし、結果が出て嬉しく思う。自分にとっては、1年目で慣れる時間が必要だったし、そういった中でやりやすい環境を作ってくれたチームメイトに感謝したい。

【興梠 慎三】
3点目を取れればもっと試合を楽に進めることが出来たと思う。次の試合でしっかり勝たないとACLの出場権が危ないのでいい準備をしたいとと思う。

【大迫 勇也】
自分が入った時は1点リードしていたし守備の部分で貢献しろという指示だった。もっとキープ出来ればよかった。今日は何も出来ませんでした。

【宮崎 智彦】
今日はあまり緊張せずに出来たと思う。みんな連戦だったのでみんなの分も走りたかった。早い時間帯に2点とってくれたので助かった。もっとボールに絡みたかったし、課題の残る試合だったと思う。

【青木 剛】
相手が押し込んできたのでバイタルの所をケアしようと思っていた。押し込まれて守る時間が長かった中で、カウンターからチャンスも作れていたと思う。3点目を決められればもっとよかったけれども、勝ったことが1番だと思う。


2010年11月28日(日)

本日行われたJ1第33節京都戦は、野沢選手とフェリペ選手のゴールが決まり、2-1で勝利しました。

【J1:第33節 鹿島 vs 京都】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.11.28)
11月28日(日) 2010 J1リーグ戦 第33節
鹿島 2 - 1 京都 (13:03/カシマ/19,588人)
得点者:17' 野沢拓也(鹿島)、31' フェリペガブリエル(鹿島)、64' 宮吉拓実(京都)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:後半ちょっと押し込まれる時間帯が多かったと思うのですが後半の戦い方についてコメントをお願いします。
「2-0で勝っていたわけですから、押し込むという状況になることはあり得ます。ただ、我々が以前から不安定な部分が出ていたわけでそこが少し問題だと思います。また失点の場面もそういった不安定さが原因でしたし、失点してからも緊張感やプレッシャーが増してしまったと思います」

Q:フェリペ・ガブリエルが2点目をあげましたが、今季の相対的なチームの貢献度を含めて、監督の評価をお願いします。
「当然ながら、まだ来日して1年目ということで、暑い夏から冬に移動してきて、精神的な部分を含めて体が慣れる時間が必要でした。また、サッカースタイルもブラジルと日本では違いますし、ここ鹿島でやっていることも違います。それに慣れるまでかなりの時間が必要でしたし、また食事に関しても最初は単身で来てたので大変でした。そうした困難な状況を乗り越えてだいぶ慣れてきたのではないかと思います。他の選手もその協力をしている部分があると思います。
今季2点目ということに関しては、2点目を取れたということは自信を深めることになると思います。努力の積み重ねが得点に繋がったと思います」

Q:今日は宮崎選手が左サイドバックで出場したと思うのですが、前回のセレッソ大阪戦より良いプレーが増えたんじゃないかと思います。監督は、今日、どのような印象をどう思っているのか、ということと、ジウトン選手はベンチにも入っていませんが、なにかアクシデントがあったのでしょうか?
「ひとつは12月4日が終わってから最初の週はリカバーに徹しなければならないし、どうしても我々だけでなく他のチームも同様、厳しい日程を強いられたわけですから回復させないといけないわけです。現状でも、何人かの選手はケガや痛みを抱えながらプレーしているわけです。本調子に気持ちで近づこうとしている選手も何人かいます。まずはそこのリカバーと治療に専念できる時間があるわけですから、そこに徹したいと思います。あとは、やはり自分たちのやり方は変わりません。ただ、やるべきことへの意識が薄れてしまっているわけで、そこの部分の徹底していく作業になると思います」

Q:いまの答えの中で「やるべきことをやる意識が薄れてきている」と仰っていますが、監督はずっとそう仰いますし、色んなチームに行ってもどの監督も選手もみんなそう言います。でも、1年通してみると結果に差がうまれ、鹿島は毎年のように優勝争いをしています。一時的にやるのではなく、やるべきことをやることを継続してやることはすごく難しいことですが、監督はそれを常に求めていると思いますが、その辺りはどうですか?
「確かにやり続けることは厳しく、勝ち続けることが一番難しいことです。勝つという言葉は一つですけれど、そのためにしなくてはならないことは場合によっては1億の項目があって、それを全部整理して取り組まなくてはいけないのかもしれません。根本的な部分で言えば、選手の質や能力も必要ですし、献身的にハードワークをする、あるいは努力をし続ける気持ちが大事です。もうひとつはモチベーション、さらには勝ち続けたいという意欲も必要です。根本的な部分はそういったことになりますが、そのなかには細かな部分、取り組むべき部分があります。この3週間で取り組むという風に、さきほど言いましたが、なにかを変えてやっていくのではなく、自分たちが将来的にタイトルを取るという目標を達成するためには、やるべきことがあります。なにか真新しいことをやるのではなく、勝つためにやるべきことは、3年間ずっと取り組んできたわけです。本当に勝ちたいのであれば、もう一度それをやらなければなりません。自分が就任してからやってきたことを、もう一度全員がやるという気持ち、率直に言えば覚悟です。覚悟を持って全員が取り組めるか、それとも取り組めないかによって、意識も変わります。勝ちたい、あるいは覚悟がなければ、集中力が欠如し注意力がない状態になります。選手たちが本気でタイトルを取りたいのか、取りたくないのか、そのスイッチを入れる作業に取り組みたいと思います」

