鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

鹿島ユース日本一

2015年12月13日 | Weblog
【高円宮杯CS】鹿島ユースがG大阪ユースを下し大会初制覇!!

G大阪ユースとの決戦を制し、大会初制覇を成し遂げた鹿島ユース

高円宮杯U-18サッカーリーグ2015チャンピオンシップは12日に埼玉スタジアム2002で試合が行われ、プレミアリーグEAST王者の鹿島ユースがプレミアリーグWEST王者のG大阪ユースを1-0で下した。

試合は拮抗した展開が続いたが、58分に田中 稔也が決めたゴールが決勝点となり、鹿島ユースが初の大会制覇を成し遂げている。

鹿島ユース初V!MF田中稔也が決勝弾 高円宮杯
[2015年12月12日17時12分]


試合終了のホイッスルで雄たけびを上げる鹿島ユースMF田中(撮影・狩俣裕三)

<高円宮杯U-18リーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 鹿島ユースが大会初優勝を果たした。

 技術の高い選手をそろえるG大阪ユースに、熊谷浩二監督(40)がたたきこんだ球際の強さで対抗。

 後半開始直後から優勢に立ち、同12分にMF田中稔也(3年)が決勝弾を決めた。

鹿島ユース田中MVP受賞「チームメートのおかげ」
[2015年12月12日17時17分]


試合後、熊谷監督(左)と力強く抱き合う鹿島MF田中(撮影・狩俣裕三)

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 鹿島ユースMF田中稔也(18)が決勝点を挙げ、初優勝をもたらした。

 後半13分。左サイドからのクロスが1度相手DFに当たり、足元に転がってきた。GKを見て、冷静に決めた。

 田中は「すごいうれしかった。最後のチャンピオンシップを取れてうれしい」と喜んだ。この試合のMVPにも輝いたが「チームメートのおかげです」と周囲に感謝した。

鹿島ユース熊谷監督男泣き「お前ら最高だ」高円宮杯
[2015年12月12日17時35分]


優勝し、選手たちに胴上げされる鹿島ユースの熊谷監督(撮影・狩俣裕三)

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 東地区代表の鹿島ユースが、西地区代表のG大阪ユースを破って初優勝した。

 熊谷浩二監督(40)は男泣きした。

 「彼らが何をやってきたプロセスを知っている。素晴らしいチームでした」。球際の強さを見せ、泥くさく勝利をもぎ取った。「アントラーズスピリッツ、アントラーズファミリーの勝利だと思います。お前ら最高だ」と叫んだ。

鹿島ユース初日本一、1点差守りきり熊谷監督男泣き
[2015年12月13日7時22分 紙面から]


表彰式で優勝杯を掲げ、喜びを分かちあうDF千葉(中央)ら鹿島ユースの選手たち

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 東地区代表の鹿島ユースが、西地区代表のG大阪ユースを破って初優勝した。後半13分にMF田中稔也(18)が挙げた1点を、泥くさく守りきった。熊谷浩二監督(40)も男泣きだった。

 試合後、熊谷監督は田中を力強く抱擁した。「彼らが何をやってきたかプロセスを知っている」と感極まった。たたきこんだ球際の強さで、技術の高い選手がそろうG大阪ユースに対抗。スタッフやサポーター、関係者らに感謝を述べ「アントラーズスピリッツ、ファミリーの勝利だと思います」。選手たちに「お前ら最高だ」と叫んだ。リーグ戦では1試合平均失点は約0・6。この日も1試合平均2点以上の得点力のG大阪ユースをシュート5本に抑えた。

 決勝点の田中は7月の練習中に左足を骨折。全治3カ月だった。背番号10をつけるチームの中心だが、戦線離脱し、負い目を感じていた。しかし、最後に最高の恩返しができ「すごいうれしい」と満面の笑みだった。

鹿島、G大阪下し初タイトルに 高円宮杯
 サッカーの18歳以下の日本一を決める高円宮杯U-18プレミアリーグ・チャンピオンシップは12日、鹿島ユースは個人技にたけたG大阪ユースを封じ、ワンチャンスをものにして初の頂点に輝いた。熊谷監督は「トップチームと連携がスムーズで、少しずつ成長してタイトルを取った」と勝因を語った。

 頻繁にトップチームと練習試合を行い、胸を借りる機会は豊富。来季は決勝点を挙げた田中ら4人が昇格する。田中は「課題を克服して、1試合でも多く出たい」と意気込み、鈴木強化部長も「自前で選手を育てる体制が整ってきた。上でもやってくれると思う」と期待を込めた。(共同)

