元日のエントリーで記したが、今年は札幌が20回目のシーズンを迎える。
ということは、96年に出会ったワタシと2号も20年目に入ることに。
この節目に、ワタシたち夫婦と札幌やサッカーとの思い出をシーズン別にまとめる。
月2回×10カ月のお目汚しとなるが、お許し願いたい。まずはその96年の記憶から。
なお、一部で旧ブログと重なる内容・記述も出てくるが、あしからず
96年の出会い自体はこちらのエントリーを参照してもらうとして、
2号がプオタに加えてサカオタでもあると知ったのは、
その自宅に初めて転がり込んだ春のことだった。
前田日明や鈴木みのるのポスターとともに、
- 広島時代の高木琢也のサイン入り生写真<栗山町の夏合宿で撮影
- ユーベ時代の「銀狐」ラバネッリのポスター
- ラツィオ時代のシニョーリと2号のツーショット写真<赤井川村キロロで撮影
といったブツが部屋にゴロゴロしていたのである。
ワタシ自身が小中高と10年間、サッカーをしていたこともあって、
すぐにサッカーはプロレスとともに、同棲を始めた2人の話題の中心になった。
それから程なく、その年に生まれた「コンサドーレ札幌」なるクラブの
JFLの試合が開催されることが話題になった。ただ、その一戦は平日ナイター。
すでに仕事が入っていたワタシは行かず、2号の単独観戦に。
それが、6月13日の「伝説の厚別開幕戦」札幌×鳥栖(注)だった。
仕事を終えて深夜に帰宅すると、2号がまだ起きており、
それまで見せたことのない恍惚の表情を浮かべ、うわ言を呟いていた
「よかった・・・すっごく・・・よかったの・・・」
その時、ワタシの胸中に渦巻いた感情は、
「ホレたオンナを札幌に寝取られた!」という半分言いがかりの嫉妬
そして
「そのエクスタシーをオレにも分けてくれ!」というムキ出しの欲望
どちらも普段は包み隠されながら、誰もが抱いている根源的な感情である。
ワタシがその後も長く札幌を応援しているのは、
厚別初戦にして、札幌がこの二つの感情をいたく刺激したからではないか?
そして、厚別に足しげく通うようになったワタシと2号に、
札幌は翌シーズン、とびっきりのエクスタシーを与えることになる。
(第2話に続く)
注:1対0で迎えた後半43分から2失点。しかし、終了間際のペレイラのFKで追いつき、
延長戦で当時の10番MFオテーロがVゴールを決めたという、いわゆる「厚別劇場」の初演
視点を変えると、いまだ完治していない「終了間際のモロさ」を早くも披露した一戦でもあった。