鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

柴崎岳、際立った「背番号20」が示した凄味とは

2015年06月21日 | Weblog
【鹿島】柴崎岳――全3ゴールを演出。際立った「背番号20」が示した凄味とは?
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2015年06月21日


73分以降はトップ下でタクトを振るう。


決定的な仕事をこなしたほか、守備でも貢献。圧倒的な存在感を示した柴崎がチームを完勝に導いた。(C)SOCCER DIGEST

 8分、ショートコーナーを西大伍に預け、そこからカイオの先制点が生まれる。

 40分、抜け出した土居聖真の足もとにピタリとつける柔らかなスルーパスを通して、追加点をお膳立て。

 59分には、左サイドからの狙いすましたクロスで決定機を作り出すも、ジネイのヘディングシュートは惜しくもバーを叩いた。

 そして84分、相手DFの逆を突く巧みなパスで赤秀平のダメ押しゴールをアシストした。

 日産スタジアムに乗り込んだ鹿島は横浜を相手に3-0の完勝を収める。この日、生まれたすべてのゴールを、柴崎岳は演出してみせた。

 圧巻のパフォーマンスだった。あえてマイナスポイントを見出せば、金崎夢生につけるパスにやや乱れがあったぐらい。腕章を巻いたボランチは、正確なパスと的確なポジショニングで中盤の構成力を高め、素早い切り替えで守備にも貢献。土居を下げ、山村和也が途中出場した73分以降はトップ下でタクトを振るう――背番号20の存在感は際立っていた。

 そして、先述したように、決定的な仕事をこなす。

「守備が安定していたので、良い攻撃ができた」

 早い時間帯に先制できたが、「1点目を取ってからは、もっと上手くやれたかなと思います。攻撃の部分でちょっと慌てすぎたかな、と。そこはチームの改善点」と反省を口にする。

 もっとも、「前半のうちに、より精度の高いカウンターで何回か決定機を作り出せた」とも振り返る。敵の中澤佑二も、「チーム全体で鹿島は本当に集中していた。(自分たちは)常に守備に追われていて、カウンターを喰らう場面が多かった」と認めている。

 2-2で引き分けに終わった前節・山形戦からの変化について聞かれれば、「今回は良いパフォーマンスだった」と手応えを語る。「チームとしてこれだけできるところを示せた」と自信を深める一方で、だからこそ「高いモチベーションを保ちながら、次の試合も迎えなければいけない」と気持ちを引き締める。

「しっかりとチャンスを作り出すパスを供給したい」(柴崎)。


相手DFの伸ばした足はギリギリで届かず。足もとにピタリとつけるスルーパスで土居のゴールをアシストした。(C)SOCCER DIGEST

 淡々と言葉を紡ぐ姿からは、揺るぎない意志の強さが感じられた。

「今日の試合に満足せず、継続することが大事」

 まさかのスコアレスドローに終わったワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール戦では、勝利に導けなかった責任を感じているはずだ。拭い難い悔しさを次にどうつなげていくべきか。その答を、横浜戦のピッチで表現できたのではないだろうか。

「しっかりとチャンスを作り出すパスを供給したいし、そのチャンスは作れていたと思います。より決めやすいボールを、味方に良いパスを供給するのが僕の役目」

 その意味で、横浜戦では決定的な仕事を強く意識していたかと聞けば、「一番はそうですけど」と頷いた後、次のように続ける。

「流れを崩さないことも大事。良い流れをゴールまで持っていけるようなパスも重要で、直接ゴールにつながるパスだけが重要だとは思っていないです」と、チームをオーガナイズすべき司令塔としての役割についても言及する。

 横浜戦ではボランチでスタートし、終盤はトップ下でプレーしたが、「役割は違いますし、僕としてはどちらでも楽しみな部分はある。ふたつのポジションで結果を出せて良かった」と、静かな声に安堵感が滲む。

