yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

センター試験監督が終わったの条

2012-01-15 12:46:52 | yaasan随想
 私の14年に及ぶセンター試験監督の歴史が昨日終わりました。
 万歳!万歳!です。
こんなストレスのたまる仕事は二度とごめんです。
特にリスニングは、命を縮めます。あんな試験はやめるべきです。喜んでるのは、英会話の塾とicプレーヤーの製造業者です。

 そんな中、昨日、私の担当教室で事件が起こらなかったのは奇跡としかいいようがありません。定年まであと二ヶ月のオジンに、なんでこんな仕事をさせるのか?ほとんどいじめです。
私の担当は定員112人という最大規模の部屋!その責任者?!昔なら、どうぞ後ゆっくり退職のご準備でもしてください。というときですよ!せめてリスニングくらいはずしてよ!ほんま、ムカつく!さらにさらに問題が!

 あほな役人が机上で描いた試験シュミレーションなのでしょう。現場で実際にやらされる我々のことなどこれっぽっちも思っていない(あいつらが思うはずがない!!)、机上のプランで実施された社会と理科。時間も実施方法も前年度通りに実に適当に組まれたため、とんでもない混乱が起こり、翻弄された初日でした。

 そもそも受験者の多い、国語、外国語、社会をなんで初日にまとめるのかがわかりません。外国語にはリスニングという難関があります(受験生にとっての難関ではあいりませんよ!監督者にとっての難関です!!)。私は、リスニングが112人もいる大会場の担当!信じられん!!100人もいれば一人くらい「聞こえません」「トイレに行きたい」「気分が悪い」という学生がでるでしょう。そうなれば再会テストだの再試験だのその対応だけでも大変なのです。

 ましてや初日は、今回が初施行である社会。社会と理科は、同一教科内の複数科目受験を可能にしろという、思いつき的試験方法導入で大混乱したのです。現場のことなどどうでもいい役人、そんな奴らが訳のわからんシステムを考えた時点でアウトだったのです。

この選択制の表現がまたまた極めて難しく、この間入試要項の作成のために関係委員会では何度も表現の仕方を修正したのであります。制度そのものがわかりにくいものを実際に実施するとなるとこれまた運営が大変なのであります。そのツケが見事に?昨日噴出しました。

 説明している私もようわからん中でとにかく昨日9時半に始まりました。

 地歴・公民は同じ「教科」です。地歴の中には地理、日本史、世界史(いずれもA/Bの区別あり)の科目があります。たとえば三重大学の人文学部では「地歴・公民」(ようするに社会)から2科目を選択して受験します。これはとてもシンプルです。

 一番シンプルなのは、前年までの方法です。もっとシンプルなのは、昔のように、理科も社会も大学が指定する科目を受けさせればいいのです。
 ところがこちらが受けさせたいと思っていても、高校のカリキュラムで脇に追いやられてしまった科目が社会にはいっぱいあるのです。その代表が日本史です。役人の突然の思いつき~二科目選択をしようにも、高校の段階ですでに、地歴は軽視されているのです。そこから改めてやるのならわかりますよ。あの、わけのわからない、ゆとり教育とやらでぐちゃぐちゃになった教育、その過程で、バカどもが考えたのが世界史必修。日本人なのに日本史を知らない子供が大量生産。だからといって世界史が詳しいかというとぜんぜん!その失敗をごまかすために、二科目を言い出した。

 これまでは、地歴と公民を分けて、その中から各1科目を選択させて2科目の数を社会の点数とするというものでした。ところが「強い意見」が来て、地歴または公民の中だけでも2科目採れるようにしろというのです。
 つまり、日本史と世界史を採って社会の点数としたり(もちろん今やこんなのを採る変人?はいません。点数稼ぐのが大変だもの!)、倫社と現社を採ってみたりということです。

 これを実際の試験に置き換えると、事件が起こるのです。もちろん根本的に変えればできるのですよ!そうしない、そうできないところが問題なのです。どこぞの政党が継ぎ接ぎだらけの方針を出すのとそっくり!一貫性がない!

