鹿島が大分に圧勝し今季初5連勝/J1
<J1:鹿島3-0大分>◇第30節◇27日◇カシマ
雨中の一戦で両軍とも立ち上がりは慎重な攻防となったが、先手を奪ったのは鹿島だった。前半31分、MF小笠原のFKに対し、DF岩政が水しぶきを上げながらスライディングシュートで合わせた。2戦連発となるゴールで試合の主導権を握った。
大分も後半開始早々にMF高橋、梅崎のシュートで攻め立てたが、逆に鹿島も同9分に鮮やかなパス交換から最後はFW田代がねじ込んで2点目。同35分にも小笠原の左CKから田代が合わせてだめ押しの3点目を挙げた。鹿島は完封勝ちで今季初の5連勝を飾った。 [2007年10月27日17時58分]
鹿島DF岩政が2試合連続ゴール/J1
<J1:鹿島3-0大分>◇第30節◇27日◇カシマ
鹿島DF岩政が2試合連続となるゴールでチームを今季初の5連勝に導いた。前半31分、MF小笠原のFKに対し、ゴール前で滑り込みながら左足アウトで合わせる技ありのシュートで決めた。
DFながら今季6得点目のゴールにも「満男さん(小笠原)がいいボールを入れてくれた。感謝しないといけない」と話した。 [2007年10月27日20時41分]
田代2発、鹿島がG大阪に肉薄/J1
後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島FW田代。左は大分・ホベルト(撮影・水谷安孝)
<J1:鹿島3-0大分>◇第30節◇27日◇カシマ
視界が雨に遮られても、体が強風にあおられても、鹿島FW田代はストライカーの本能に従った。後半9分。MF本山からの強いパスが足元に入る。「(後にいた)拓さん(MF野沢)に出したと思うけどトラップできたので強引に行った」。右足から放たれたシュートはDFに当たり、GKの頭上で弧を描いてゴールに吸い込まれた。プロ入り後、得点した試合は必ず勝ってきた男が決めた2点目がチームに勇気を与えた。
台風20号が接近する中で行われた一戦。観戦した福岡市南区の区長でもある父政範さん(58)は「荒れよる日の試合は昔から強かった」と目を細めた。自然が牙をむけば向くほど、田代は強さを発揮する。福岡大時代も広島との練習試合中に震度6の地震が起きた。だが揺れを感じることもなく、プロ相手に得点をたたき込んだという。
同35分には左CKからこの日2得点目を決め、DF岩政、FW興梠と並びチーム日本人トップとなる今季6得点目をあげた。「残り4試合を4連勝して上にプレッシャーをかけたい」。首位浦和の姿は依然、遠い。だが得点試合での必勝神話を17に伸ばし、チームを今季初の5連勝に導いた田代は望みを捨てていない。 【広重竜太郎】 [2007年10月28日9時19分 紙面から]
鹿島、今季初の5連勝! 2強にプレッシャーかけ続ける
J1第30節第1日(27日、カシマほか)パスをつないで得点できなければ、セットプレーで取る。鹿島は3点のうち2点を狙い通りにFK、CKから奪った。オリベイラ監督は「この試合はセットプレーが増えると読んでいた。それを生かす必要があった」と思惑通りの快勝に柔和な笑みを浮かべた。
一部のほかの競技場同様に台風の影響で暴風雨が吹く条件。ピッチ上は水びたしで球は転がらず、パスやドリブルは困難だった。
0-0の前半31分に小笠原の右FKから先制した岩政は「攻守とも普段以上にセットプレーを意識していた」と誇らしげに言った。
2-0の後半35分には田代がCKからこの日2点目。2005年の入団以来、自らが得点した試合は全勝が続くFWは「最後まで信じ、あきらめずに戦いたい」と上位を見据えた。
3位を維持する鹿島は今季初の5連勝。シーズン後半に順位を落とした2005年、10月に4連敗した昨年とは違う。岩政は「いまはチームのムードが非常にいい」と手応えを口にする。浦和、G大阪の上位2強にまだまだプレッシャーをかけることはできそうだ。
鹿島は3位をガッチリキープ!岩政が「大樹」対決を制す
J1第30節第1日(27日、鹿島3-0大分、カシマスタジアム)台風20号の影響で視界をさえぎるほどの大雨に見舞われたカシマスタジアムでの“ダイキ”対決。制したのは鹿島の岩政だった。
前半31分。MF小笠原の低い右FK、ニアサイドに飛び込んだ岩政が左足を合わせる。2戦連発、DFとしてはリーグ最多となる今季6得点目をゲット。守っても同じ山口県出身で、高校3年時には国体代表としてともにプレーした大分のダイキ、FW高松大樹を完封した。
「この天候だから攻守でセットプレーがかぎになると思っていたし、狙い通り。ただこれでタイトルが獲れたわけじゃない。今年がダメなら来年もタイトルを獲れる日まで勝ち続けたい」
