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インド風チキンカレー


 カレーというと前の晩から、コトコトと煮て、時間が経った方がおいしいなんていわれる。あれはイギリス風のカレーのことで、日本にはカレーはイギリス経由で入ってきたため、カレーというと、コトコト長時間一晩という先入観ができてしまった。
 インドのカレーはそんなことはしない。だいたいがインドにはカレーなる料理は存在しない。来日したインド人が日本のカレーを食べて、「おいしい日本料理ですね」といったとか。ただ、インドでは豊富なスパイスを色んな料理に使うことは事実だ。カレーの語源は諸説あるが、各種スパイスを使ったインドの料理が、日本でいうところの「カレー」だろう。そのデンでインド人が日本の料理を見れば「ショウユ、カツオブシ、コンブ」といってもいいだろう。
 と、いうことで今日はインド風のチキンカレーを作る。暑い時は暑い国の料理がいいだろう。
まず、前の晩から鶏肉をプレーンヨーグルに漬けて置く。鶏肉はなんでもいいが、できれば骨付き肉がいいだろう。今回は手羽元を使った。ヨーグルトにはカレー粉とスパイスで香りを付けておく。翌日、この鶏肉をフライパンで焼く。いわば簡単タンドリーチキンを作るのだ。焼いた鶏肉はゆでる。ゆで汁は置いておく。
 玉ねぎ、しょうが、にんにくをみじん切り。これを油で炒め、カレー粉、スパイス類を加える。今回はカーダモン、クミン、ターメリック、コリアンダー、クローブ、オールスパイスを入れた。できれば粒のものを乳鉢でゴリゴリやった方が香りがいっそう引き立つ。ここに鶏肉のゆで汁を加える。しばし煮こむ。味を見て物足りなかったら、ガラスープの素を足してもよい。鶏肉を入れ、野菜も入れよう。野菜は夏においしい野菜ということで、なすを入れる。鶏肉を漬けていたヨーグルトを入れる。最後にガラムマサラとマンゴーチャツネを入れたらできあがり。
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