年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市の物語8

2006年05月10日 | べったら市
新つけもの考 前田安彦著より
べったら漬
麹と砂糖でべトベトした大根の形容でべったら・べったらと囃しながら大根を縄でくくって振り回し・・
 古くは滝野川産の九日(くにち)大根を鮫の皮でこすり甘味が染み込みやすくしたのが東京産・ほとんど砂糖を使わない塩味の麹漬が和歌山産と別れていたが,大正以後は、全国的にみの早生・大倉・理想大根(大根の品種名)を甘く漬ける現在の形となった。
九日大根 練馬農業協同組合史より
天保年間・みの早生だいこんは九日大根と亀戸大根が東京・板橋区・志村の百姓みの吉が同じ畑で栽培し自然交雑によって早生の品種が出来たものです。
「江戸砂子」菊岡沾涼著 より
九日大根は夏大根と冬大根との間に出来る。
重陽(9月9日)の頃盛んになれば9月大根ともいわれます。
鮫の皮は練馬郷土資料館(練馬区立石神井図書館内)に展示しています。
夏大根は大根の中でも気温に敏感で栽培が難しい、更に身が細く辛味が強いという。
前田安彦氏の指摘にある。べったら漬が“大正以後”今の形となったのはなぜだろうか?
コメント
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