goo

SFマガジン2013年11月号


SFマガジン2013年11月号 №692
                     早川書房

雫石鉄也ひとり人気カウンター
1位 真空キッド スティーブン・バクスター 矢口悟訳
2位 シャンナート-世界の王 カリン・ティトベック 市田泉訳
3位 ホワイトフェード キャサリン・M・ヴァレンテ 佐田千織訳
4位 パリンプセスト(前編) チャールズ・ストロス 金子浩訳
5位 最終試験 メガン・アーケンバーグ 鈴木潤訳

第2回国際SFシンポジウムレポート

連載
小角の城(第23回) 夢枕獏
その日への輪舞曲 怨讐星域第28話 梶尾真治
近代日本奇想小説史 大正昭和篇 第4回 横田順彌
SFのある文学誌 第23回       長山靖生
パラフィクション論序説(第13回)   佐々木敦

 The Best of Foreign Short Fictions 海外SF短編セレクションと称して、近年発表された海外SFを選りすぐって5編を掲載。こういう企画は歓迎する。へんなちょうちん企画にからめて、くだらん作品で紙面を埋めるよりよっぽどいい。ただ問題は、だれがどういう作品を持ってくるかということ。作品選択に当たっている人間の選択眼が企画の成功失敗に大きく影響する。どうも、橋本輝幸、東茅子の両名の協力で作品を選んだらしいが、正直、小生が楽しめたのは、1位真空キッドと2位のシャンナート-世界の王だけだった。5作中2作が合格だったら満足すべきなんだろうか。こういう仕事は感性の問題だろう。ようは、橋本、東の両名と小生の感性が合わなかったということ。別に二人が無能だと悪口をいってるのではない。ご安心を。
 第2回の国際SFシンポジウムのレポートが載っていた。第1回が1970年大阪万博の年。43年ぶりであった。大阪で行われた回に行こうと思いはしたが、実行委員長の巽孝之氏には申し訳ないが、腰を上げる気にならなかった。今回の海外から参加の著名な作家はパオロ・バチカルビぐらい。第1回に比べ、実行委員会の陣容も、参加海外作家も、なんとも小粒になった感は否めない。それに日本SF作家クラブも瀬名秀明が会長辞任退会。新しい人が会長になったとか。瀬名さんがなぜ抜けたか判るような気がする。作家クラブも小粒になった。可能ならば巽孝之会長というのが良いかと思うが。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )