ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

The Weir -堰-

2021-10-16 10:56:02 | 芝居
9月22日 Pit 昴で、コナー・マクフィアソン作「The Weir -堰-」を見た(劇団昴公演、演出:小笠原響)。

アイルランドの片田舎にある小さなバー。夜な夜なその止まり木にとまる男たち。ある日、ダブリンからこの町に越してきた女がやってくる。
小さなバーに風が吹き、暖炉がぼんやりと夜のとばりを照らす頃、男たちは時の記憶を手繰り寄せ、埋もれた日々を語り始める。
4人の男、そしてひとりの女と妖精たち。今夜も人々の物語が紡がれていく・・・(チラシより)。

幕が開くと、そこはこじんまりした酒場。壁際に酒瓶がたくさん並んでいる。カウンターと、いくつかの椅子とテーブル。暖かい色調が心地良い。
常連客が三々五々やって来る。その中の一人が、都会から引っ越してきた若い女性を連れて来たものだから、酒場はいつもとは違ったムードに。
男たちはどういうきっかけからか、地元に古くから伝わる怪奇譚を語り始める。
すると、誰も予想していなかったことだが、最後に女性が自分の身に起こったことを語り出す・・・。

アイルランドというところは、超自然的な存在が身近に感じられる場所のようだ。
人々は話好きで、物語を互いに語り合うという文化的伝統が長く受け継がれているという。

彼らは話をしながら、とにかく驚くほどよく飲む。それも主にビールを。
今ではノンアルコールビールがあるから臨場感があるが、少し前だったら、こんな芝居では、なかなか難しかったことだろう。
麦茶やアイスティーだったら泡も出ないし。

作者はかつて見た「海をゆく者」(Seafahrer、2009年上演 ) の作者だった!
小日向文世さんがキーパーソンの役で、平田満、吉田鋼太郎らが出てて。
実に懐かしい。また見たくなった。

帰宅後、夜一人でいると、物音にびくつく自分がいたw。どうもこういう芝居は後が怖くていけない。
2015年に「ウーマン・イン・ブラック」(スーザン・ヒル原作、勝村政信と岡田将生の二人芝居)を見た後も大変だった。



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