鹿島“弟”高円宮杯で初日本一!熊谷監督「お前ら最高!」
 サッカー・高円宮杯U-18チャンピオンシップ(12日、埼玉スタジアム)18歳以下の日本一を決める大会で、プレミアリーグ東地区代表の鹿島ユースが西地区代表のG大阪ユースを1-0で下し、初優勝を果たした。後半13分、来季のトップチーム昇格が決まっているMF田中稔也(18)が決勝点をマーク。国際ユース大会のアジア・チャンピオンズ・トロフィー(ACT)に続く2冠を達成した。

 埼玉で“若鹿”が躍動した。0-0の後半13分。こぼれ球をMF田中が拾うと、GKの動きを確認して右足で蹴り込んだ。

 「みんなでつかんだ優勝です」と田中は涙。2020年東京五輪で23歳以下代表の中心となる世代で、来季トップチーム昇格内定者が4人ずついるハイレベルな戦いを制した。

 就任2年目の熊谷浩二監督(40)が熱血指導。規律を重視し、寮の自室のテレビと就寝後の携帯電話の使用は禁止。夜9時半消灯、朝5時半起床で鍛えた。「ジーコが残した『献身・誠実・尊重』の鹿島スピリットを重視した」と胸を張る。

 07年につくばジュニアユースから始まり、U-18日本代表DF町田が育つなど人材確保が軌道に乗った。熊谷監督は現役時代にセレーゾ前監督のもとでプレーし、トップチームと練習試合を行うなど連携も強まっていた。インタビューでは選手に「お前ら最高!!」と涙ながらに絶叫。最高の形でシーズンを終えた。(伊藤昇)

高円宮杯U-18チャンピオンシップ
 18歳以下の日本一を決める大会。プレミアリーグ東地区と西地区の王者が一発勝負で決勝を戦う。2011年に全日本ユース選手権に代わって創設。プレミアリーグは東西の2ブロックに分かれ、各10チームずつがホーム&アウェー方式で年間18試合を戦う。Jクラブの下部組織だけでなく、高校のサッカー部も参加。今年の東は青森山田、市立船橋、流経大柏が戦った。
(紙面から)

鹿島ユース U―18CS初V!将来の司令塔候補・田中決めた
高円宮杯U―18チャンピオンシップ決勝 鹿島ユース1―0G大阪ユース (12月12日 埼玉スタジアム)
 高校年代の最強チームを決める高円宮杯U―18チャンピオンシップが埼玉スタジアムで行われ、プレミアリーグ東地区代表の鹿島ユースが西地区代表のG大阪ユースに1―0で勝ち、初優勝した。後半13分に来季トップチーム昇格が決まっているMF田中稔也(18)が右足で決勝弾。11年につくば市に育成組織の拠点をつくるなどクラブが進めてきた改革が実った。

 鹿島ユースは将来のトップチーム司令塔候補が試合を決めた。後半13分に田中がこぼれ球に反応。GKの動きを見極めて右足で右隅に蹴り込んだ。「GKの動きを見てタイミングをずらすことができた」。7月に左足第5中足骨を骨折。復帰まで3カ月を要したが、大一番で結果を出した。トップチームは国内最多17冠を誇るが、下部組織出身選手は少なく、クラブは育成強化のため11年4月につくば市にアカデミーセンターを設立した。14年就任の熊谷監督はトップチームとシステムを同じにして「誠実・献身・尊重」の“ジーコ・スピリッツ”を植え付けることも徹底。初優勝に「アントラーズファミリーの勝利」と男泣きした。
[ 2015年12月13日 05:30 ]

【高円宮杯U18】鹿島ユースが初V 熊谷監督「おまえら、最高だ!」
2015年12月13日6時0分 スポーツ報知


初優勝の鹿島ユースは表彰式で雄たけびを上げる

 ◆高円宮杯U18プレミアリーグ・チャンピオンシップ 鹿島ユース1―0G大阪ユース(12日・埼玉スタジアム)

 サッカーの18歳以下の日本一を決める高円宮杯U18プレミアリーグ・チャンピオンシップが12日、埼玉スタジアムで行われた。東地区優勝の鹿島ユースが、後半13分のMF田中稔也(18)のゴールで、西地区を制したG大阪ユースを1―0で下して初優勝。両チームとも4人が来季トップチームに昇格する精鋭対決を制して2020年東京五輪世代の最強チームの称号を手に入れた。

