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京都SFフェスティバル2013レポート

 10月12日の土曜日は一日京都にいた。京都SFフェスティバル2013に参加していた。そのため、阪神VS広島の蛇足シリーズ第1戦を観れなかったけれど、阪神ファンとしては、観る価値のない/観てもしょうもない/観たらハラがたつ、試合であったとか。
 出勤して15分だけ仕事。JRで京都まで移動。いつもは、京都駅から、京大病院の前の京都教育文化センターまでタクシーで行くが、今年は、地下鉄で丸太町まで行って、御所の南をブラブラ歩き鴨川を渡って、教育文化センターまで行った。
 10時30分に到着。何人か知人友人の顔を見る。例によって「やあやあ、久しぶり」をやる。
 午前中最初のプログラム。「小説とコミュニケーション」円城塔と福永信の対談。対談といえば対談だが、二人とも判ったような判らんことを、ウネウネとしゃべる。こんな対談では、お退屈でしょう、ま、これでも見ててください、というんで、二人の背後にいろんな映像をパワーポイントで映していたが、彼らのお話より、映像の方がうけていた。
 昼食は桐山氏らと、いつもの「十両」で「本日の定食」鶏肉のチーズはさみ揚げ、キスのフライ、サラダ、みそ汁、コーヒー付900円。桐山氏来年ロンドンで開催される第72回世界SF大会への参加を計画しているとか。もうヨーロッパに行く機会もないから、思い切って行ってみようとのこと。小生も誘われるが、この仕事をやっている限り、そんなに何日も休暇はとれない。ネの1365番が当たって会社を辞めたら、小生も行きたいもんだ。当たれ!オータムジャンボ。
 午後の最初は「SFの中のセックス、セックスの中のSF~私たちは何をエロいと思うのか」小川一水と掘骨砕三。「天冥の標Ⅳ機械じかけの子息たち」でエロすけべスペオペを書いた小川氏と、このたび既刊のハヤカワSF文庫をすべて入手したエロ漫画家の掘骨氏のR18対談。このブログも18歳未満の健全な少年少女たちが読んでいるかも知れないから、二人の対談の詳細は書けない。なんてことはない。期待するほど劣情はもよおさない。たいした話はしてなかったからご安心を。ようするに何をエロと感じるかは人それぞれということ。
 午後2番目は「近未来都市SFのフロンティア」出演は吉上亮と籘真千歳。早川書房の井出聡。二人の声が聞き取りにくい上、小生、この企画は居眠りしてた。ごめん。
 最後は「奇想コレクションの舞台裏」大森望と中村融。ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」で完結した、河出書房新社の海外SF短編叢書「奇想コレクション」の編集企画に関わったお二人の対談。対談というより雑談。業界の噂話など。河出の「奇想コレクション」けっこうよく売れ成功だったとのこと。日本でSFの出版というと早川と創元が多いが、他の出版社でもSFを出版して成功することがある。この「奇想コレクション」はベストセラーとなった「屍者の帝国」の担当編集者が、担当して日の目を見た。ようは、出版社ではなく、意欲ある編集者がいるかが問題。いくつもの企画がいろんな出版社で「塩漬け」されているが、10年20年と寝ている企画もあるとか。20年ぶりに日の目を見たという本も珍しくないとか。桧山進次郎が阪神タイガースに入団して若虎といわれていたころ企画され、引退する今年になってから企画実現出版ということだ。
 これで今年の京都SFフェスティバルは終わり。京大SF研の諸君ごくろうさま。
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