今季初の5連勝で、2位・G大阪との勝ち点差も1。世間から批判を浴びるプロボクシング亀田家の二男・大毅と同じ名前のイメージアップにも貢献!? (千葉友寛)
“不敗男”田代2発!鹿島5連勝
<鹿島・大分>後半9分、ゴールを決めた鹿島・田代(右)は本山、野沢と喜ぶ
【鹿島3―0大分】FW田代が2得点で鹿島を今季初の5連勝へと導いた。1―0で迎えた後半9分、MF本山のパスから右足でゴール。35分にはMF小笠原の低い弾道の左CKでニアに飛び込み、最後は足の裏で決めた。「運が良かった。こういう天候では守る方も嫌だし、セットプレーはチャンスだと思っていた」。今季リーグ戦6点目はDF岩政とFW興梠と並び、チーム内の日本人選手トップ。「こだわりはある。去年は最後に拓さん(MF野沢)に抜かれたから、今季は1番になりたい」。カップ戦も含めてゴールを決めた試合は17戦全勝の“必勝男”は「残り4試合全部勝って、上にプレッシャーをかけたい」と奇跡の逆転Vを誓った。
鹿島5連勝でG大阪に1差…J1第30節
◆J1第30節 鹿島3―0大分(27日、カシマ) 3位の鹿島は5連勝で勝ち点を60に伸ばした。
鹿島FW田代が止まらない。1―0で迎えた後半9分、右足で追加点を叩き込むと、同35分には左CKからニアへのボールを右足裏で合わせて2点目。最近5試合5得点と絶好調FWが今季初の5連勝に導き、「こういう天候の中でも勝てたのが良かった」と笑った。
天災に強い。福岡大3年のとき、広島で試合中に震度6の地震が起きた。だが「地震? 気づかなかった」と2得点。この日は台風20号の影響で強い風雨の中「雨? 忘れていた」。父・政範さんは中学時代に福岡市の相撲大会で優勝したことを引き合いに「足腰が強いから、悪い環境にも強い」と胸を張った。
これで得点した試合は17戦全勝。「FWなんでうれしい数字。続けていきたい」。残り4試合で首位・浦和との勝ち点差は10。苦境に強い田代がいれば、奇跡は起きるかもしれない。
絶好調男・田代2発!鹿島が5連勝
鹿島-大分 後半、ゴールを決め喜ぶ鹿島・田代(右)=カシマ
Jリーグ1部(J1)第30節第1日(27日・カシマスタジアムほか=7試合)、3位鹿島はFW田代有三(25)の2得点などで大分に3-0で圧勝し、5連勝とした。2位のG大阪は清水と対戦し1-3で敗れた。これにより、浦和が28日の名古屋戦に勝つか引き分ければ、最短で次節(11月10、11日)に浦和の2季連続2度目の優勝が決まる。0-1で大宮に敗れた横浜FCは9連敗。神戸に1-3で敗れた柏は4連敗。新潟は磐田と1-1で、千葉は広島と2-2でそれぞれ引き分けた。
台風がもたらす暴風雨も、鹿島の点取り屋の勢いにはかなわない。今季初の5連勝に歩調を合わせるかのように、5試合連続スタメンのFW田代が2ゴールをぶち込んだ。チームの日本人トップタイに躍り出る今季5点目、6得点目に、イケメンFWは胸を張った。
「風も雨も強くて目が開けられなかったけど、一所懸命やっていたら忘れている」。後半9分、MF本山のパスから追加点、同35分にはMF小笠原のCKからダメ押し弾を決めた。悪条件下では積極的なシュートとセットプレーがカギ-と読んだ結果だった。
心臓の難病と闘う友人の宇野純平さん(22)に届けとばかり、得点後に胸をたたくパフォーマンスをこの試合でも忘れない。「サポーターの方はカゼをひかないように…」。心優しき25歳は、ずぶぬれになりながら逆転Vを信じるファンの元に駆け寄った。
これで、田代が得点した公式戦は17戦全勝。首位・浦和との勝ち点差を7に縮め、11月24日には直接対決も残している。「あきらめずにプレッシャーをかけていく」。残り4戦。不敗神話とともに、鹿島の絶好調男が3番手からイッキにまくりにかかる。
激しい雨と風に勝った鹿島、逆転優勝に望み
鹿島-大分、54分、シュートを決めた鹿島・田代
鹿島3―0大分(J1=27日)――台風が接近する中で行われた一戦。試合が進むにつれて激しさを増す雨と風で、「目が開けられないときもあった」(田代)ほどだった。
そのような厳しい環境の中、ここぞというところで集中力を見せた鹿島が、逆転優勝に望みをつなぐ勝利を手にした。
「この天候だと、セットプレーが攻守のカギを握る。いつも以上に意識した」と岩政が振り返ったように、最近好調のセットプレーで、試合の主導権を握った。31分、小笠原が相手GKとDFの間にけり込んだFKに、岩政が左足で合わせて先制。80分には、小笠原の左CKから、田代が試合を決めるチーム3点目を奪った。
これで今季初の5連勝。「チームが成熟してきている。残り試合、最後まであきらめず頂点を狙いたい」とオリヴェイラ監督。悪天候をものともしない、勝利への意欲。国内10冠目獲得を目指すチームは、ここへ来てさらに勢いを増している。 (矢萩雅人) (2007年10月27日23時30分 読売新聞)