 ワンチャンスを逃さなかった。後半13分、左クロスを受けた田中はGKとの1対1を冷静に流し込んだ。「チームの37人で…。37人でやってきた。みんなで取った日本一」。来季のトップチーム昇格を決めながら7月に左第5中足骨を骨折して3か月離脱。初優勝を告げる笛を聞くと、自然と涙がこぼれた。

 J最多17冠のトップチームとは毎週のように練習試合を行った。主将のMF千葉健太(18)は、「本さん(本山)よりうまい選手はユース年代にはいないはず」と自信を深めた。熊谷浩二監督(40)は寮に泊まり込み食堂以外はテレビ禁止、午後9時半の就寝時は携帯を回収。徹底した禁欲生活で東京五輪の中核世代を鍛え抜いた。「アントラーズ・スピリットの勝利。おまえら、最高だ!」と熊谷監督。磨き上げた鹿島の魂が初優勝を呼び込んだ。

G大阪ユースの攻撃起点を完全封鎖!鹿島ユースがチャンピオンシップ制して「真の日本一」に
15/12/12 14:56



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 チャンピオンシップが12日に埼玉スタジアムで開催され、プレミアリーグ優勝の鹿島アントラーズユース(茨城)とプレミアリーグWEST優勝のガンバ大阪ユース(大阪)が激突。鹿島が1-0で勝ち、初の日本一に輝いた。

 最終節にプレミアリーグ初優勝を決めた鹿島は4-1-4-1システム。GK石川碧人、4バックは右から戸田拓海、松浦航洋、町田浩樹(U-18代表、トップ昇格)、大里優斗。1ボランチに主将のMF千葉健太が入り、2列目に平戸太貴(トップ昇格)と西本卓申が並んだ。右MFは田中稔也(トップ昇格)で左MFが吉岡樹利也、1トップは垣田裕暉(U-18代表、トップ昇格)が務めた。一方、G大阪ジュニアユース時代に全国3冠を達成している世代が中心のG大阪は4-4-2システム。GK羽野匡哉、4バックは右から山中海斗、吉岡裕貴、初瀬亮(U-18代表候補、トップ昇格)。中盤は市丸瑞希主将(トップ昇格)と岩本和希のダブルボランチで右MF堂安律(U-18代表、トップ昇格)、左MF宮森祐希、2トップは高木彰人(U-18代表、トップ昇格)と武田太一がコンビを組んだ。

 ボールを握って攻めようとするG大阪に対し、鹿島は相手の心臓である市丸を平戸、岩本を西本がそれぞれ徹底マーク。鋭いアプローチで距離を詰め、市丸にキープされれば2人、3人がサポートに入って自由にプレーすることを許さない。それでもG大阪はボールを保持するが、なかなか局面を打開することができず、1対1の仕掛けは町田らにストップされてしまう。

 鹿島は前半4分に左FKをファーサイドの町田が折り返し、最後は垣田が右足で合わせる。G大阪も直後に武田の決定的なクロスが入るが、高木が足先に合わせたボールはファーサイへ流れてしまう。G大阪は堂安や高木が個人技でPAへ切れ込むシーンもあったが、スコアを動かすことはできない。40分にカウンターから堂安、高木と繋いだが右足シュートは枠を大きく外れた。

 一方の鹿島は前線をタフに走り回る垣田の迫力ある動きが相手にプレッシャーをかける。ロングボールを前線に入れてボールを収めると、西本の飛び出しや吉岡のドリブルなどで先制ゴールを狙った。

 両チームなかなかビッグチャンスをつくれないまま前半を折り返したが、後半10分、鹿島に決定機が訪れる。GKのミスキックを拾った平戸が右足ループシュート。だがボールはクロスバー上方へ外れてしまう。それでも後半13分、鹿島は左サイドでボールを持った大里が縦パスを入れると、DFと入れ替わった西本が切れ込んでラストパス。G大阪DFがクリアしきれずにこぼれると、拾った田中がGKのタイミングをずらして右足シュートを流し込んだ。

 先制した鹿島は19分、西本に代えてスーパーサブのFW色摩雄貴を投入。色摩の鋭いドリブルによってG大阪守備陣にプレッシャーをかけていく。鹿島は25分、吉岡の左クロスを垣田がダイビングヘッド。一方のG大阪は高木が球際でパワフルな動きを見せるが、鹿島は千葉らが身体を張った守りでゴールへ近づけない。G大阪は30分にMF大原俊輔、41分にDF杉山天真、43分にはMF食野亮太郎を投入。冷静にボールを動かす市丸中心に攻めるが37分にDF中野純を最終ラインに入れた鹿島の集中力は途切れない。相手の攻撃の起点を完全に封じ、最後までハードワークを続けた鹿島が1-0で勝ち、高校年代「真の日本一」に輝いた。