 代表戦では周囲をガッカリさせたかもしれないが、久々のJの舞台では、改めてそのスペックの高さを存分に見せつけた。

 すっと背筋が伸びた、凛とした佇まいから、難しいプレーを簡単にこなしてみせる。

 どれだけハイパフォーマンスを見せても、決して満足せず、課題を見つけ出し、意識を高く持って、さらなる進化を追求する。

 鹿島だけでなく、次世代の日本代表を背負うことが期待される柴崎が次なる一歩を力強く踏み出した。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)


岳について記すサッカーダイジェストの広島氏である。
このFマリノス戦、岳のパフォーマンスは圧巻であった。
これを日本代表・シンガポール戦でのスコアレスドローの無念を晴らすと捉える向きもある。
それは、日本サッカー界に於いて岳の存在感が増しておることの表れであろう。
しかしながら、岳は鹿島のゲームキャプテンとして、またチームの主軸選手として才能を発揮しておるに過ぎぬ。
露出が増え、注目度は高い。
このプレッシャーを撥ね除けて躍動する岳は素晴らしい。
岳の輝きをいつまでも鹿島にて拝みたい。
楽しみなのである。

サッカーダイジェスト Fマリノス戦寸評

2015年06月21日 | Weblog
【J1採点&寸評】横浜×鹿島|圧巻の3ゴールで鹿島が横浜を完膚なきまでに叩きのめす
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2015年06月20日


トップ下で出場した伊藤は不完全燃焼のまま途中交代…。


【警告】横浜=喜田(7分)、ラフィーニャ(90+1分) 鹿島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)


【試合内容】
 序盤からペースを握った鹿島が、8分にショートコーナーからカイオが決めて先制すると、40分に土居が加点。理想的な展開でアウェーチームが前半を折り返した。

 後半はホームの横浜が少しずつ攻勢を強め、53分には中澤が決定機を迎えるが決められず。守備も堅かった鹿島が安定した試合運びを見せ、途中出場の赤がダメ押しの3点目を奪い、勝負を決定づけた。

【チーム採点・寸評】
横浜 4
課題のセットプレーから先制点を許すと、前半の終わりにも2点目を献上。鹿島の組織的な守備の前に攻撃はまるで機能せず、第1ステージホーム最終戦は失意の敗戦。

鹿島 7
ほぼパーフェクトな内容。確実にチャンスをモノにし、守ってはGK佐藤がファインセーブを連発。攻守両面で横浜につけ入る隙を与えず、敵地で完勝を収めた。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5
1失点目は必死のセービングも及ばず。決定的なピンチを阻止する場面もあったが、押し込まれるなか、痛恨の3失点を喫す。

DF
13 小林祐三 4.5
試合の入り方が悪く、対面の金崎にも手を焼いた。クロスの精度も低く、攻撃でも守備でも本来の実力をまるで発揮できなかった。

22 中澤佑二 5
2失点目は土居の突破を止められず。前線から高い守備意識を見せるジネイの存在が気になったか、ビルドアップも思うようにできなかった。

5 ファビオ 4.5
致命的なミスが少なくなく、自慢のリーチを活かせず。失点にも絡むなど、目を覆いたくなるような内容だった。

23 下平 匠 5.5
大きなミスがなかった一方で、これといった見せ場も作れず。味方を追い越すオーバーラップも、チャンスにつなげられなかった。

MF
28 喜田拓也 5.5
猛プレスで相手のミスを誘い、攻撃につなげた37分のプレーでは持ち味を出せた。バランス感覚は悪くなく、パスを散らしたが、中盤の攻防で存在感を示せず。

6 三門雄大 5
喜田に比べて、高い位置にポジションを取り、ゴール前に入っていくシーンも見られたが、相手の組織的な守備を崩せなかった。

25 藤本淳吾 5
流れを切るパスミスが散見。バイタルで時間をかけ過ぎて攻撃を停滞させた印象。23分の好位置からのFKは惜しくも枠を外れた。

11 齋藤 学 5
果敢にドリブルで仕掛けて活路を見出そうとしたが、奏功せず。連動したコンビネーションもなく、どこか空回り気味だったか。

16 伊藤 翔 5
この日はトップ下で先発。懸命に関与しようとボールを受けたが、周囲と上手く連動できず、不完全燃焼のまま途中交代を余儀なくされた。

FW
39 アデミウソン 5.5
低調なチームのなか、唯一、希望を見出す存在ではあったが、ゴールは遠かった。GKと1対1になった22分の決定機は決めたかった。

交代出場
MF
7 兵藤慎剛 5.5
いつもどおり献身的に走り回り、中盤の活性化を試みる。終盤はボランチに入り、守備にも力を注いだが、チームを好転させられずに終わる。

