yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

鈴鹿関報告番外編-3 条里制・古代都市研究会案内の条

2006-11-06 10:04:54 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
ここをクリックしてランキング登録にご協力下さいよろしくお願いします。


 昨日は条里制・古代都市研究会の現地見学会の日でした。朝八時に大学を出て、1時間も係ってやっとの事で関に着きました。実際にかかる時間は20分なのですが、何せ亀山で40分も待たなければならないのです。とにかく関に行くのが不便なのです。

 集合時間は11時に設定してあったのですが、資料の配付準備などでやはり1時間前には着いておかないと・・・・。でももちろん事務局のR大学のTG先生は既にお着きになっていらっしゃいました。


(水野先生のご解説をあちこちで伺うことができました。)
 20名くらいの参加が最近の傾向なのでそのくらいを予想していましたが、ピタリ20人の参加でした。なんと東京から歴博のNA先生、宮崎からSH先生もお越しいただき恐縮の限りです。久しぶりに元京都市埋文研のMMさんにも会ったのですが以前に比べて明るく?元気そうなので安心しました。

 これからしばらくするとシートで完全防御しますので間もなく見ることができなくなります。見学ご希望の方はできるだけ早いうちに私の日程もご確認の上、御連絡下さいね。

 さて、いつものことではあるのですが、会長の水野先生がお御足がお悪いにもかかわらずご参加いただきました。本当にありがたいことです。その上、水野先生は吉川弘文館の国史大事典の執筆者でもあられたので、所々で解説もしていただきました。感謝の限りです。



(こんな山車が4基、その他創作御輿が何基も練り歩いていました。)


 今回はほぼフルコースをじっくり見てもらいました。特にこの場でご紹介した亀山市教育委員会の亀山さんの最新論文を下にした中世以前東海道推定地を中心に前半は歩きました。実は当日は「亀山祭り」という市民祭りをやっていて近世関宿の中心地は大変な人出だったのです。何せ、津から電車に乗るときもすごい人で、いつもならガラガラの電車が立っている人であふれるという状況。びっくりしました。ですから、そんなこととは知らずに裏道を案内する計画だったのですが、うまくこれが当たりました。

 関宿は結構歩いていらっしゃるようなのですが、裏道はほとんど知らていませんのでそれなりに納得していただいたようです。(一安心!!)

 現場ではさすがにプロの集団、いろいろ注文がつきました。特にこの城壁がどのように囲繞しているかについてはケンケンガクガク。もちろんいろいろな解釈があることは既にご報告していますので、動じはしなかったのですが、皆さんの熱い眼差しは強く感じました。


(ほとんどの参加者が観音山の2カ所にある岩に登ってくれました。幸い晴れましたので絶景でした。)

 結構若い人が多かったので観音山の両岩にも登っていただきました。皆さんやはり感動の声を上げられていました(成功!!)

 奈良時代東海道の切り通し、城山、観音沖遺跡などを回っていただき、ナナナント見事に予定通り、15時20分には関駅に到着しました。

 想定外だったのは皆さんやはり不便な関からは一刻も早く帰りたいらしくだれも飲みに行こうとしなかったことなのです。なもんで、一旦は事務局のR大学KTさんと津に戻りかけたのですが、二人で呑んでも仕方ないし、じゃ「帰ろ!」と亀山でUターン、すると再び関駅で奈良方面に帰る人々と合流皆さん方の「???」の目線は気にせずに京都へ向かいました。


(この風景ともしばらくお別れ。本年度の最大の収穫でした。有り難う皆さん。)

 帰りの汽車は宮崎へこれから帰るというSHさんと喋り続け。大学の問題やら中国の話題やら、我々の両親の問題やら・・・あっという間に着きました。でも彼女はこれから宮崎、元気ですね!!お気をつけて!

 そんなこんなの一日でした。これで一応の区切りがつきました。後は三々五々お見えになる方を御案内して、今年の鈴鹿関報告はそろそろ店じまいです(あ、城山報告を忘れてた。また元気が出たら臨時特番しましょう!)

 ランキング登録もよろしく

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しております。 (てらしま)
2006-11-17 23:11:30
「亀山祭」ではありません、「関宿街道まつり」です。(関町の頃からある行政イベントですがもう20年くらいやっています)、山中先生が来られていることは、知人の連絡(携帯)により、リアルタイムで知りました。それによると「普段よれよれの格好をしているのに、今日は背広を着て、なにやらうんちくのある方々と歩いておる」とか「かなり厚い資料を配っているが、いつもの格好ではない」など・・・。先生のお姿は、現説やウオークの格好が定着しているようです。

地元の人なら裏道は大抵知っているので、うんちくのある方々が、そんなことで納得していただけるなんて、地縁のある者にしてみると妙な気がします。そんなのでも論文になるんですね(う~ん)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。