(取材・文 吉田太郎)

[MOM1621]鹿島ユースMF平戸太貴(3年)_司令塔が相手の司令塔封じ!全身全霊で役割全う
15/12/12 20:17



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

鹿島アントラーズユースの熊谷浩二監督が「そこが肝と言うかポイントになる」と振り返ったG大阪ユースのダブルボランチを封じるか、打開するかの攻防。鹿島はMF市丸瑞希に司令塔のMF平戸太貴、MF岩本和希にMF西本卓申をつけて、明確にその「ポイント」を封じ込みにいった。

 特に世代屈指のゲームメーカーでG大阪トップチーム昇格が決まっている市丸は危険人物。“遠藤2世”とも評されるMFは抜群の技術と視野の広さを駆使して中盤の底の位置でゲームをつくりながら、わずかな隙があればアイディアと精度で縦パスを通してくる。「前半立ち上がりとか、いつものようにプレッシャーかけていったら外されちゃって、変えなきゃダメだと思った」というように平戸もボールを奪いに行っていなされたシーンがある。だが、平戸は乾燥した芝によって、ボールが各選手の足下に深く入っていることを見逃さず、「スピードを変えてプレッシャーかけに行ったりして」市丸にいい形で前を向かせず、時にボールを引っ掛けて攻撃に移った。

 観察力の高さは彼の特長のひとつ。熊谷監督は以前、「その試合、その時間帯の中で凄く判断良くプレーしている」と平戸を評していたが、相手の表情、味方の状況などを見てプレーに変化をつけて、チームに流れを引き寄せることができる。この日は相手のボールコントロールを分析し自身の動きに変化をつけ、それを好守に繋げた。そして何より印象的だったのは「自分が絶対に止める」というオーラが体中から溢れていたこと。体ごと持っていくような非常に鋭いアプローチを浴びせるなどパワーをもった守備で市丸に最後まで得点に絡むような仕事をさせず、また、その鋭い動きがチームのスイッチにもなって、いい形の攻撃に繋げていた。

「市丸選手がキーになってくるのは分かっていて、あそこを潰さないと自由に展開されるし、縦パス入れられるし。あそこがガンバの起点になってやってくるんで。自分が上手くあそこをつぶしながら攻撃でも出て行って、自分が主導権を握れればと思っていた。(守備だけでなく)攻撃でも出て行って、そういう部分ではやれたと思います」。その高い技術によって試合を支配し、試合を決めるような役割もしてのけるMFだが、「いつも以上にボランチを捕まえに行った」とこの日は全身全霊で役割を全う。そして無失点勝利の立て役者となった。

 来年はトップチームに昇格。「トップ行ったらアントラーズの選手たちは何も言ってくれないと思う。しっかり自制心もってやらないとすぐに終わってしまう」。毎日のトレーニングに100パーセントの力で臨み、オフ・ザ・ピッチの大事さを鹿島ユースで学んだ。これまでやってきたことを妥協することなく続けて、トップでも欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

「涙の10番」鹿島ユースMF田中が日本一へ導く決勝ゴール決めてMVPに
15/12/12 21:13



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 プレミアリーグEAST初優勝を決めた6日の市立船橋戦後、チャンピオンシップへの意気込みについて「ドリブルだったりシュートを決められるように頑張りたい」と語っていた鹿島アントラーズユースMF田中稔也。その言葉通りに決勝ゴールを決めてチャンピオンシップMVPに輝いた。

 後半13分、鹿島は左サイドでボールを持ったSB大里優斗が縦パスを入れると、DFと入れ替わる形で抜けだしたMF西本卓申が一気に切れ込み、ラストパス。G大阪のDFがクリアしきれずにこぼれたボールを拾った田中は、GKのタイミングを外して右足シュートをゴールへ流し込んだ。両手を広げてスタンド方向へかけ出した背番号10は、仲間たちと喜びを分かちあった。

 この1点によってチームは勝利。プレミアリーグEAST初優勝の瞬間も涙していた田中は、この日のヒーローインタビューの途中でも感極まって涙を流していた。そしてチーム37人全員で勝ち取った勝利を強調。「チームのみんなが守備で取って、周りに繋げてくれた。それで点取ることができた。あのMVPはチームメートのおかげ」と感謝した。