FW
18 ラフィーニャ 5
アデミウソンと近い位置取りで得点チャンスを窺ったが、チームとして攻撃が機能していないなかでは沈黙せざるを得なかった。

MF
29 天野 純 ―
短い出場時間のなか、長いボールを駆使して劣勢を挽回しようと奮闘したものの、望むような結果をもたらすことはできなかった。

監督
エリク・モンバエルツ 4.5
伊藤のトップ下起用は不発に。ビハインドを覆す策を示すことができず、完敗を受け入れるしかなかった。

守護神・佐藤、ベテラン小笠原の貢献度はすこぶる高かった。

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 佐藤昭大 6.5
先制点と追加点の後、それぞれで決定的なピンチを防ぐファインセーブを披露。要所での目覚ましい活躍が、完勝を下支えした。

DF
22 西 大伍 6
柴崎のショートコーナーを受けて、丁寧なマイナスのパスでカイオの先制点をアシスト。攻撃参加のタイミングも良く、ボールを落ち着かせるプレーも。

23 植田直通 6
簡単にボールを奪われず、1対1など局面の勝負で強さを発揮した。後半途中からの山村とのコンビも不安はなかった。

5 青木 剛 6
狙いすましたロングフィードで攻撃を後押しし、守備では的確なカバーリングで危ない場面を作らせず。山村投入後はボランチでプレー。

3 昌子 源 6
常に冷静沈着で、金崎との連係も問題なし。後半はより積極的に前に出る守備も目立つなど、隙を与えずに、無失点に大きく貢献した。

MF
20 柴崎 岳 7
正確なスルーパスで土居の追加点を演出し、巧みなフェイントから赤のダメ押しゴールをアシスト。ボランチとトップ下で盤石のパフォーマンスを見せた。

40 小笠原満男 6.5
鋭い出足と球際の強さで、横浜の攻撃を早い段階で潰しにかかる。この男の安定感ある守備力が、チームの攻撃を陰ながら支えたのは間違いない。

7 カイオ 6.5
ショートコーナーから強烈な一撃でネットを揺らし、2試合連続弾。独特のリズムを刻みながら相手を翻弄しては、脅威を与え続けた。

33 金崎夢生 6
キレのあるプレーで左サイドからチャンスメイク。一瞬のスピードで相手を押し込み、攻撃を勢いづけた。ジネイ交代以降はCFに。

8 土居聖真 6.5
試合開始から思い切りよくミドルを狙う。ゴールへの強い意欲を見せ、40分には柴崎のスルーパスに抜け出し、貴重な追加点をゲットした。

FW
9 ジネイ 6
4試合ぶりのスタメン出場。フィジカルの強さを活かして前線で起点となり、効果的な働きを披露。守備でも奮闘していたが、負傷交代は残念。

交代出場
MF
25 遠藤 康 6
ジネイの負傷交代を受けて出場。右サイドで起点となりながら、攻守に機能した。78分のミドルシュートは枠を捉え切れなかった。

DF
4 山村和也 6
途中出場から7試合ぶりにピッチに立ち、CBでプレー。ソツのない働きで確実に試合を終わらせた。

FW
18 赤秀平 6
限られた出場時間のなかでも、精力的に動き回り、身を挺したディフェンスで自ら奪ったボールをゴールにつなげてみせた。

監督
トニーニョ・セレーゾ 6.5
リードした展開でも強気な交代策で攻撃の強度を落とさずに、最後までゲームを優位に進めながら、完勝へと導いた。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。


