桜が終わると若葉の季節です。 柿畑もやわらかな新芽が雨に洗われて輝いています。
そして、この時期採れるのが、わらび。
「猫の樹海」の空き地に無数のわらびが出ています。
母がこのわらびを採りたくて夢にまで見たというので、連れてきました。
このわらび、サンクが子猫の時は端っこにちょっとあっただけだと思うのですが、ここ数年の間に徐々に広がって、セイタカアワダチソウもセンダングサも後退させるような勢いです。 まあ、わらびだと花粉が飛ぶわけではなく塀を越すほど高くなるわけでなく、あまりめいわくをかけないで、いつでもおいしいわらびを提供してくれるので(わらびは夏頃までとれます)、われわれもはびこるのを大目に見てきたからかもしれません。
不思議なのは、どうしてここにわらびが生えだしたかということ。 種で繁殖する植物なら、鳥や獣や風などが運んできたとわかるのですが、胞子と地下茎(たぶん)で広がるわらびの最初の1本はどうして生まれたのか? わかりませんねえ。
昔夫が、春に先駆けてわらびを採れば高く売れるというので、地面に電熱器を埋めてわらびを栽培しようとしたことがありました。 どうも思うようにいかなかったらしく、すぐにやめてしまいましたが、 その、わらび畑であったところにさえ、今は1本のわらびもありません。 だのに何もないところになぜ? まさかそこから地下茎が伸びて、前の空き地に進出していった? なんてことありませんよね。
ともあれ、わらびは相当たくさんあったらしく、わたしが別のことをしているわずか4,50分ほどの間に、 母は、袋いっぱいのわらびを採ってきました。
たまたまやってきた娘婿のぶじお君、母を見て大笑い。 袋が重くて手に持てなかったんですって。
袋から出してみると、こんなにたくさん。
さっそく炭酸であくぬきしてわらびご飯を作りました。 春の香りのするごはんでした。
こちらではわらびと言えば薄暗い山の中に分け入って採るんじゃないかな。
元気になられたお母さん、あた子さん、ぶじおさんの3人で笑っていてとっても幸せそう