鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

甲府戦報道など

2007年08月13日 | Weblog
鹿島が数的不利も逃げ切る/J1
<J1:鹿島1-0甲府>◇第19節◇12日◇小瀬
 鹿島が先制点を奪って試合の主導権を握った。前半34分、MF野沢がMF本山からのスルーパスに抜け出し、相手の守備網をかわしてスライディングシュートを突き刺した。同44分にはDF岩政がFKに頭で合わせてゴールイン。惜しくもオフサイドで追加点にはならなかったが、流れを引き寄せた。

 だが、後半20分に鹿島FW柳沢が2枚目の警告を受けて退場。数的優位となった甲府が反撃に出た。同26分に新加入のFW羽地が左サイドの突破からのクロスで好機を演出。直後の左CKからDF池端がGK正面へのヘディングシュートを放った。ただ、前線の人数を減らして守りを固める鹿島を崩しきることはできなかった。鹿島が逃げ切り勝ちした。
[2007年8月12日20時42分]

鹿島チーム通算900ゴールに到達/J1

前半、ゴール前にパスを出す鹿島MF小笠原(右)、左はFW柳沢(撮影・たえ見朱実)
<J1:鹿島1-0甲府>◇第19節◇12日◇小瀬
 鹿島のオリベイラ監督が「メモリアル勝利」を喜んだ。前半34分に野沢が決めた先制点が、チームのリーグ戦通算900ゴール目。

 その後は追加点を奪えず、後半20分に退場者を出して数的不利になるなど苦戦したが「900ゴールというのは初めて知った。選手たちにも伝えて、今後のミーティングの材料にしたい。私が監督を務めているときに達成できて光栄です」と笑顔だった。
[2007年8月13日0時10分]

鹿島・小笠原351日ぶりリーグ復帰!悲願10冠へ反撃開始

リーグ戦復帰を果たした小笠原(右)は、白星に貢献=撮影・財満朝則

チーム通算900得点を決めたのは野沢
 J1第19節最終日(12日、小瀬スポーツ競技場ほか)9枚のイエローカードが飛び交う大乱戦は、鹿島が1-0で甲府を下し3位浮上。昨年8月26日の広島戦以来、351日ぶりリーグ復帰を果たしたMF小笠原満男(28)を中心に、前半34分にMF野沢拓也(26)が決めたJ最速のリーグ通算900ゴールの1点を守り切った。名古屋はFWヨンセン(33)の2得点などで広島に3-1勝利、6試合ぶりの白星を挙げた。

 蒸し暑い甲府盆地に勝利を告げるホイッスルが鳴り響く。351日ぶりに復帰した小笠原は、大粒の汗を拭いながら“代打”主将を全うした充実感に浸っていた。
 「中断明けの試合で勝つのと負けるのとでは全然違う。何よりも追いつかれずに勝ち点3を取れたことが大きい」
 苦戦だった。序盤から不可解ともいえる判定にストレスをつのらせたチームは今季最多、7枚のイエローカードを提示された。後半20分、2度目の警告を受けて主将のFW柳沢が退場。キャプテンマークを受け継いだ小笠原は「イライラしても得することがない。判定はしようがないこともあるし、サッカーにはつきもの」。仲間の集中力が切れないように最後まで声をかけ続けた。

 6試合1得点と不遇の1年を過ごしたメッシーナを退団し、鹿島に復帰して公式戦2戦目。早くもその効果が表れている。前半34分にチームのリーグ通算900ゴールを決めたMF野沢やMF本山が前めの位置でプレーすることができるようになり、「あの人に預ければ間違いない」というDF内田の攻撃参加も増えた。
 「ナビスコ(7月15日の広島戦)も出ているし、久しぶりという感じはなかった。そこがボクのいいところ。変わらない雰囲気でやれるから」
 この日の試合には日本代表の大熊、加藤両コーチが、オシム監督から直々に指令を受け、小笠原を視察。「代表? 選手である以上、それはみんな思うこと」と話していた小笠原だが、ドイツW杯以来、オシム・ジャパンでは初となる代表招集も、急速に現実味を帯び始めた。