攻守で盤石のパフォーマンスを見せた柴崎。ゴールこそなかったが、正確無比のパスで2アシストを記録。(C)SOCCER DIGEST


二度のビッグセーブでピンチを救った佐藤。頼りになる守護神がゴールを死守し、最後尾から完勝を下支えした。(C)SOCCER DIGEST


サッカーダイジェストの広島氏によるFマリノス戦の寸評である。
最高点はMOMでもある岳となっておる。
3得点全てに絡み、2アシストは圧巻であった。
ボランチとしてもトップ下としてもクオリティの高さを魅せた。
そして、岳に次ぐ高評価としてさんま・満男・カイオ・聖真が挙げられる。
さんまは二度のビッグセーブで自身リーグ戦初のクリーンシートを記録した。
これまで不安定なパフォーマンスで周囲に不安感を与えておったが、この試合で自信を得たのではなかろうか。
満男は、彼の持つ能力からすれば当然のプレイではある。
とはいえ、危機察知能力を発揮し、ベテランとしての力を見せつけてくれたと思う。
カイオは先制点もあるが、随所に個人技を発揮した。
カイオの突破力はチームにアクセントを与えてくれよう。
そして聖真である。
「自分がチームを引っ張る」と公言したことをプレイにて表現してくれた。
チームの主軸となった責任が芽生えておる。
夢生の突破からのクロスやミドルシュートが枠を捉えておれば、もっともっとゴールを記録したであろう。
聖真の覚醒はチームを更に進化させる。
今後に繋がる試合であった。
これからが楽しみである。

Fマリノス戦トラッキングデータ

2015年06月21日 | Weblog
1stステージ 第16節
2015年6月20日(土)16:03KO 日産ス



Jリーグ公式に掲載されたFマリノス戦のトラッキングデータである。
走行距離ではダブルボランチの値が光る。
特に満男の危機察知能力はこの試合で大きく発揮された。
やはり頼れる大黒柱である。
スプリント回数ではカイオが突出しておる。
調子が上がってきたことが伝わってくる。
そのカイオ以上に、途中出場の赤の14回はもの凄い数値と言えよう。
90分換算すれば、84回となる。
冗談はさておき、猛ダッシュしてゴールキーパーからボールを奪った姿が目に焼き付いておる。
赤の才能が開花しつつあることを目の当たりに出来るのは嬉しい。
これからが楽しみなセンターFWである。

Fマリノス戦報道

2015年06月21日 | Weblog
鹿島が敵地で3発、横浜に完勝/横-鹿16節
[2015年6月20日22時31分]


ドリブルで切れ込み、追加点を決める鹿島MF土居(中央)(撮影・神戸崇利)

<J1:横浜0-3鹿島>◇第16節◇20日◇日産ス

 鹿島がアウェーで横浜に完勝した。

 前半のうちにカイオ、土居の両MFがゴールを奪い2-0で折り返すと、後半もMF金崎の突破で相手を脅かし、途中出場のFW赤崎のゴールでだめを押した。

 横浜は攻撃が単調でMF斎藤らが空回り。FWアデミウソンも精彩を欠いた。

鹿島・柴崎、2アシストの活躍「二つのポジションでいい結果出せた」
 明治安田J1第1ステージ第16節(20日、横浜M0-3鹿島、日産ス)鹿島の日本代表MF柴崎が、2アシストの活躍で快勝に貢献した。中盤の底から前半40分は土居へのスルーパスでチーム2点目を演出。トップ下に位置を上げた後半39分は、自らと入れ替わるようにゴール前へと抜けた赤崎へ絶妙なパス。「二つのポジションでいい結果を出せてよかった」と納得顔だった。

 日本代表は16日のワールドカップ(W杯)予選のシンガポール戦で無得点に終わり「よりゴールを決めやすいボールを出すことが大事」との反省をクラブで生かした。同期の土居は「いい動きだしをすれば、いいパスが出てくる」と感謝した。(共同)

柴崎、全3得点演出 代表戦悔しさ胸に「決めやすい球を」
J1第1S第16節 鹿島3―0横浜 (6月20日 日産ス)


