yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

イタリア比較都市研究-7 チボリ探索の条

2011-04-22 16:06:02 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都


さらにバスで15分ほど山を登る。



 ここでやっと昼飯。サンドイッチとコーヒーを頼む。



 桜が咲いていた。



 建物の中は撮影禁止!残念。



 建物のベランダからローマ方面を望む



 この光景にはびっくりしましたね。あちこちで噴水が吹き上がっている。

 4日目の午後はチボリの丘に上がりエステ家の別荘の内部の壁画や噴水を見学することとなった。



 獅子の口から吹き出る噴水



 鷲と矢が家紋らしい。



 テベレ川に浮かぶ船





 かつてオルガンの音が奏でられていた滝



 それを逆方向から見る。

 16世紀半ばにエステ家の枢機卿イッポーリト2世が政争に敗れ、ティヴォリでの隠匿生活を決めることとなった。イッポーリト2世は、ベネディクト会の修道院だった建物を住居として、その周囲に大規模な庭園を作らせることにし、ピーロ・リゴーリオに依頼した。彼は、1563年から1565年に斜面をならし、アニオ川から地下水道を別荘内に引き込む大工事を行った。その後本格的な建築物の工事を開始し、この壮大な水の芸術を作り上げようとしたが、残念ながら完成しなかったらしい。その後所有者が変わる中様々な試みがなされたが完成することはなく、次第に荒れ放題となり放置された。20世紀に入り保存整備が試みられたものの、第二次大戦の爆撃で再び荒廃し、結局戦後の整備まで待たなければならなかったようである。



 しばし見惚れましたね。



 多乳女神の噴水



 ローマ方面を眺める。

 現在はオルガンの滝など、かつて、技術の粋を尽くした作品は再興されないままであるが、100頭の動物(獅子)の口から水が吹き出すという噴水や、噴水で造ったテベレ川に浮かぶ石の船、今は音を奏でることはなくなったが、大きな滝となって流れ落ちる様などはかつての偉容を彷彿とさせてくれる。


 
 しばし水の芸術に見惚れて、再びローマへと帰路についた。

 たまには普通の観光も心が安まるものであった。噴水庭園、なかなか面白いなと思ったらこいつをポチッと押して下さいね→人気ブログランキングへ

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