あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

年の暮れ

2020-12-31 01:15:32 | くらし

 天気予報の通り,風のビュービュー吹く寒い年末でした。ポチの散歩に行く頃には白いものもちらほらと。

 オーダーいただいていたバッグを何とか仕上げました。新年に使ってもらえるようにがんばったのですが、お届けする手段が・・・年明け早々に松山に出向いてお渡しする約束をしてほっと一安心。

 安心するのはまだ早い、お正月の準備が全くできてないのです。まあ2日間でそれらしいことをして、できなかったらできないでいいことにします。(つまり、手抜き)

 まずは、昨日切ったランタナの枝を強風にあおられながら片付けました。ウマオが手伝ってくれたので助かりましたが、小さなウマオがとばされないかと心配するほどでした。

 お墓掃除もまだです。これはトラオとウマオも付き合ってくれる予定でしたが、あまりの強風なのでわたし一人様子を見に行きました。

 ああ~、こりゃだめだ。 お墓は大きな榎の木の下にあるので葉っぱがどっさり。今掃除してもすぐに葉っぱだらけになってしまう。掃除をあきらめて買い物に行きました。

 買ったものは、鏡餅と少しの野菜と、お花。

 自分へのご褒美にシクラメンを買おうと思っていたのですが、アレンジの方に目が行っちゃった。ふう~ん、お正月の花も結構進化しているねえ。

 わたし、花を活けるのは好きなのですが、去年も結局時間がなくて買った花をバケツに突っ込んだまま年を越してしまいました。それならばいっそ出来合を買った方がいいんじゃない?

 生まれて初めてお正月アレンジの花を買いました。ま、これもいいか。新型コロナの影響で花生産者さんは苦境に立たされていると言うし、お花屋さんの売り上げにも協力できるし・・・ハチドリの一滴にしかなりませんが。

  注 ハチドリの一滴ー南米の民話。ジャングルが火事になったとき、ハチドリだけは逃げずにくちばしに水を含んで火にかけたというお話。ハチドリは世界最小の鳥です。

 



 

 そして本命のシクラメンは、

 超豪華

 と言えば聞こえはいいけど、つまりは咲きすぎ。

 





 見切り品で980円でした。本当はフリルのあるちょっと珍しいタイプのがほしかったのですが、これは誰かが買ってあげなければ廃棄される運命。お値段はもとの4分の1ほどだし、わたしが買わなければ誰が買う? いや、だれか買ったかもしれないけど(笑)

 見切り品と言えば多分10月頃に買った見切り品の胡蝶蘭がまだきれいに咲いています。あまりにも長く咲いてくれたので元を取ったわ、と大満足しています。

 買ったお正月アレンジに加えてみました。

 枝分かれして2番花まで咲いたんですよ。



 花を二個だけ切り落としました。さすがに少し痛みかけていました。

 いくつかお店を回ったので、買い物だけで5000歩歩いていました。

 帰りにまたお墓に寄って、とりあえず木の葉を掃き下ろし,汚れたところに水を流してざっと拭き取り、しきびを活けて帰りました。こちらの方ではお墓に飾るのはしきびだけです。

 帰ってから大急ぎで玄関と神棚と仏壇を掃除して、注連飾りと鏡餅を飾りました。やれやれ。一夜飾りにはならなくてすんだ。                            お正月って、29日には苦をつくから餅つきはしてはいけないとか、31日は前日なので一夜飾りは飾りはいけないとか、いろいろ縁起担ぎがありますよね。そればかりにとらわれていると忙しさに拍車をかけることになるので、あまりこだわりませんが、確かにこれだけを済ませておくとお正月準備OKという気持ちになってきます。料理は直前にする方が傷まなくてすむし、仕事の手順としては合理的なんでしょう。

 この地方伝統の注連飾り

 



 

 縄を「のし」の形にないます。そこにうらじろとゆずりはと橙をつけるのが一般的。中予はわっかを大きく左右対称に作ります。それと裏口や納屋には小さなウラジロだけをつけた飾りをかけます。中予ではそこに紀州みかんという小さなみかんをつけるのが普通でした。

 結婚して初めてのお正月、中予と同じに紀州みかんを買って帰ったところ姑がひどく怒りました。正月飾りにみかんをつけるのは寒日(巳午)という新仏様の正月だけなんだそうです。そんなこと言ったって、スーパーに売っているんだもの。普通のみかんよりうんと小さくて寒日のみかんとはちがうもの~~姑は知らなかったにちがいありません。しきたりなんて、地方地方で真逆のことをしていたりするのですから、絶対してはだめなんてことはないと思っています。だからしきたり破りは結構しています(今はだれも怒る人いないし・・・)

 鏡餅もうちでは飾ってなかったのです。神棚に12重ねの祝い餅を飾るのがうちのやりかただったそうです。でも、床の間に何もないのは寂しいので、姑が亡くなってからは鏡餅を飾っています。実家の父は橙以外にも串柿やらするめやらをきちんと乗せていましたが、そんなにもたくさん乗せるにはずいぶん大きなお餅じゃなくてはならないわけで、さらにはお正月後の鏡餅の始末に困るわけで、わたしは小さめのお餅に橙だけ。こうして伝統というのは徐々に変化していくのだなあと思うわけです。

 ところで、買い物をしているとき、若い男性が小さな注連飾りと小さなおつまみセットを買っているのを見かけました。ああ、この人は一人でお正月を迎えるのかなあ、コロナで帰省できないのかなあ、と勝手に想像してしまいました。でも、注連飾りを飾ろうという気持ちがなんだか前向きでいいなあと思いました。

 新型コロナの影響はそこかしこに現れています。道路沿いのたんぼにいつも年内に作られていたとうどうさんが、今年はできていませんでした。

 今年はトラオたちもお父さんの実家への帰省はあきらめて、こちらでお正月を過ごします。

 いつもは長年のおつきあいの店で作ってもらったオードブルと、出来合のおせち料理とをメインに、黒豆とお煮染めとぶりの照り焼きと松前漬けくらいを手作りで用意するのですが、それ以外に子どもが喜びそうなものを少し作ろうかと思っています。

 いただきもののにんじんが出番を待っています。

 





 
 違った角度から



 花形にんじんなどと言うおしゃれなものは作れません(笑)

 

 今年も柿畑日記にご訪問いただきありがとうございました。日記とはとても言えないまばらな更新ですが来年もよろしくお願いいたします。来年こそは明るい兆しの見える年でありますように。

コメント (2)
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