<横浜・鹿島>後半、鹿島・柴崎が赤崎のゴールをアシストする
Photo By スポニチ


 鹿島のMF柴崎が全3得点に絡んだ。前半8分、右CKからカイオの得点の起点となる。同40分には追加点を、後半28分にボランチからトップ下に移ると、同39分にダメ押し弾をアシストした。日本代表として出場したシンガポール戦で先発したが、スコアレスドローに終わり悔しい思いをした。「より決めやすいボールを供給できるように」と、意識して臨んだこの試合。結果を出し「これだけできるということを示せた」と、胸を張った。トニーニョ・セレーゾ監督も「彼以上の選手がいたら教えてほしい」と絶賛した。


<横浜・鹿島>前半8分、鹿島・カイオ(左から2人目)が先制ゴールを決めて、柴崎(右隣)らイレブンと喜び合う
Photo By スポニチ


<横浜・鹿島>後半、鹿島・柴崎が前線に攻め上がる
Photo By スポニチ


[ 2015年6月21日 05:30 ]

【鹿島】柴崎、代表戦の悔しさ糧に2アシスト!
2015年6月21日6時0分 スポーツ報知

 ◆J1第1S第16節 横浜M0―3鹿島(20日・日産スタジアム)

 悔しさが生んだ2アシストだった。後半39分、鹿島MF柴崎は背後から越えていくFW赤崎にノールックパス。視線は右、ボールは左へ。相手2人を引きつけ、エリア内でフリーになった赤崎が、難なくダメ押しの3点目を決めた。「非常に良い流れの得点だった」。前半40分、MF土居のゴールに続く2アシスト目にうなずいた。

 日本代表の一員として臨んだW杯アジア2次予選シンガポール戦(16日・埼玉)。何度もチャンスを作ったが、格下相手に0―0に終わった。サッカーの結果を「偶然」や「運」に求めない柴崎は考えた。「チャンスを作り出せるパス。(味方が)より決めやすいボール、味方に良いボールを供給すること」

 相手DFの重心移動を計算し、MF金崎に決定的なスルーパスを通すなど、質を意識したプレーを披露。トニーニョ・セレーゾ監督(60)に「運動量が多くて、両足を使えて、周りを見られる。彼以上の選手がいたら教えてほしい」と絶賛された。反省と前進を繰り返す姿勢が結果に表れた。(内田 知宏)

鹿島 零封勝ち J1第1ステージ第16節
明治安田J1第1ステージ第16節(20日・日産スタジアムほか=9試合)鹿島は横浜Mに3-0で完勝し、3試合ぶりの白星を挙げた。通算成績は6勝4分け6敗、勝ち点22で7位に浮上した。

鹿島は前半8分、カイオの2試合連続ゴールで先制。40分に土居が追加点を挙げ、後半39分には途中出場の赤崎が突き放した。守ってもGK佐藤の好守などで、今季2度目の無失点勝利を飾った。

浦和は神戸と1-1で引き分けて勝ち点を38とし、11年ぶりに復活した2ステージ制前半の優勝を決めた。J1記録の開幕からの連続無敗を16試合に伸ばし、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップの出場権を最初に獲得した。

浦和のステージ優勝は、2004年第2ステージ以来2度目。

優勝の可能性を残していたG大阪は仙台と1-1で引き分けた。


岳一色の各紙である。
日本代表から還り、過密日程の中で結果を出した岳の才能が光り輝いておる。
指揮官も絶賛する岳を中心に掴み取った勝利を喜びたい。
また、岳にはリーグタイトルをもたらせて欲しい。
心からの願いである。

Fマリノス戦コメント

2015年06月21日 | Weblog
2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第16節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q.柴崎選手が日本代表に選出、定着する中で、アントラーズでのプレーに変化はあるか?

A.代表には、見た目や外見で呼ばれるわけではない。仮に、彼以上に運動量があって視野が広くて、両足の技術も使っていて、落ち着きもある、という選手がいるのであれば、教えてほしいくらいだ。実力で日本代表に行っていると思う。当然ながら、今は成長過程であるし、そのことを忘れてはいけないが、段階を踏まえて成長してきているので、引き続き、成長していってほしい。

A.Jリーグ、ACL、代表というタイトな日程の中で活動をしているし、これだけの試合数を経験していれば成長していく。それと同時に、疲労も溜まっていく。体力的にも、メンタルの部分もそうだ。今、最もやらなければいけないトレーニングは、休むことだと思う。家族と過ごす時間があれば、そこでリセットしたり、そういったことが一番の薬なので、そうしなければいけないと思う。

Q.年間勝ち点を考えていかないといけないと言う選手や監督が多い中で、今日、浦和の1stステージ優勝が決まった。どのような感想を持つか?