 ドリブルを得意とし、もっと持ち味を発揮したいという思いも持っていた。だが「チームのために走って、チームが勝てばそれでいい」とチームのためにハードワークし、勝利を目指してきた。献身的に続けてきたことが高校生活最後の試合で決勝ゴール、MVPという勲章をもたらした。次は鹿島のトップチームの一員としてチームの勝利に貢献すること。そして20年の東京五輪という目標もある。「自分も、というのは意識している。でもまだまだだと思う。練習して課題を克服していきたい」。仲間たちと獲得したMVPを自信に次のステージでの活躍を目指す

(取材・文 吉田太郎)

「一層強くなりました」という思い。鹿島ユースの千葉主将は大学経て鹿島で再び主将になる目標果たす
15/12/13 05:35



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 日本一のキャプテンになった。鹿島アントラーズユースのMF千葉健太主将は「立ち上がりからウチの持ち味を出せたというか、球際厳しく行くところだったり、セカンドボールのところだったり、相手は足下で繋ぐところだったり相変わらず上手かったんですけど、そこの一歩のところで立ち上がりから全然負けていかなかった。それが結果に繋がった試合だった」と胸を張った。

 強烈なメンタリティーでチームを牽引。2年生だった昨年のプレミアリーグEAST後期初戦(8月)からキャプテンマークを巻いてきた千葉はこの日、相手エースのFW高木彰人のマークを徹底した。「(高木は)迷っていたら一瞬で決めてくる。その精度だったり、技術があると思ったんで、そこは迷わず、インターセプトを狙うイメージで前に一歩出ようかなとは常に思っていました」。そのパワフルな突破を身体ごとぶつかるようなディフェンスで食い止めるなど、自分がやるべきことを迷うことなくやり通してタイトルをもたらした。

 2年時は「周りに支えられて突っ走ってきた」。自身がキャプテンをしているというよりも、先輩たちからキャプテンマークを預かっているという気持ちで「とにかくがむしゃらにプレーすることだけ考えていた」という。だが、3年になり勝てない時期も経験。自分がもっとチームを勝たせないといけないという自覚が芽生え、その中で誰よりも走ってチームに勝利をもたらす存在となってきた。

 千葉は大学を経て4年後に「絶対に戻ってきて鹿島で戦えるように頑張ります」という誓いを立てている。その思いはこのチャンピオンシップを経てまた大きくなった。「自分らの力だったり、技術だったりガンバさんに比べたら高いものじゃないんですけど、自分たちの力を知ってその中で全員がチームの為に100パーセント一生懸命やるということはどれだけ大切か(鹿島ユースで)教わってきましたし、それをやってきてここまで続けてきたからこの結果に繋がったと思います。支えてくれる人たちを思って信じてやれるのがこのクラブの良さ」と語った千葉は、「改めてこのクラブの素晴らしさや勝つ事の素晴らしさを学べたので(鹿島に戻ってくるという思いは)一層強くなりました」。中盤の底の位置で相手の攻撃を潰し、チームを鼓舞するなど鹿島ユースでは絶対的な存在だった千葉にとっても、常勝軍団・鹿島のトップチームの一員になるためにはこれから並大抵ではない努力が必要になるだろう。だが、千葉にはそれを乗り越えて鹿島に戻り、鹿島のキャプテンマークを再び巻いて勝利するという強い意志がある。

(取材・文 吉田太郎)

「見えない人たち」への感謝忘れず、鹿島ユースが常勝軍団への第一歩
15/12/13 06:39



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 選手37人とスタッフ5人全員で勝ち取った鹿島アントラーズユース日本一。MF千葉健太主将はプレミアリーグEAST初優勝を決めた6日、「スタッフ5人全員できるように頑張ります」と語っていたが、その言葉通り、埼玉スタジアムで熊谷浩二監督をはじめとするスタッフ5人全員を胴上げした。主将が「最高です」と振り返ったチャンピオンシップ制覇はクラブの関係者、サポーター、そして熊谷監督が選手たちに常に問いかけていた「(プレミアリーグへ)上げてくれた先輩たちもいて、残してくれた人もいて、見えない人たちが支えてくれている」という人々の支えがあって成し遂げられたものだった。

「一生懸命やることの大切さを教えてくれる人」と千葉が説明する熊谷監督から「献身、誠実、尊重」の「アントラーズ・スピリット」、鹿島の哲学を植え付けられた。例え負けたとしても、力を出し切れずに負けるのと、100パーセントの力を出し切って負けるのとでは意味が違う。トレーニングでも試合でも常に100パーセントを出し切ることを選手たちは目指してきた。気迫、献身性でG大阪ユースをわずかに上回ったこの日だけでなく、プレミアリーグEASTでも簡単な試合がひとつもなかったが、相手を上回るような献身、90分間闘いぬくことで勝利を引き寄せてきた。その姿勢、熱量が応援する人々の心も打ち、プレミアリーグEAST優勝のかかった終盤戦は1000人近い人々が会場に足を運ぶなど、見る人達を惹きつけてきた。

