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そば粉のクレープ


 去年の暮れにそばがきを作って食べた。あの時のそば粉が残っている。もったいないから何かに使わなくてはいけない。小生にはそば打ちの趣味はない。実は一度だけそば打ちをしたことがある。ぷつぷつに切れたクスクスみたいなそばになってしまった。それに懲りて、小生はそば打ちはしないのだ。
 で、そば粉を使ったクレープにすることにした。そば粉のクレープ。ガレットというのだそうだ。なんでもフランスはブルターニュの郷土料理とのこと。フランスでもそば粉は食べるのだ。ブルターニュは土地が貧しいんではないか。そばはもともと救荒作物として栽培されていて、他の穀物が食べられないからそばを食べていた。それがいつの間にか、そばというと粋でおしゃれな食べ物になってしまった。
 さて、ガレットを作ろう。そば粉に塩と水を入れて練る。溶き卵を加えて、よく混ぜて1時間ねかせる。これで生地ができた。
 具はしめじ、ベーコン、チーズだ。しめじとベーコンは塩こしょうで炒めておく。しめじは炒めると良い香りがする。
 熱したフライパンに生地を薄く丸く流し入れて焼く。具を乗せて卵を落とす。生地の縁がパリとしたら、四方を折り込んで、フライパンにフタをして、チーズが溶け、卵が好みの固さになるまで焼く。パセリ、黒こしょうを振って食べる。
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