鹿島今季初5連勝 セットプレー生かす
2007/10/28(日) 本紙朝刊 スポーツ A版 12頁
Jリーグ1部(J1)第30節第1日(27日・カシマスタジアムほか=7試合)3位鹿島は大分に3-0で圧勝し、5連勝で勝ち点を60に伸ばした。2位G大阪は清水に1-3で敗れ、勝ち点61のままで首位浦和との6差を詰められなかった。浦和が28日の名古屋戦に勝った場合、次節(11月10、11日)にも浦和の2季連続2度目の優勝が決まる可能性が出てきた。4位清水は3連勝で同56とした。
神戸は柏を3-1で下して同41とし暫定10位。柏は4連敗。新潟と磐田、甲府と横浜Mは1-1で、千葉と広島は2-2で引き分けた。0-1で大宮に敗れた横浜FCは9連敗。
岩政が先制弾 鹿 島3-0大 分
【評】暴風雨に見舞われた悪条件下で、鹿島が得点機を確実に生かした。前半31分、小笠原の右FKを岩政が合わせ、先制。後半9、35分には田代が加点し試合を決めた。大分は後半に0-2とされた後は、効果的な攻撃ができなかった。
台風の接近で激しい横殴りの雨が降り続け、厳しいピッチコンディションとなった大分戦。目を開け続けるのさえ大変な中で、セットプレーから2得点を奪った鹿島が3-0で完封勝ち。今季初の5連勝を飾った。
「こんな雨の中、やったことない」と内田が話せば、小笠原も「大変でしたね」と振り返るほどの悪天候。ピッチの排水施設が万全なカシマスタジアムでも芝の上に水が浮き、ボールが止まってしまうほど。中盤でボールをつなぐことを得意とする鹿島にとっては厳しい条件だった。しかし、今の鹿島にとってそんな悪条件は関係なかった。
勝因の一つはセットプレー。「3本のうち2本がセットプレー。大事なところで生かせた」と2点をアシストした小笠原。前半31分に右からのFKをGKとDFの間にうまく放り込み、岩政がうまく左足で合わせて先制。後半35分の3点目も左CKから田代が得点し、試合を決定付けた。
そして、もう一つの勝因は集中力と適応力だった。「注意していたことはセーフティーにやることとセットプレー。それを集中してやれた」と岩政。小笠原も「つながずにスペース、スペースへと、状況に応じて変えた。ボールが止まってもいいようにするなど、集中してやれた」と振り返ったように、ボールへの集散が速く、常に大分よりも一歩先を読んだ対応をし、大分に決定的な場面をほとんどつくらせなかった。
鹿島は勝ち続けなくてはいけない状況に変わりはないが、攻守で的確な判断に基づくサッカーを展開しての勝利は今後につながるだろう。岩政は「タイトルを今年取れなければ来年も勝ち続けるだけ。タイトルを取れる日まで勝ち続ける。満足せずにやっていきたい」と表情を引き締めた。まずは残り4戦。4連勝で朗報を待ちたい。
DFとして完封し先制弾の岩政かストライカーとして覚醒しつつある田代かスポットの方向は難しい。
共に6得点で負傷欠場中の興梠と並んでチーム内日本人得点のTOPを走る。
とはいえ、この影に小笠原満男がいることが隠しようのない事実である。
途中加入でここまで3G5(6?)Aは結果として十分。
そして中盤のボール奪取・キープにも貢献しておる。
最も心配されておったメンタル面も問題ない。
ゲームキャプテンの重責も十二分に担っていると言えよう。
ただ一つ気になるのはカードの多さであろうか。
次にイエローを受ければ二試合の出場停止となる。
とはいえ、中盤の底からの激しいタックルでボールを奪い展開するプレイスタイルがこの好調の軸なっているのは見逃せない。
満男に守備を任せ上がる青木の姿を陰で支えておる。
カードが増えるのも致し方無しか。
昨季までの思うようにプレイできずイライラして得ていたカードとは質が違うのである。
心の風邪で優勝を逃した05年、シーズン途中で旅に出た06年、そのお返しをしてもらっても良いと考えたい。
健全な小笠原満男が我等に歓喜をもたらすと。
台風でも真剣に戦う姿に勇気を貰った。
勝っていく先に、励ましや癒し、みんなの幸せがありますように!
アジアが見えてきた!その前にクラブW杯出ちゃったりして!?
審判がちゃんとしたら、あり得るんだけどね。
今日の浦和なんて報復で相手の顔面をキックしてもイエロー止まりだからね。
と、思ったの俺だけですかね。
満男はイタリアで遊んでた訳じゃなさそうですね(当たり前か)、ただ、ヨーロッパだとカード出ないようなプレーもJだと出ちゃうから、その辺切り替えが、難しいのかも知れませんね。
個人的には、今のままのスタイル続けて欲しいけど。
前売りチケットの払い戻し問題もあるでしょうし。
満男のプレイスタイルは是非とも続けていって欲しいですね。
そしてチューヤンに影響を与えて欲しいものです。