 熊谷監督も「精神的なところは逞しくなった」と認めるチーム。MF平戸太貴が「見えない人にこそ感謝の気持ちを持てと言われてきた」というように感謝の気持ちをもってオフ・ザ・ピッチから意識高い集団となった。そして昨年のJユースカップ優勝に続き、プレミアリーグ昇格から4年目で日本一を獲得。今年は4選手をトップチームに送り出す。鈴木満常務取締役強化部長は「体制づくりが徐々に実を結んできた」と語る。09年度よりアントラーズアカデミートレセン活動を充実。11年に新たな育成拠点「つくばアカデミーセンター」が完成し、そこから育ってきている選手たちがいる。トップチームとの連係も密になった。クラブとしての取り組みがひとつの結果をもたらした。

 選手たちは「真の日本一」を懸けた戦いを制し、常勝軍団への礎を築いた。「勝ち続けないといけないというのはクラブの宿命というか、それを少しは見せれたかなと思っているので勝ち続けてほしいです」と千葉は後輩たちにメッセージ。後輩たちは受け継いで日常から自分たちを磨いて、来季もまた一戦一戦ひたむきに勝利を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

鹿島ユースがG大阪ユースとの東西対決を制し、日本一に輝く/チャンピオンシップ
2015.12.12 14:50


優勝した鹿島アントラーズユース[写真]=酒井伸

 12月12日、高円宮杯Uー18サッカーリーグ2015 チャンピオンシップが埼玉スタジアム2002で行われた。

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2015プレミアリーグEAST王者の鹿島アントラーズユースと、WEST王者のガンバ大阪ユースが激突した。

 前半は両チームが攻め手を欠き、スコアレスで終える。後半に入ると58分、左サイドからのクロスに来シーズントップチーム昇格のMF田中稔也が押しこみ鹿島が先制する。

 試合は1ー0のまま終了し、東西対決を制した鹿島が初の日本一に輝いた。

【スコア】
鹿島アントラーズユース 1ー0 ガンバ大阪ユース

【得点者】
1ー0 58分 田中稔也(鹿島アントラーズユース)

積み上げてきたものが生んだ成功…鹿島がチャンピオンシップを制覇
2015.12.13 09:23



文=川端暁彦、写真=酒井伸

 積み上げてきたものが生んだ成功だった。12月12日、高円宮杯U-18チャンピオンシップに臨んだ鹿島アントラーズユースは、1-0のスコアでガンバ大阪ユースを撃破し、初優勝。ほとんど相手に持ち味を出させない戦いぶりを含めて、鹿島のアカデミーチームが大きな力をつけつつあることを実感させた。昨冬のJユースカップ(2014Jユースカップ第22回Jリーグユース選手権大会)制覇に続く、チャンピオンシップ制覇。年度をまたいで二つのタイトルを制した鹿島だが、たまたまタレントがそろった世代がきたというわけではなさそうだ。地道な基盤の整備があっての成功と見るべきだろう。

 要因はいくつかあるが、鈴木満常務取締役強化部長が真っ先に挙げるのは「鹿島アントラーズつくばジュニアユース」の創設だ。普通のサッカーファンは余り意識することがないと思うが、ジュニア・ジュニアユース年代の人材分布は「路線」に大きく左右される面がある。毎日父母が送り迎えをするという家も中にはあるし、こちらが驚くような「遠距離通勤」を繰り返している選手もいるが、基本的に選手は電車で通う範囲内でチームを選ぶ。つまり、そのラインがあるかが重要なのだ。柏のアカデミーにはJR常磐線に加えて東武野田線沿いのタレントが集まるし(必然、埼玉の選手も多い)、小田急線のタレントはかつて新宿から藤沢まで東京ヴェルディに集まっていた。

 鹿島が目をつけたのは、つくば市だ。2005年につくばエクスプレスが開業したことを受け、この地に拠点を設けた。かつての町田市がそうだったように、新規流入してくる人口がグッと増える地域では自然と子供の活動が盛んになり、タレントが出てくるという読みもあったのだろう。2011年には本格的な人工芝グラウンドとクラブハウスも完成。つくば駅から8分、秋葉原駅から42分の位置に拠点ができた意味は小さくなかった。元々、つくば市の人材は柏に行くことが多かった(たとえば、柏レイソルDF近藤直也はつくば出身選手だ)。その流れが大きく変わったのだ。今回の優勝チームに昇格内定のU-18日本代表DF町田浩樹を筆頭に、大里優斗、FW色摩雄貴といった、鹿島つくばジュニアユース出身の選手たちが含まれているのは決して偶然ではない。

