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リストラサラリーマンにも再チャレンジのチャンスを

 阪神タイガースの桧山、ヤクルトスワローズの宮本、広島カープ前田。今年も何人かの名選手が引退した。彼らは引退セレモニーをしてもらい、花束を敵味方双方からもらい、別れのあいさつをする機会を与えられた。彼らは、自分の所属チームのみならず、日本のプロ野球に多大な貢献した名選手だから、このような待遇を受けるのは当然だ。その一方戦力外通告を受け、だれに見送られることもなく、人知れず去っていく選手もいる。ほとんどが、そういう選手だろう。
 このことは、一般の会社勤めのサラリーマンも同じ。小生が以前いた会社でもそうだ。めでたく定年退職となった社員は、会社から記念品をもらい、お別れの会をやってもらい、別れの言葉を述べる機会を与えられる。
 ところが、小生のようなリストラされて会社を去っていく者には、ボールペン1本もくれない。お別れの会もない。社長からの「お言葉」さえない。まるで産業廃棄物を捨てるように、ポイと会社に捨てられるのだ。
 その後、4年間、胃から血を出しながら求職活動して、今の会社に再就職した。小生はものすごく幸運だったといえる。中高年で正社員として再就職できる人はほとんどいない。一度、しくじれば、二度と元の業界元の会社元の仕事に戻ることは絶望的といっていい。今の世の中、脱落者にはものすごい厳しい世の中だ。ところがそうではない人たちもいる。
 落合博満さんは、「あんたが監督じゃ観客が減る」と、石もて中日球団を追われたのに、「あんたの代わりの監督じゃ勝てん」と、GMとして三顧の礼でもって、中日に迎えられた。
 また安部晋三さんは、2007年に首相をしくじり、またお腹も痛いということで、政権の座を降りた。ところが、また首相に返り咲き、総選挙での自民党大勝民主党大敗を追い風に、高支持率の内閣を運営している。今のところ安部辞めろとの声は出ていない。
 われわれリストラサラリーマンにも、再チャレンジの機会を与えてもらいたいものだ。
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