A.まずは、おめでとうと言いたい。勝ち点を見れば、それだけの実力を持って、出した結果だと思う。我々にも力がないということではなく、状況が変わっていく中でうまくいかなかったという部分はある。現場とクラブとして、チャンピオンシップの出場権を得ることが、最初の目的になる。勝ち点を積み重ねることを、まず先にやっていかないといけない。1stステージ、2ndステージと考えるよりも、まずは目の前の試合にしっかりと勝っていかなければならない。それをしたうえで、最後にどのくらいの勝ち点に到達しているか、ということになる。ただ、簡単なリーグではない。今日の対戦相手も、見ての通り、質の高い選手がたくさんいる。その中で、勝ち抜いていかなければならない。そのプラスアルファという部分、チームの伝統を発揮しなければいけない。簡単に達成できるわけではないということは、認識している。その中で地道な作業をして選手を送り出して、良い成果を得られるように努力していきたい。

Q.今日の試合におけるパフォーマンスへの評価は、今季の試合の中でどのくらいの位置になるか?

A.確かに、良い時も悪い時もあって、内容が良くてもセットプレーから失点して負けてしまった時もあった。ただ、今日に関しては、守備の部分の組織的なところは良かったと思う。1位か2位か、というのはなかなか難しいが、良い内容で負けた試合、悪い内容で勝った試合もある。セットプレーはまだ改善できていない。一瞬の不注意や、駆け引きでの位置取りの未熟さでやられてしまっていることもある。70mのボールが飛んできた時、落下点や位置取りを確認すれば競り勝つことができると思うが、日本の場合はなかなか、我々だけでなく、不思議な失点の仕方を見ることがある。世界ではありえない、事故のようなゴールがある。まだ、成長過程だと思う。チームとしては、所属している人材を少しでも向上させて、経験が浅い部分を補っていきたい。今日、勝ったから良しとはできないし、来週末には、日本で1位、2位を争うくらいのサッカーを見せているチームと対戦することになる。また、大変な作業になる。チーム間の力量差もほとんどないし、違いがあるとしたら、それは外国籍選手だ。今日の試合はジネイ選手が、タメを作ったり、攻撃をスムーズにする役割を果たした。カイオ選手はここ数試合、非常に良いパフォーマンスを持続できている。一瞬での違いを示せるという意味では、外国籍選手や、あるいは日本人選手の経験という部分が出てくる。そういうリーグになっていると思う。

A.悲観的な捉え方をしないでほしいが、うちのチームは、まだ6名くらいは、まだ試合をできる状態ではない。体力や技術、駆け引きなどの部分で、すぐに試合で使える状態ではないし、磨くためには時間がかかる。残るのは、18名ほどの選手だ。そこで累積警告や負傷で抜けることになると、とんでもない状況になる。ただ、悲観的な意味ではなく、大半のチームがそういった状況なので、いかに早くバックアップの選手を育てるかが重要だし、外国籍選手枠を活用しないといけない。





【昌子 源】
3点差がついたけど、苦しい試合だった。1点を取ってから守備的になってしまって、なかなか攻めることができなかった。後半は持ち直したけど、1点を取ってからの試合運びを、もっと良くしないといけない。

【赤崎 秀平】
オープンな試合展開になっていたので、チャンスはあると思ってベンチから観ていた。ゴールの場面では、相手のパスをうまく誘い出せたと思う。あえて空けていたところだったので、うまく狙ってボールを奪うことができた。岳が、シュートを決めるだけというパスをくれた。