「全国にJクラブが整備される中で高校サッカーの人材が少なくなっている」(鈴木強化部長)という現状は、その人材をスカウトしてくることで強固なチームを作ってきた鹿島にとって死活問題でもある。ユースへの投資は必然で、高校年代より一つ下がった中学年代のスカウト活動にもより大きな力を傾けつつある。決勝のスターティングイレブンのうち、4名はジュニアユース出身ではなく、それぞれ群馬県、兵庫県、そして熊本県からやってきた選手たちだ。そのうちの一人、群馬県のFC KRILO出身のMF田中稔也は来シーズントップチームへ昇格する。

 町田、田中に加えて鹿島ジュニアユース出身のMF平戸太貴、FW垣田裕暉が昇格となったが、鈴木強化部長は「結構やると思うよ」と涼しげに言ってのけた。熊谷浩二監督誕生後から積極的にトップチームの練習へ選手が参加するようになり、定期的に(「多いときは毎週ペース」(MF千葉健太))トップチームとユースの練習試合が行われるようになったことで、選手の地力が増すと同時に見極めも進んだ。そういう手応えがあるのだろう。

 育成年代の施策は5年後、10年後を見据えて打っていくもの。その意味で鹿島は育成部門が単独で動くのではなく、クラブとして育成の先を見据えて戦略を練り、投資を行っていく形ができていた。チャンピオンシップ優勝は、そうして積み上げていったものが生み出した一つの成果に過ぎない。

【高円宮杯CS】鹿島ユースに栄冠を引き寄せた平戸太貴の“キーマン封じ”。プロ1年目へ背水の決意も!
平野貴也
2015年12月13日

「熊谷監督の下で100パーセントで取り組む姿勢が大切だと教えてもらった」


攻守に輝きを放った鹿島ユースの平戸。来季はトップチームへの昇格が決まっており、1年目から勝負を懸けるつもりだ。(C) J.LEAGUE PHOTOS


来季のトップチーム昇格が内定する鹿島ユースの4選手。左からディフェンスの要の町田、決勝点を決めた田中、エースストライカーの垣田、中盤で攻守に貢献した平戸。(C) J.LEAGUE PHOTOS


 中盤に君臨した背番号8が攻守に躍動した。

 高校年代の日本一決定戦「高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグチャンピオンシップ」が12日に埼玉スタジアム2002で行なわれ、EAST王者の鹿島アントラーズユースが1-0でWEST王者のガンバ大阪ユースを下して初の栄冠に輝いた。

 中盤の攻防を制したことが勝因だった。2シャドーの位置に入った8番のMF平戸太貴は、G大阪の生命線であるダブルボランチを執拗にけん制。特にU-18日本代表経験のあるMF市丸瑞希にはとりわけ注意を払った。

 平戸は「相手は市丸選手がキーマンになる。彼を潰さないと、自由に展開されるし、縦パスも入れられてしまう。自分が潰しながら攻撃に出て行って、中盤の主導権を取れればいいと思いながらやっていた。個人的には、うまくやれたのではないかと思う」と手応えを話した。

 熊谷浩二監督も「(相手のダブルボランチが)ガンバさんのポイントになると思っていたので、そこは平戸と西本(卓申)をぶつけながら、逆にそこで違いを作り出せるような入りをした。チームとして、守備に関しては満足できるところになっている」と評価を示した部分だ。

 結果、立ち上がりの決定機を逃したG大阪が次第に攻撃面で停滞。鹿島は守備からリズムを作って先制点を奪ったことで優位に立った。

 先制の起点となったのも平戸だった。58分、左サイドで縦へパスを送ると、2シャドーで組んだMF西本がドリブル突破からクロス。中央で待ち受けた右MF田中稔也のゴールにつながった。

 平戸は狙いが的中したゴールシーンをこう振り返った。
「相手は両SBが高い位置に出るので、その背後を使って同サイドで攻めようとチームとして狙いを持っていた。自分から西本に縦パスを入れたところから始まって、相手と入れ替われるかなと思ったとおりに突破してくれて、クロスから点が入った」

 平戸は元々、主に攻撃的な役割を担っていた。しかし、主将の千葉健太が「この1年で攻撃から守備への切り替えが早くなった」と認めるように、ボランチでも攻守に多く関われるようにプレーの幅を広げて来た。

