あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

感動のトルコ周遊14 今夜の宿泊は

2011-03-10 00:03:44 | 海外旅行トルコ

 パムッカレを後にして、バスは次の観光地へ。 移動距離410キロ、海を離れて内陸部に向かいます。 
 今夜の宿泊はコンヤです。・・・・と、シャレを言わないつもりでも、つい、言ってしまう町、コンヤ。


 コンヤには、紀元前6000年頃からヒッタイトやフリギア(世界史に出てきたような気がする)が居住していた形跡が見られるそうです。その後、ペルシアやアレクサンダー大王、ローマ帝国の支配下に置かれた後、アラブ人の侵攻をうけ、ついでルームセルジューク王朝の首都になって繁栄しました。が、その後モンゴル人に侵略され、ついでオスマントルコ帝国の領土となりました。 コンヤは東西交易の中心地であり、文化の十字路だったのです。


 SBさんの説明では、このように様々な民族の支配を受け、混血して今のトルコ人があるのだそうです。ですから、トルコでは、人と人との調和を非常に大切にするのだとか。
 コンヤの歴史を考えると、なるほどとうなずけます。


 コンヤに着いて、まずホテルに荷物を降ろし、メブラーナ博物館を訪れました。 
 緑のタイルで覆われた尖塔が印象的。 



 時刻は既に4時をまわって、回廊には明かりがともされていました。 この建物には入らずわたしたちが入ったのは緑の尖塔の建物でした。



 メヴラーナ博物館は、イスラム神秘主義の一派で、メヴレヴィ教という教団を創始したメヴラーナ・ルーミーの霊廟です。 もともとはこの教団の修行の場であり祈りの場であったそうですが、今はこの教団は解散し、霊廟が博物館として公開されています。


 中へはいるには、靴カバーをはかなくてはなりません。



 みんながみんな、この青いビニールをはいている恰好は、かなりへん 
 トルコでは宗教施設にはいるときはスカーフで髪を覆わなければならないと聞いていたのですが、その必要はありませんでした。 ここはもう、博物館で、寺院ではないからです。
 
  緑のタイルの建物が霊廟なのですが、内部の撮影は禁止です。
 内部は装飾的にデザインされたアラビア文字が、壁一面に書かれていました。 
 一段と高いところには、なんとたくさんの棺が並べられていました。これらはこの教団の指導者のものだそうです。 棺の上には、生前かぶっていた帽子が飾られて、誰の棺か分かるようになっています。
 奥の方にひときわ大きく、美しく飾られているのがメヴラーナ・ルーミーの棺でした。

 うぉ~、もしかしてわたしたちは今、大勢の死者と対面しているわけ?

 間近にたくさんの棺を見て、ちょっと心がひるみましたが、遺体はこの中に入っているわけではなく、棺の真下の地下に埋葬されているとのことです。 ちょっと安心しました。


 外へ出た頃には、もう日が暮れかけていました。 が、もう一つ行くところがありました。


 インジェ・ミナーレ博物館。 ここはもとは神学校でした。
 この細くて長い尖塔が名前の由来です。 美しいタイルで覆われていました。 



 それにしても、こんなに遅く入らせてもらえるのかしら。
 と、思ったらー


 外から写真を撮るだけでした



 正門に彫られた幾何学模様のレリーフは、トルコを代表するすぐれた美術だそうです。
しかし、ここは人通りの多い歩道の上、ゆっくりと観察するには不向きな場所でした。

 むしろ、すぐそばで見られるコンヤの夜の風景がなかなか興味深かったです。


 道路清掃中。 超大型掃除機みたいなので木の葉を吸い込んでいます。



 トルコの救急車



 すぐそばにマクドナルドの店もありましたが、ピンぼけでした。 


 そして、ホテルに帰ってきました。 リクソス。 高級ホテルです。 


 回転ドアのガラスに印刷されているのは、メヴレヴィ教のセマー(日本語で旋舞と呼ばれる)という祈りを捧げる人の姿。 メヴレヴィ教では、神と対話するために何時間もくるくると回り続けるのだそうです。
 で、回転ドアのこの人は、24時間、人が出入りする度に廻っております。
 トルコへ出発する前、偶然ですがテレビでコンヤの町を紹介している番組を見て、セマーのことを知りました。 
 ついでにいうと、回転ドアの向こうには、空港にあるようなセキュリティーチェックのゲートがあります。 わたしたち日本人のツアー客はフリーパスで入れましたが、個人客はゲートを通らされていました。
 こういうことに出会うと、なんだかんだ言っても、日本は平和で安全なんだなとつくづく思いました。


 エレベーターの中です。 どれが本物のわたしでしょう?



 前後、左右、上下すべてガラス張り。 ちょっとでも怪しいそぶりをするとすぐわかってしまいますね。 装飾的に楽しいだけでなく、安全だなと思いました。



 このホテルは、本当にすてきでした。 飾られている花ひとつとってもおしゃれで、アメニティグッズまで写真を撮ったのは、このホテルが初めてです。 もちろん、プールもジムもただで使えたそうです。残念! 早々と寝てしまいました。
 そしてクロゼットに衣類乾燥室が これも残念、気づくのが遅かった。


 せっかくのいいホテルなのに、あまり活用しないまま翌朝になってしまいました。


 出発してバスの窓から覗いたら、ホテルのすぐそばにある電車の駅には、朝市がたっていました。



 ああ、散歩をする時間もなかった・・・・・            ーつづくー

コメント (8)
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