「秋は忙しい。」続きです。10月24日は、知人に誘われて「舞太鼓あすか組」の演奏会に行きました。
そしてプログラム中1番印象に残ったのは、ピアノが太鼓に加わったことです。特に
はい、チーズ みんな楽しそうでした。いい顔で写っていました。
会場は今治市の公会堂。
緞帳にしまなみ海道が描かれています。
ここは駐車場が狭いのです。開演1時間以上前に着きましたが、知人は止められるなかったそうです。その駐車場でわたしはまたもやふらつきまして… 今度はめまいというよりからだの力が抜けていくような失神に近い感覚でした。あわてて、そばの柵につかまってすぐに元に戻りましたが、一体どうしたんでしょう。
出演者9人の小さな集団でした。私はこれよりも大きい太鼓集団の演奏を聞いたことがありますので、迫力と言う点では物足りなさは感じました。
ただ、太鼓の音量が小さい分、篠笛の美しさが際立ちました。尺八の枯れた響きも素晴らしかったです。
そしてプログラム中1番印象に残ったのは、ピアノが太鼓に加わったことです。特に
「天の鼓」という演目は、能楽の要素も取り入れていて、いつの間にか幽玄の世界に引き込まれていました。
太鼓の名手が御前演奏をする直前に急死し、残された弟子たちが懸命に精進して期待に添える演奏をするというものでした。
演奏の途中で、亡くなった師匠の霊が現れ、弟子たちを励ますように舞いながら太鼓を打ちます。能面を付け、能衣装のいでたちで太鼓に合わせて舞うのですが、篠笛、尺八とともにピアノが連打されました。違和感はなく、なんとも不思議な空間が生まれました。ピアノって打楽器なんだねー、と改めて思いました。そして、叩けば太鼓に負けない大きな音が出るんだ、と。(オーケストラに負けないのですから当たり前)
と言うことで期待以上の良い演奏が聞けてよかったです。
そして、11月、ウクライナのピアノ演奏家、アレクサンダーロマノフスキー氏の演奏がただで聴けると言うので出かけていきました。
子供と市民のためのピアノ演奏会と言う名目でしたけれど、こんな催しがあることを私は1週間前まで知らなかったのです。
ウマオの学校では、四年生以上全員で聞きに行くといいます。そして市民も無料で入れるのです。申し込みをしましたが、特に申し込みの確認をするわけでもなく行けば誰でも入れたようです。
当然のことながら、ピアニストのロマノフスキー氏についても全く知りません。NHKのテレビでも紹介されたようですが、残念ながら私はそれを見ていません。正確に言うと、ウクライナ生まれ、イタリア在住で活動しているようです。
ロマノフスキー氏自身が語りかけるように曲についての解説もしてくれましたが、英語なの。司会の女性が通訳をしてくれましたけど、だいぶ端折っていたみたい。英語が得意ではない私でさえ、あの言葉飛ばしたなって分りましたから。
曲自体は、ベートーベンの月光、ショパンの大円舞曲、ブラームスの月の光、ショパンの英雄ポロネーズなど、非常にポピュラーな内容でわかりやすく、楽しく聞くことができました
最後には、学校単位で聞きに来ていた子供たちと幼児とを集めて記念撮影です。
子供たちがわらわらと舞台近くに集まってきました
はい、チーズ みんな楽しそうでした。いい顔で写っていました。
ウマオみっけ、と思って写したその写真は全く違う学校の子供だったです。
演奏は素晴らしかったです。特にドビュッシーのきらめくような月の光ー絵画的な作曲家と言われるだけあって、美しい夜の光景が目に浮かぶようでした。そして英雄ポロネーズは力強く、今までこんなに大きな音が出るんだっけと驚くような音量でした。それはオーケストラと共演する位ですからそれに対抗するだけの音は出るわけですけれど。
1500人収容のわりと小さなホールだったので、特によく響いたのかもしれません。叩きつけるように弾く姿は、やっぱりピアノって打楽器よね、と思わせるものでした。
こんな良い催し、どうして直前まで知らなかったんでしょう。学校単位、クラス単位で聴きにきたのも、全部の学校ではなかったようです。ヨウコの学校はきてなかったようなのです。後でちらっと聞いたところでは、学習発表会が目前に迫っていて、そちらを優先した学校がたくさんあったようです。
そう、子供達にとっても芸術の秋なんです。