花の季節です。 あちこちで木蓮の花が咲いているのを見かけます。
木蓮は、下の娘の誕生記念樹です。
12月生まれの娘にはさざんかかくらいがふさわしかったのかもしれませんが、わたしが木蓮が好きだったので、独断と偏見で選んでしまいました。 誕生日を2,3ヶ月も過ぎて咲くのでは、記念樹とは言えないかも。
姉のぶじこのとき紅白の百日紅を植えたように、木蓮も紅白で植えてあります。 この木蓮を植えるとき、我が家で一悶着ありました。
事の発端は、どこで聞いてきたのか、「木蓮を屋敷内に植えるものではない。」と義母が言い出したことにあります。 「木蓮」という名前が仏様の座っている「蓮」を連想させるかららしいのですが、もちろんわたしはそんなことは信じません。 だいたい、日本には語呂合わせにすぎない迷信が多すぎます。
何日かたって義母はまた、「モッコクを一緒に植えると、木蓮も植えてよいらしい」という情報を仕入れてきました。そこで晴れて木蓮を植えてよいことになったのですが・・・・
モッコクという地味な木を親戚からもらってきて植えたのはよかったのですが、2,3年たって、とある事情があってそのモッコクを返してくれと言われてしまいました。 せっかく根付いたものを、わざわざ掘り起こしてお返ししました。 そしてどこからかまたモッコクを探してきて、これは今も健在です。
ただ、わたしが思うのに、屋敷内に植えてはならないといわれるわけがあるとすれば、それはあまりにも大きくなって小さな庭には植えられないということではないでしょうか。
5,6年前、通勤途中に、山のふもとにひときわ目立つ白い花の木を見つけて、休みの日にわざわざ見に行ったことがあります。
せまい坂道をくねくねと、ただその木をめざして登っていったのですが、途中で車の通れる道がなくなってしまいました。 しかたなくそこまでで行くのをやめましたが、少し離れたところから見てもそれが白木蓮の大木だと言うことはわかりました。 家の屋根よりもはるかに高く、こんもりと形よく枝を茂らせて、無数の白い花を咲かせていました。
きのう近くを通ったら、またあの木に会いたくなってちょっと回り道して立ち寄ってみました。 道が広がって、かなり近くまで行けるようになっていました。 その木は、家と畑の境に植えられていました。
ほんとに見事な木です。 壮大な樹姿いっぱいに花をつけた様子は華麗というか、気高いというか、感動的ですらありました。 自然のままのばしてやればこんなにものびのびと咲くものを、我が家の木蓮ときたらー。
大きくなり過ぎと言われて2度も幹の途中からばっさりと切られ、なんとなく松の木のように枝を整えられ、こんな有様です。 それでも2,3輪しか咲かなかった去年に比べればまだましになりました。 庭に植えず畑の方に植えておけばよかった。 伸びたと思えば切り、伸びたと思えば切りしてたのではねぇ。 娘の木なのに。
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