クルーグマンの指摘を振り返る

ブラウンが保守党や自民党から、政府の支出過多、無駄遣いをテレビディベートでしきりにやっつけられてました。有権者もこの点は問題視してるでしょうし、まあ、将来への大きな負荷になってゆくことは間違いありませんな。

ただ、じゃあ、保守党政権だったら08年の金融危機の時に財政出動しなかっただろうか、銀行救済をしなかっただろうか、と言えば、んなことはありえないわけで。

あのブッシュでさえ、金融救済で巨額の支出をゆるしたんですな。

運が悪かったっていうんですかね。

クルーグマンがそのことを去年の6月に指摘してますな。

クルーグマン最新コラム　英ブラウン首相

まったく、去年の指摘と状況は変わっておらず、総選挙でも同じような結果になりそうで。

ブラウン自身、自分がすばやく対応して経済恐慌を防いだ、と一生懸命説明してるんですが、どうも、キャメロンに無駄がどうのこうの言われると、ちょっと弱い。




ブラウンが負けたら、日本の民主党は彼を招聘して3年限定で首相をやってもらったらどうですかな。ブラウンやブレアが13年前に直面していたのは、古い労働党、組合やらなんやらがんじがらめから脱却して、政権を担える、国家を成長させる政党に改革する、という課題だったんじゃないかと思うんですが、ちょうど日本の民主党にぴったりじゃないですかね。

ブラウンのキャラは日本人にも受けると思いますな。

ジミで、
第一子を亡くされてます。
片目が見えず、のこる一方も見えにくくなっているというハンデも背負っている
党首争いではブレアに譲り、レイバーが不利になったあたりで政権を譲られ、
首相の間はスキャンダルやら、金融危機やらで苦労させられ、

なかなかいい感じじゃないですか。

スーパーリッチで、何やっても、チョーできる、みたいなのはアメリカで受けても日本じゃだめで、
ブラウン、良いキャラだと思いますがね。

支持者のおばさんを、ビゴットと呼んじゃってますが、じゃあ、日本の政治家みたいにテキトーにハナシを合わせて、おっしゃる通り、で済ませるのと、どっちが良いかってことですな。

あるいは、ホントウにおばさんのハナシを真に受けて、移民反対、それが有権者の意見だ、みたいだったらどうでしょう。

クルマの中で、マジで、あんなんとの面談をセットしたのは誰なんだ、とリディキュラス、と怒っていたのは、政治信念に誠実に対応しているということで、それはそれで良いんじゃないでしょか。プライベートの会話ですからな。


ま、多分、日本に呼んでも、まともな議論はできないんで、そのうちメディアのバッシングも始まって、アホクサ、と3カ月くらいで帰っちゃいそうですな。