Q:フェリペ・ガブリエルに関して、今季のパフォーマンスは監督の期待に添うものなのか、そこまでのものではなかったのか、そこをお願いします。
「当然ながら、慣れなくちゃいけない時間が必要だったし、環境に適応しなければなりませんでした。残念に思ったところがあって、それは宮崎キャンプと福島のJヴィレッジでのキャンプの時期にケガをしてしまって、チームとしての土台作りをしているときに参加できないことがありました。そうするとやるべきことの理解が深まらずに留まってしまったところがあったのではないかと思います。あと、日本のサッカーは接触が多いところがありますので、そこに対する慣れも必要でした。シーズン終盤に、こうやって良い状態でやれるようになってきたことを考えれば、総合的にはプラスではないかと評価しています」


以上

【J1:第33節 鹿島 vs 京都】試合終了後の各選手コメント(10.11.28)
●青木剛選手(鹿島):
「結構押される時間が多くてちょっとしんどそうだった。相手も押し込んできてて、バイタルの所をしっかりケアしろと言うことでした。押し込まれてる時間は長かったですけど、カウンターのチャンスもあって、そこで決められれば良かった。京都も強い気持ちで来ててうちもACLがかかってる試合だったので勝てて良かったです。
(山形との最終戦も大事になりますが?)
ACLをかけた大事な一戦になる。すべてを出し切れるようにしたいです。ACL(の出場権)を絶対にとらないといけないし、2位で終わるという目標もあるのでしっかり準備したいです」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
(失点の場面は?)
ブレてたので自分の前に落とそうと思ってました。
(押し込まれる展開でしたが?)
その失点がそれに繋がってしまったと思います。
(選手のコンディションは?)
そんなに悪いとは思いません。失点して向こうがイケイケになってたし、向こうは後ろがFWと同数とかで攻めに来ていた。苦しい流れをつくってしまったプレーだったと思います。そのプレー以外の質問はないですか?(笑)」

●宮崎智彦選手(鹿島):
(初勝利ですね)
ありがとうございます。うれしかったですよ。みんなも気付いていたみたいで『今日は勝つか!』みたいな感じでした。
(試合前、監督からは?)
今週は積極的にやってくれと言うことでした。気にせずどんどんやりました。
(前半、逆サイドまで走ったプレーはその気持ちの表れ?)
そうですね。得点に絡みたかったです」

●新井場徹選手(鹿島):
「チームとしてあんまり…。結果は勝ったけど修正していかないと。
(原因は?)
いろいろある。チームとしてもっともっとやらないといけないこともある。結果が出たのは一つの救い。結果オーライやけど、また次やらなアカン。また1週間あるのでしっかり準備したい。勝てば無条件でACLの出場権を取れる。その目標に向かってしっかりやりたい」

●伊野波雅彦選手(鹿島):
「1点取られたことによって、相手にいけるという気持ちをつくらせてしまった。3点目を取っていれば相手を諦めさせることができたが、それもできなかった。
(後半、受けにまわった?)
受けにまわってと言うか、運動量は明らかに下がってセカンドボールも拾えなかった。そこでラインを上げるのはかなり難しかった。観てる人は前半と後半の違いがよくわかったと思う。ただ、この時期は結果がすべて。いくら内容が良くても負けたら意味がない」


●柳沢敦選手(京都):
「長くやってきたところで試合をできて幸せです。すごく良い雰囲気の中でプレーできた。選手として誇りに思います」

[ J1:第33節 鹿島 vs 京都 ]

快晴に恵まれた県立カシマサッカースタジアム。

[ J1:第33節 鹿島 vs 京都 ]

3試合ぶりの勝利を狙うホームの鹿島は17分、新井場徹からのボールを野沢拓也(写真)が左足で決めて1点を先制した。

[ J1:第33節 鹿島 vs 京都 ]

鹿島の1点リードで迎えた31分、野沢拓也からのボールをフェリペ ガブリエル(写真)が頭で決めてリードを広げる。その後、京都の反撃を1点に抑えた鹿島が2-1で勝利し順位を2位に浮上させた。


危機感を持つ新井場である。
確かにこの試合の出来は悪かった。
チームとしての機能に問題があったことは明らかである。
オリヴェイラ監督も「チームに不安定な部分が出て」とコメントしておる。
指揮官も現場も認識しておる問題点を修正し、最終節・山形戦に挑みたい。
我らが望むものは勝利という結果である。

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