年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

べったら市の物語3

2006年05月05日 | べったら市
近世風俗史 (守貞漫稿 1837年(天保8年)頃から30年間)より
10月20日
今日,京坂(関西)にて誓文払いという。江戸にて恵比寿講という。
京坂にては、ただ呉服、木綿、古着等、大小売ども蛭子神を祭り、家内もこれを祝う。
また、今宮(今宮戎神社・大阪市浪速区恵美須西一丁目)に参詣す。他商にては祭祀せざるもの多し。

 江戸にては正月10日に祭らず。諸商家ともに、今日(10月20日)毎戸蛭子神を祭り、親族及び得意先を集めて宴会することが盛んであるが天保以来全く廃れざれども、前年に及ばず。けだし、蛭子神に参詣するところ、これなし。

誓文払いとは今で言う“年末大売出し”といったことか。商人が日頃の得意先に対して商売の駆け引き上、客にうそをついた罪を免れるため、罪滅ぼしと称して関西の商店では特売などが行われること。
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