 平戸自身も「守備で自分が奪えば攻撃につなげられるし、攻守両面で存在感を出したいと思っている。自分のところでボールを奪うとか、味方からのパスを受けて起点になって展開する部分は、昨年より出来ている部分だと思う」と自信を深めている。

 来季からは、トップチームに昇格。得意な部分だけでなく、泥臭く戦うこともできるようになった中盤の核は「熊谷監督の下で、100パーセントで取り組む姿勢が大切だと教えてもらった。プロになったら、人が注意してくれるわけではないし、一生懸命に本気でやっていく。意識的な部分では自分で気をつけてやらなければ、プロになってもすぐに終わってしまう」と話すなど、プロとしての自覚も芽生え始めている。

 ユースで培った力と姿勢を持って、プロ1年目から勝負をかける。

取材・文:平野貴也(フリーライター)



わけわけ三国志


大きく報じられる鹿島ユースの日本一である。
これは大きなニュースと言えよう。
これまでトップチームは日本のプロサッカーを牽引する実績を残してきた。
それは、多くの高校サッカー部、大学サッカー部からの新人選手育て上げ、強化してきたことによる。
その鹿島が育成に力を入れ、その結果が出てきたということである。
ユースの熊谷監督は、この高校生を厳しく指導し、私生活にも規律を持ち込んでおる。
就寝・起床時間、自室のテレビと就寝後の携帯電話の使用は禁止。
徹底され、選手らは育っていく。
この年代からジーコ・スピリッツを叩き込まれれば、強くなるのは必然と言えよう。
改めて、我らも言おう、「おまえら、最高だ!」


わけわけ三国志

最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2015-12-13 08:41:23
選手やスタッフのコメントに心を打たれますね…

今回は最高の結果も残してくれましたが、ユースの育成方針に「プロ選手になった後」 の事を考えたものが多い事に頭が下がります。
プロになった後、自分を律してくる人は居ない、自分で節制、研鑽を続けなければ生き残れない事を伝えてくれているように思えます。
彼らがサブのメンバーやベンチ外のメンバー、スタッフ、目に見えないサポートしてくれる方々への感謝の気持ちを口にするにはその教育の賜物なのでしょうね…

本当に彼等は最高です。
最高のチームへいらっしゃい。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 08:48:42
吉田太郎さんの記事にあるように、鹿島ユースの魂のこもった戦いは
見る人の魂を揺さぶりますね。
泥臭くても結果にこだわり、周りの人々への感謝を
忘れない選手達、そしてその選手達を育てた
スタッフの人々を想うと、胸が熱くなります!
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 08:58:03
ユース事情に無知のため、『4人もトップ昇格で大丈夫??』などと思っていたのが何ともお恥ずかしい。昨日の試合を見て納得、足りないくらいだと感じました。間違いなく世代随一の選手達、『新・黄金世代』の誕生となりそうですね。今後の成長が楽しみで仕方ありません。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 09:14:06
千葉くん、絶対4年後もどっていこいよ!!!!
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 09:16:10
千葉キャプテンはじめ、トップ昇格出来なかった3年生は大学経由で、2,1年生も自分の力でトップに上がってこい!!
返信する
アカデミーの充実 (鹿のソナタ=鹿ソナ)
2015-12-13 10:26:20
アカデミーの強化に地道に取り組んで来た成果が着実に実っていることを実感する結果でした。
当然ですがG大阪や広島を見ているとトップチームの繁栄にアカデミーの充実ぶりは必須です。
いずれトップチームの選手の大半がアカデミー出身者で構成される日もそう遠くはないと思います。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 10:32:47
千葉君のチャントは、小笠原の替歌だった。
千葉君、これが鹿島サポの気持ちだぞ。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 10:50:20
テレビ見せないとか携帯没収って高校サッカーでも厳しすぎる部類だと思う。

ただ、ユース育ちは自他問わず行儀が悪いとか、礼儀知らずとの批判も多いし厳しく律するのはありかもしれない。
トップの山村などをみても技術もガタイはあるのに、球際やメンタルの弱さに歯がゆさを感じること屡。

ユース界隈でもボトム気味だった鹿島が旋風を巻き起こしてくれると期待したい。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 13:04:50
クラブ育成組織として先行する広島、東京V、G大阪、C大阪。
ユースからの昇格組がトップチーム主力で活躍するようになったら、追いついた、と言わせてもらいます。

人としての教育は鹿島ユースがリードしていますけどね。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-12-13 13:53:44
物凄い財産となるはず。
昇格しなかった子達もフォローしたい。
そう思わせる熱い子達でした。
返信する