 頼れる男が復活し3位浮上。悲願の10冠へ、鹿島が大反攻ののろしをあげた。千葉友寛)

◆鹿島のリーグ通算900得点をマークしたMF野沢はこの日が誕生日
 「きょうは得点だけ。ミスも多かったし、(よかったのは)勝ったこととゴールだけ」

野沢が決めた!鹿島900ゴール

<甲府・鹿島>前半34分、鹿島・野沢(左)が決勝ゴールを決める
 【鹿島1―0甲府】鹿島がJクラブ最速となるリーグ通算900ゴールを達成した。前半34分、決めたのは、この日26歳の誕生日を迎えたMF野沢。本山のスルーパスを受けると得意のドリブルで相手DFを1人かわし、最後は左足で流し込んだ。7月15日のナビスコ杯広島戦に続き、今季初の2戦連発。日本代表の加藤好男GKコーチも「将来が楽しみな選手」と再招集の可能性を口にした。 [ 2007年08月13日付 紙面記事 ]

鹿島が3位浮上!小笠原の復帰星だ

 甲府-鹿島 前半、パスを出す鹿島・小笠原=小瀬
 J1第19節最終日(12日)、鹿島はこの日が26歳の誕生日だったMF野沢拓也の“バースデーゴール”で甲府に1-0で競り勝ち、勝ち点を33に伸ばして3位に浮上した。野沢のゴールはリーグ最速となるチーム通算900得点となり、セリエA・メッシーナから古巣復帰した小笠原満男(28)のカムバックを祝福した。

 虎の子の1点には、2つのメモリアルが込められていた。前半34分、MF野沢が左足で押し込んだ先制弾は、リーグ最速となるチーム通算900得点目。さらに、26回目の誕生日を自ら祝うバースデーゴール。今季リーグ戦で初得点を挙げた元日本代表が、節目の日に主役に躍り出た。

 リーグ復帰戦となったMF小笠原が長年背負っていた8番を、今季から引き継いだ。積極的に攻め上がり、甲府ゴールを脅かしたが「本当にあれだけ」と満足することはなかった。

 シーズン開幕前の2月、プレマッチで左ひざ内側側副じん帯を損傷した。全治2カ月の重傷を負ったものの、4月14日の横浜FC戦に復帰してからというもの、開幕から2敗3分けだったチームは9勝2敗3分け。ジワジワと3位にまで浮上してきた鹿島に、やっぱり野沢は欠かせない。


【J1:第19節 甲府 vs 鹿島 レポート】4度目の対戦は3度目の完封負け。長所を出せず短所を突かれた甲府には、悔いの残る1失点 [ J's GOAL ]
8月12日(日) 2007 J1リーグ戦 第19節
甲府 0 - 1 鹿島 (18:34/小瀬/14,316人)
得点者:'34 野沢拓也(鹿島)

「鹿島は上手い選手も多く、いいチームだけど、思った以上に蹴ってきたね」
 試合前日のトレーニング後、第13節(5月26日 http://www.jsgoal.jp/result/20070100010420070526_detail.html )の対戦を振り返って大木監督はこう話した。
 試合後、鹿島の岩政「甲府はやることがハッキリしている。この意味では、単調といえば単調。リズムに慣れてくれば対応しやすくなる。前半からいい形でボールを奪うことが出来た。甲府は人数をかけてボールを回してくるし、ラインを上げているから鹿島としては(狙いがはっきりするから)戦いやすい。引かれた方が嫌ですね」と、今季4回対戦して3回無失点に抑えた自信を口にした。お互いに相手のやり方は分かった上での4回目の対戦は、鹿島の方が自分たちのサッカーをやり通して勝利を手にした。
 
