ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

デートコースはゴール裏・第1話/96年JFL

2015年01月11日 | デートコースはG裏

元日のエントリーで記したが、今年は札幌が20回目のシーズンを迎える。

ということは、96年に出会ったワタシと2号も20年目に入ることに。

この節目に、ワタシたち夫婦と札幌やサッカーとの思い出をシーズン別にまとめる。

月2回×10カ月のお目汚しとなるが、お許し願いたい。まずはその96年の記憶から。

なお、一部で旧ブログと重なる内容・記述も出てくるが、あしからず


96年の出会い自体はこちらのエントリーを参照してもらうとして、

2号がプオタに加えてサカオタでもあると知ったのは、

その自宅に初めて転がり込んだ春のことだった。

前田日明や鈴木みのるのポスターとともに、

  • 広島時代の高木琢也のサイン入り生写真<栗山町の夏合宿で撮影
  • ユーベ時代の「銀狐」ラバネッリのポスター
  • ラツィオ時代のシニョーリと2号のツーショット写真<赤井川村キロロで撮影

といったブツが部屋にゴロゴロしていたのである。

ワタシ自身が小中高と10年間、サッカーをしていたこともあって、

すぐにサッカーはプロレスとともに、同棲を始めた2人の話題の中心になった。

それから程なく、その年に生まれた「コンサドーレ札幌」なるクラブの

JFLの試合が開催されることが話題になった。ただ、その一戦は平日ナイター。

すでに仕事が入っていたワタシは行かず、2号の単独観戦に。

それが、6月13日の「伝説の厚別開幕戦」札幌×鳥栖(注)だった。

仕事を終えて深夜に帰宅すると、2号がまだ起きており、

それまで見せたことのない恍惚の表情を浮かべ、うわ言を呟いていた

「よかった・・・すっごく・・・よかったの・・・」

その時、ワタシの胸中に渦巻いた感情は、

「ホレたオンナを札幌に寝取られた!」という半分言いがかりの嫉妬

そして

「そのエクスタシーをオレにも分けてくれ!」というムキ出しの欲望

どちらも普段は包み隠されながら、誰もが抱いている根源的な感情である。

ワタシがその後も長く札幌を応援しているのは、

厚別初戦にして、札幌がこの二つの感情をいたく刺激したからではないか?

そして、厚別に足しげく通うようになったワタシと2号に、

札幌は翌シーズン、とびっきりのエクスタシーを与えることになる。

(第2話に続く)


注:1対0で迎えた後半43分から2失点。しかし、終了間際のペレイラのFKで追いつき、

延長戦で当時の10番MFオテーロがVゴールを決めたという、いわゆる「厚別劇場」の初演

視点を変えると、いまだ完治していない「終了間際のモロさ」を早くも披露した一戦でもあった。