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2月20日(金) 習慣

 子供はなぜ医者が休みの時を狙って、具合が悪くなるのだろう。ご多分にもれず、ウチの子も小さいころ真夜中に、ちょくちょく熱を出したりした。深夜でも診てくれる小児科に連れて行くのだが。ウチの場合、六甲アイランド病院か神戸市立中央市民病院によく連れて行った。
 診てもらって、会計で支払いをするわけだが、深夜の大病院の待合。大きな待合である。必要最小限の照明しか点けていない。薄暗く、ガランとした、ただっぴろい待合で、小生が一人ポツンと待っている。
 計算が終わって、当番で深夜勤務している受け付けの女子事務員がカウンターに出てきた。そして、小生を呼んだ。
「雫石さま~。雫石さま~」それは、大勢の人の中から小生一人を呼び出しているような呼び方だった。
 深夜の大病院の薄暗い、大きな待合。そこに小生一人ポツンと、彼女の目の前に座っているわけ。他に待っている人はいない。小生に視線を合わせ、ごく普通に「雫石様」と呼べばいいと思うが。
「雫石さま~。雫石さま~」彼女は、昼間いつも、待合で会計を待つ人をこういう呼び方をしているのだろう。げに習慣とはおそろしや。
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