群れて・・・

カワラヒワ[河原鶸]（アトリ科）
川沿いの道を歩いていると、川辺から小鳥の群れが飛び立ち対岸の木の枝にとまりました。
20羽以上はいたでしょうか。初めはスズメの群れかと思いましたが、それはカワラヒワでした。

立ち止まって川面を覗くと、遅れて飛び立つ1羽がいます。どうやら川岸で水浴びをしていたようです。
群れでの水浴び、どのような順番で浴びるのか決まりはあるのでしょうかね。
暫くそのまま様子を見ていましたが、カワラヒワたちは動こうとしません。再び歩き始め、少し離れてから振り返ると、また川岸へと降りていくカワラヒワの姿を見ることができました。
水浴びの邪魔をしてしまったようですね。。。

水浴び中のカワラヒワ

１２月上旬　横浜市内にて

冬鳥として・・・マガモ

マガモ[真鴨]（カモ科）
川沿いの道を歩いていると、数羽のマガモが羽を休めていました。
この時は雄ばかりでしたが、近くに雌もいたのでしょうか。川辺には近づけなかったので確認できませんでした。
昼間はこうして水上で休んでいることが多いですが、草食性で水草などを食べるそうです。
マガモは食用としても利用され、狩猟鳥にもなっています。人との微妙な距離感は、彼らの防衛本能なのでしょうか。
長旅をしてきたマガモ、冬の訪れを感じますね。

2012年の様子

１２月上旬　横浜市内にて

花期も長く・・・

コマツヨイグサ[小待宵草]（アカバナ科）
道端には、こんな黄色い花も咲いていました。
もう少し早い時期に花が咲くと思っていましたが、花期は5～11月と長いのですね。
道端の空き地などでよく見かけますが、地を這うように広がる姿は遠くからは目立たないように思えます。以前はこれほど町中で見かけなかったように思いますが、気付かなかっただけでしょうか。
要注意外来生物リストにも載っていますが、このリストに載っている植物が見られなくなったら、そこにはどんな植物が生えてくるんでしょうね。

１２月上旬　横浜市内にて

花期なのか・・・

ボケ[木瓜]（バラ科）
川沿いの道を歩いていると、道端に植えられたボケにも花が咲いていました。
深紅の花がいくつも咲いていて、まだ蕾もたくさんあります。
ボケというと、3月頃から咲き始めると思っていましたが、11月から12月頃に咲き始める「寒木瓜」と呼ばれる品種もあるようです。これは狂い咲きではなかったのですね。
ただ木瓜の花、というと春の季語になりますが、寒木瓜は冬の季語になるそうです。
季節を感じる言葉には、植物との縁も深いのですね。
今日は冬至、夏至と比べると昼の時間が5時間近く短いそうです。でもこれからは、そこに向かって少しずつ長くなっていくのですね。
春を待つ気持ち、寒さだけではないのですよね。

１２月上旬　横浜市内にて

落ちずに残って・・・

ヤマコウバシ［山香］（クスノキ科）
ここ何年か観察しているヤマコウバシ。久しぶりに見に行くと、枯れても落ちずに残る葉と共に、小さな実もいくつか残っていました。
この葉を揉んで匂いをかぐと、枯れてもなおいい香りがすることがわかります。
以前花を観察した株は、その後枝をかなり切られてしまって、暫く花や実を楽しむ事ができません。このヤマコウバシはそうならないことを祈るばかりです。

このブログを始めて今日で丸10年、ひとつの区切りを迎えることができました。
その時載せたのは、近所で初めて出会ったカワセミでした。
この10年で緑は確実に減っています。それと共に出会うことができなくなった動物たちも多いでしょう。
これから10年続けられるかわかりませんが、身近な緑を追い続けていきたいと思います。

2013年の花

１２月上旬　横浜市内にて