【カイオ】
ゴールは、練習の成果だと思う。(おととい来日した)父親も、嬉しいと思ってくれているはず。これからも、チームのためにゴールを決めたい。

J1 1st 第16節 横浜FM戦


本日行われたJ1 1st 第16節 横浜FM戦は3-0で勝利しました。

柴崎が2アシスト含む全3得点演出、鹿島が横浜FMに完勝
15/6/20 18:50

[6.20 J1第1ステージ第16節 横浜FM0-3鹿島 日産ス]

 鹿島アントラーズはアウェーで横浜F・マリノスに3-0で快勝し、3試合ぶりの白星を飾った。横浜FMは開幕戦以来となる1試合3失点。7試合ぶりの黒星を喫している。

 鹿島は前半8分、右CKからMF柴崎岳がショートコーナーでDF西大伍につなぐと、西がマイナスに入れたボールをフリーのMFカイオが右足で蹴り込み、先制点を奪った。

 試合の主導権を握る鹿島は前半28分、左サイドを突破したMF金崎夢生の折り返しにMF土居聖真が右足で合わせるが、クロスバーの上へ。それでも同40分、柴崎のスルーパスに反応した土居は鋭い切り返しでDF中澤佑二を振り切り、左足でゴールに流し込んだ。

 2点ビハインドで前半を折り返した横浜FMは後半8分、MF兵藤慎剛の左FKのこぼれ球を中澤が狙うが、GK佐藤昭大が好セーブ。鹿島は後半15分、柴崎の左クロスに合わせたFWジネイのヘディングシュートがクロスバーを叩く好機をつくった。

 試合を決定づけたのは後半39分だった。鹿島は途中出場のFW赤崎秀平が高い位置でボールをカット。MF小笠原満男、カイオと素早くつないで柴崎の絶妙なスルーパスに赤崎が抜け出し、右足でゴールに流し込んだ。柴崎が2アシストを含む全3得点を演出。守備陣も6試合ぶり今季2度目の完封に抑え、攻守がかみ合っての完勝をおさめた。


「今日に関しては、守備の部分の組織的なところは良かった」と述べるトニーニョ・セレーゾ監督である。
今季二度目の完封、そしてさんまとしてはリーグ戦初クリーンシートを褒めるところであろう。
しかしながら、「セットプレイはまだ改善できていない」と言い切る。
CKから中澤にシュートされたシーンでは、さんまのビッグセーブが無ければ失点しておった。
もっともっと練習が必要であろう。
守備を更に向上させ勝利を引き寄せていきたい。
期待しておる。

ジネイ、前十字靱帯と半月板損傷の疑い

2015年06月21日 | Weblog
【鹿島】ジネイ、右ひざ故障か?精密検査の結果で長期離脱の可能性
2015年6月20日20時2分 スポーツ報知

 ◆J1第1S第16節 横浜M0―3鹿島(20日・日産スタジアム)

 鹿島FWジネイ(31)が長期離脱する可能性が出てきた。20日の横浜M戦(日産ス)で右ひざを負傷し、後半22分に途中交代。鹿島の関純チームドクターによると、右ひざ前十字じん帯損傷、半月板損傷の疑いがもたれており、22日に精密検査を受ける予定だという。

 ジネイは今年1月、鹿島加入で合意していたが、正式契約直前のメディカルチェックで右ひざ半月に損傷が見つかり、契約を断念。完治した5月に契約し、この日がJリーグ4試合目(1得点)の出場だった。

 第1Sで7位につけるチームは第2Sの巻き返しへ向け、ジネイに大きな期待を寄せていただけに、この日の快勝(3―0)も素直に喜ぶことができなかった。

ジネイ右膝負傷
○…鹿島のジネイが後半22分に負傷退場した。センターサークル内でボールを奪いにいった際、相手と接触して倒れ込み、担架で運ばれた。試合後は自ら歩いて会場を後にした。クラブドクターによると、右膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板損傷の疑い


ジネイに負傷退場は右膝とのこと。
前十字靱帯と半月板損傷の疑いとのことで、とても心配である。
6月22日に精密検査を受けるとのことで、情報を待つところ。
試合後は自ら歩いて会場を後にしたという報だけが頼りである。
軽症を祈りたい。