年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市 明治編5

2006年05月19日 | べったら市
ベッタラ市の開催の暦が一ヶ月ずれることは気温が違うだけでなく、天候の安定度が違っていた。明治の東京の天気は今と比較しにくいので。最近30年間の天気出現率のデータから、比較すると
10月の天気
天気出現率とは過去30年間の大気現象や日降水量、日平均雲量から割り出した天気の出現率です。
10月19日(今のベッタラ市開催日)東京の天気出現率
天気  雨  出現率  43.3%
    晴れ       40.0%
    くもり      16.7%
平均気温 17.6℃   最高気温21.1℃ 最低気温14.4℃
10月20日(東京)の天気出現率
天気  晴れ  出現率 53.3%
         雨       36.7%
        くもり     10.0%
平均気温 17.4℃  最高気温21.0℃ 最低気温14.2℃

11月19日(東京)の天気出現率 (旧暦でこの日あたり)
天気  晴れ  出現率  66.7%
     雨       20.0%
   くもり       13.3%
平均気温 12.4℃  最高気温16.1℃ 最低気温 8.8℃

11月20日(東京)の天気出現率
天気  晴れ  出現率  46.7%
     雨       36.7%
   くもり       16.7%
平均気温 12.2℃  最高気温15.9℃ 最低気温 8.6℃

この天気出現率のデータから、10月19日は10月としては雨天の確率の高い日で、明治時代の新聞記事にもしばしば出ていて、雨による客の出足の鈍さは市に出店している業者を困らせている。明治の頃は1日限りの市だったらしい。また、ベッタラ漬の味に関係する気温が10月と11月では平均で5度C違うので、冷蔵庫や氷等が普及していない明治時代は大変だっただろう。
コメント
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