雫石鉄也の
とつぜんブログ
フィッシュ・アンド・チップス
フィッシュ・アンド・チップスである。イギリスの料理である。イギリスも古い国だ。かっては世界に覇を唱えた大英帝国である。
イタリア、フランス、トルコ、中国、日本、古い国で、独自の伝統と文化を持っている国には、必ずその国独自の料理文化を持っている。ところがイギリス料理なるものは寡聞にして、あまり知らない。私が知ってるイギリス料理といえば、ローストビーフ、プディング、このフィッシュ・アンド・チップスぐらいだ。なぜだろう。他国を侵略し、海賊を跋扈させ、植民地を増やすのに忙しくて、食べ物のことまで考える余裕が無かったのかな。
私のSF関係の古い友人で、若い頃イギリスに留学していた男がいる。その人の話によれば、そもそもイギリスには料理は存在しない。素材を焼いただけ、煮ただけ。それをテーブルの上にドンと置いて、塩、こしょうなど調味料を並べ、かってに味をつけてかってに食え、といったものだそうだ。なんでも、その男フィッシュ・アンド・チップスばかり食っていたとのこと。
そのフィッシュ・アンド・チップスを食べよう。材料はじゃがいもと魚。魚は白身の魚がいい。タラを使おう。
まず衣を作る。小麦粉を黒ビールで溶いて卵を割り入れ、よくかき混ぜて、30分ほど寝かせておく。
じゃがいもは皮つきのまま、くし型に切って、素揚げをして塩を振る。タラの身に衣をまとわせて、170度ぐらいの温度で揚げる。天ぷらとよく似ているが天ぷらほど繊細な料理ではない。今回はタルタルソースで食べる。
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