『星新一展』

2010年06月06日 08時57分44秒 | エンタメのかけら

世田谷文学館で開かれている『星新一展』に行った。

見終えて最初に思うのは、
星新一という人は「自分コレクター」だったのだな、
ということだ。

小説家が自分の自筆原稿のみならず、
下書きまであそこまでちゃんと残しているというのは、
かなり珍しいのではないか。

充実した今回の展示の中で、
やはり一番の見ものは、
残された大量の下書きだろう。

小さな文字で書かれているということは知っていたし、
本で見たこともあったが、
実物を目の当たりにすると、
よりそのすごさが伝わる。
下書きが展示された部屋には、
わざわざルーペが用意されていたほどだ。

圧巻だった。

だが、ひとつだけ難を言えば、
壁に展示された下書きの半分ぐらいが、
半球型のアクリルの中に入れられていたことだ。

黒だか濃紺だかの壁に浮かぶアクリル半球は、
おそらく星をイメージさせたものだと思うが、
中に入っている下書きが見難いことこの上ない。

普通に平面のアクリル板に挟んであるものもあったのだから、
全部同じように展示してくれればよかったのにと思う。

デザイン性よりも、
見易さをとってほしかった。

と難の部分が長くなってしまったが、
この機会にしか見ることのできない、
星新一の歴史と頭の中が垣間見える品々を目撃できる貴重な機会。

興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
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