読書:『マドンナ・ヴェルテ/海堂尊』

2010年06月18日 07時26分05秒 | エンタメのかけら

夏目漱石の『坊ちゃん』を、
登場人物の一人である”うらなり”の視点から描いた、
小林信彦の『うらなり』を読んだ時、
その着想の素晴らしさに驚いた。

この手を使えば、
過去の名作をもとにいくらでも小説が書ける、
などと安易に考えたものだった。

『マドンナ・ヴェルテ』も、
同じような手法で書かれた長編だ。
ただし、もとになっているのは古典ではなく、
自身の作品『ジーン・ワルツ』である。

この手を使えば、
一度書いた小説から、
また新たな小説を紡ぎだすことが可能なのではないか。

似たような手を使っている作家・小説は他にもたくさんあるのだろうか。
 
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