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きつねうどん


 これがきつねうどんや。関西のことを知らんヤツが書いた大阪の観光案内なんかに、よく「けつねうろん」と現地ではゆわれている、なんぞと書いてあるが、あれ、ウソやで。ワシは神戸の人間やけど、大阪でそんなんゆうてんの聞いたことあらへん。
 うどんも手打ちしたいとこやけど、今回は市販品でかんにんしてもらう。と、なると、ウデの見せ所はおあげさんの煮かたと、つゆの作り方。
 まず。おあげさん。熱湯をくぐらせて油抜きをするんや。油分が残っていると味のしみ方が悪いで。おあげさんを鍋に入れて、カツオ昆布出汁をひたひたに入れる。砂糖、醤油、味醂で味付けして、落し蓋をして、コトコトと煮含めるんや。時間?そやな。汁っけがなくなるぐらいまで煮たらええんとちゃうか。煮えたら鍋に蓋をして一晩置いておく。煮物はみんなそやけど、煮えてすぐは味が染みてへんから、もひとつ具合悪いで。煮えたら、できるだけゆっくり冷まして、そのまま置いておく。味がよう染みてうまいで。
 つぎにつゆ。昆布をしばらく水につけておく。そのまま加熱。沸騰直前に昆布を取り出す。そこに厚削りの削り節を多い目に入れて、しっかり煮だすんや。
吸いもんの汁は、薄く削った鰹節をさっと加熱して、さっと火を止めて、濾すが、麺のつゆは、出汁の旨味を効かせたいから、ぐつぐつを煮る。ワシの場合、7分は煮ているで。
 ここで大事なのはアク取り。表面に浮かぶアクをきれいにとらにゃ、削り節のえぐみが出るで。火加減は泉が湧くような火加減。これを泉炊きゆうんやて。
 充分に旨味を出したら、きれいに濾す。で、味付けやが、ワシは「かえし」を使うとる。醤油と味醂を同量、カメに入れて寝かしたもんや。薄口醤油のうどん用と、濃口醤油のそば用の2種類置いてあるが、今回はうどんやから薄口の方を使う。
 さ、これでおあげさんとつゆができた。あとはうどんをゆがいて、丼に入れ、つゆを張って、おあげさんを乗せ青ネギをぱらぱら。これできつねうどんのできあがりや。
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9月6日(土) ヨナの上をオリンピックが通る

 ええ、ようこそのお運びで。しばらくの間、おつきあい願いまして、お後と交代となります。
 ヨナの上をクモが通るという言葉がありますな。ヨナ、あと産、胎盤のことですな。昔は、子供が産まれると、胎盤を土の中に埋めたんだそうですな。その上を最初に通たんを、その人は一生怖がるといいます。クモが通るとクモを、ゲジゲジが通るとゲジゲジを、まんじゅうが通るとまんじゅうを、怖がる人になるんですな。
 阪神タイガースはオリンピックが通たんでっしゃろな。阪神タイガースが産まれたんは1935年。1936年にベルリンオリンピックがありましたから、ベルリンオリンピックが阪神のヨナの上を、シュと通ったんでっしゃろな。そうとしか考えられまへんやろ。
 北京オリンピックを境に、あれほど強かった阪神が、これほど弱なるとは。
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