昨年までだと、地歴で1時間、公民で1時間試験がありましたから、その両方を別々に受ければよかったのであります。もちろん社会が1科目というところがありますから、そのどちらか(どちらも採っていい方を採用する)を受験すれば済んだのであります。

 しかし今年は地歴の中の2科目を採ることも公民の中の2科目を採ることも可能になりましたから、地歴と公民という「教科」の塊を維持する以上、それぞれを二回受けなければならない大学が出てきたわけです(三重大学もそうです。おそらく全国の国立大学がそうです。)。

 ただし、全国の大学がそうならいいのですが、国立の理系などは社会が1科目というところが普通ですし、私立で社会が二科目というのもそうありません。。すると、2科目受けるふりをして、実際には1科目しか必要ないので、1科目目に問題をよく見ておいて、ダメな方を解答して捨て、自分に有利な問題の方を次の試験で選ぶ奴が出てくる。つまり、1科目目は捨てて、2科目目で勝負する奴が出てくる。これはけしからん。ということで、最初に解答する科目の成績を最優先するということになったのであります。

 最初に日本史を宣言すると、1科目であろうが、2科目であろうがまずこの成績が社会の成績に組み込まれるわけです。次の2科目目の試験で公民の中から倫社を選ぼうが、地歴の中から世界史を選ぼうが、どの成績がよくても1科目目が最優先されるわけです。もちろん2科目採る人は2科目目の試験で採った点数と併せて社会の点数になるわけです。

 これも最初は2時間分まとめて地歴と公民の試験をやり、その中から2科目選ばそうとしたらしいのです。ところがいろいろ考えた奴がいて、1科目しか必要でない人間は、2時間分使って1科目を解くことができる(もちろん1科目は捨てるわけです)からおかしいということになって、それじゃ、どうする?

 地歴と公民を1時間ずつで切って、ただし、一旦学生を外に出したら情報が外に漏れたり、参考書を調べられるからそのまま教室に入れておいて、10分間だけ間をおいて、解答回収の作業をし、引き続き2科目目の試験をしようということになったのであります。

 ただし1科目しか必要のない受験生がいますので、その受験生の対応もしなければならない。そこで、1科目だけ受験する学生と2科目受験する学生を予め分けておいて(この場合建物も分けます。でないと移動する学生でうるさいので)1科目だけ受験する学生は1科目目が終わる少し前0に教室に入れて、同じ10:40から受験させようということになったのです。

 私はこの1科目目なし、2科目目から受験という学生の部屋でしたので10:00に教室に入り準備をしました。
 内の大学ではその2科目目に地歴か公民かどちらを受けるかによって予め教室が分けてありました。だからよその大学のように混乱することはありませんでした。教室にはどちらかの問題を持っていき、学生に配るだけですから。これが他の大学のように受験生によって違いを認識して渡していたら、とても30分間で作業をすることはできません(実際、できなかった大学がいっぱいあったのです)。

 更に当日、地歴については問題訂正がありました。いつもなら黒板に書いて済むところが、地図の訂正なので印刷物として配布しなければならなかったのです。更に時間がかかります。単に配るのではなく、配布枚数と残部の確認もしなければなりません。いい加減な教員もいて、うまく配れないのも時々いるのです。だからチェックしなければなりません。これだけで5分はかかります。私の部屋などは112人もの受験生ですから、もっと時間がかかりました。

 おまけに携帯のスイッチが切れない学生が出現したり、今年からわざわざ鞄にしまっていた携帯などを一度机に出させてチェックさせる(去年の京大事件のせいです)ばかげた作業があり、更に時間がなくなります。

 説明し終わるとほぼ同時に「試験はじめ」

 冷や汗ものでした。もちろんこんな事で遅れた大学がいっぱいありました。


 そして予言しておきますが、今日も絶対に起こりますよ!!だって今日の理科も2科目選択があるのですから。ようするに理系文系の逆を今日やるのです。

 もっとも理科を複数採る学生の方が数が少ないのでその分楽ですが・・・。果たしてどうなる事やら、もう私には関係ないので傍観者です。

 間もなく理科1科目目が終わります。

 だいたい、センター試験なんて止めればいいのですよ。害あって益なし。

 でもま、もう私には関係ないのでどっちでもいいですがネ。

 ま、私のセンター試験人生はこれで無事終わったのでよしとしましょう。来年からこれをやらんでだだけ幸せ!

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