サイトを引っ越しちうだそうで、過去データは追々引っ越してくるそうな中
#1300 『矢沢朋子 / Absolute-MIX』
興味深く読ませていただきました
着眼点が面白~い
ノーノの「20セント下がった頂点」は私もこだわっていたので分かってくれて嬉しいです
こういう工夫はFlash Pointのサーリアホの『秘密の花園』でもしてるんですが、なかなか気がついてくれないし自分で言うのも書くのも忘れてました。
A Rainbow in the Mirrorのシンセがお気に召さなかったようだけど、レコ芸での佐野氏は逆に気に入ってくれていたりと、色々バラエティに富んだレビューが読めて楽しいです
この曲をシンセで録音したワケは:
ヤザワ的にこの曲はピアノ曲ではなく、やはり作曲者所有の、作曲者が使ったシンセのための曲だと思ったから。
音域がピアノでピアノの音色で作っていても、やっぱりピアノで作った曲じゃないのでシンセのほうがしっくりきたんです。佐野氏はそのへんが見えたんでしょうね。こういう音型でピアノで弾くとどんな感じになるのかというのが。やっぱり沢山ミニマルも含めて現代音楽を聞いてるから。
Kid Aの「グルーブ感が足りない」と感じたのも、この曲はマルチトラックなのでクリックで録ったから。
まず最初に:ガイドとなる全体を両手で弾ける範囲でクリックで録音するの。
そのガイドを聞きながらクリックと一緒に次に重ねる:Track1のTake1を録ります。
次に;Track2のTake1を録ります。
以下、Track3,Track4,Track5,Track6を録ります。
ここで最初に録ったガイドを消します。
録音を聞いて:
Track1のTake2を録るんなら、他のトラックとクリックを聞きながら弾きます。
以下、他のトラックも同じようにTake2とか3を弾きます。
Take1だけでも4分の曲で最初のガイド込みで7回弾いてるから30分ほどかかるんです。
台南でエンジニアが疲れ切って目が泳いでました。こういうマルチトラックはエンジニア殺しなんです。弾いてたヤザワはもう慣れているので黙々とやってましたが。「このヒト(←ヤザワ)化け物だ・・」という顔されてましたね。
初めてマルチトラックで録音したFlash Pointの7Aneisの時はヤザワもボロボロだったけど。
あれから10年経ってダテにトシは喰ってないということさ
あの時(7Aneis)は、録ったガイドに合わせてクリックを後から作るという神業のようなことをエンジニアがしてくれたんでした。それでグルーブ感がキープされてるのよね。高山さん元気かしら。懐かしいわー
Kid Aはもともとポップスなので、そんな危険(後からクリックを作って他のパートを録音)なことはしませんでした。メトロノーム的に進んでいっても音楽的に破綻しないし元々そういう曲だし。
だからねライブで腕2本の演奏で聞くと、すごーく「グルーブ感」が出るの。CDとは別物。CDでは多重録音でしか実現できない多層的な音響を人工的に作ってみたかった。ライブ録音とは違う世界を作ったんです。
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嬉しいなぁまるでインタビューでもされてるように話したくなっちゃう
こちらも。報われた感じ
弾くだけじゃなくて、ミックスもつきっきりで音量から何から偏執狂のように作り上げているので、「クラシックの現代音楽のピアノアルバム」という扱いは不当に思う。でもジャンルがそれしかないからしょうがない。でいつも溜飲を下げてたから。いや。下がってなかった(笑)
jazztokyoの編集長は:元トリオレコードのプロデューサーだったんですよ。
それで「誰に(レビューを)振ったらいいか」というのがピンとくるんでしょうね。
かつてはやはり苦労したはずだ。「誰も分かってくれない・・」という苦労。てゆーかもう・悲劇だよね。
相変わらず1人で祝杯ちう
これで全部かな~?