大木監督が会見で「立ち上がりはもう少しやれると思った」と話したように、甲府は立ち上がりに鹿島のディフェンスが混乱するような早いパス回しが出来るはずだった。しかし、鹿島はそのリズムに慣れる必要なく、甲府の普通のサッカーに対応できた。そして、他のチームの甲府対策同様に、ボール奪ってからのサイドチェンジ、浅いディフェンスラインの裏を狙うロングパスを蹴ってきた。オフサイドを奪った数が、鹿島が2回なのに対して、甲府が10回という記録を見ても鹿島の攻撃の意図は分かる。そして、鹿島が流石なのは狙い通りのサッカーを遣り通して点を取るところ。34分の野沢の決勝ゴールは、鹿島のしたたかさと野沢の技術の高さが融合した結果だ。甲府の守備陣は90分間よく対応したが、このゴールを防ぐことが出来なかったことに強い後悔が残った。

甲府の攻撃はシュート数が前・後半併せて6本と、いまひとつだった。シュートチャンスを増やすという課題を解消することは出来なかった。選手のコメントには共通する理由が挙げられている。
「サイドをコンビネーションや個人の突破で、もう少し崩して行ければシュートチャンスを増やすことが出来たと思う。(今日は)相手の意表を突くプレーがなかった」(藤田)
「ちょっとした驚き、違うシーンを作らないとクロージングが活きてこない」(須藤)
ウィニングイレブンなら「L1」ボタンや「△」ボタンを多用するパス回しだ。この日の甲府には「L1」、「△」のボタンを押す選手がいなかった。方向キーと「×」ボタンだけでショートパスを繋ごうとしていた。サッカー担当ではない地元紙の女性記者は、「今日は私にでもパスがどこに出るか分かりました」と、不満気に言った。この言葉通り、驚きや意外性のあるパスはほとんどなかった。ボールを失ったり、奪われたりすればロングパスで裏を狙われる。それが続くことの負担は大きいが、それでも細かくパスを繋いでこそ甲府。同サイドに選手が密集してパスを繋ぐ、浅いラインで押し上げるというサッカーの裏にはリスクがあるが、それを冒してゴールを奪い、勝利を手にしてこそ「甲府のサッカーは、日本人が世界で通用するためのサッカー」という言葉に耳を傾けてくれる人が増える。オール日本人という布陣で、日本代表クラスの選手や有能な外国籍選手を擁する鹿島に勝つことは容易ではないが、勝たなければならない。ただ、勝点3には繋がらなかったが、その進歩は5月の頃を振り返れば明らか。ブレることなく我慢の夏を乗り切れば、秋には夏に溜めたストレスを一気に発散できる時が来るはずだ。

リーグ戦の下位チームとの連戦が続く鹿島。その初戦で勝点3を取り、優勝という希望を繋いだ。7枚(甲府は2枚)のイエローカードと1枚のレッドカード(柳沢)を出されたことは痛いが、それで崩れることはなかった。後半30分過ぎからは、時間をうまく使って相手をイラつかせ自分たちのペースに引きずり込んだ。勝つためにやれることは、どんな相手でも手を抜くことなくやるのが王者の血。首位G大阪との直接対決(8/29@金沢)まで何があっても立ち止まることは出来ない。

以上
2007.08.13 Reported by 松尾潤


野沢と小笠原ばかりにスポットが当たり、完封した守備陣の健闘は表に出てきていない。
これはしてやったりである。
今季の守備は特筆すべきであるが、単に堅いだけのチームもないことが見て取れる。
そこについてメディアは注目していないところがまた嬉しいのである。
野沢も小笠原も本山も柳沢主将も代表の器であるから、攻撃陣に目が行くことは仕方の無いところではある。
が、堅固な守備陣あっての攻撃陣であることが証明されつつある。
まずは一勝、一つ一つ積み重ねる第一歩を踏み進めたことは恐悦至極である。

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