風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

戯れ

2013年10月25日 | 雑感
深海と宇宙は相似形
果てに行くほど闇は濃くなり、肌寒くなる
光は光とて、自ずと限界がある
光の届かぬ領域があるからこそ、光と闇との戯れがある

波間に漂う塵のように、人は思い煩う
ただ戯れだったはずの光と闇が、人の因縁となって人を悩ます
悩みが産むものは、悩み
果てしのない悩みのさざ波が、地表を覆う

悩みながら喜ぶことはできない
悩みながら慈悲の心を持つことはできない
悩みは悩みの螺旋をえがいて下降する
戯れとは一切無縁のままに

ふと思う
すべてが戯れだとしても、そこには「上がり」があるはずだと
「上がり」のない戯れは、戯れではなく勤務になってしまう
光と闇の戯れの「上がり」とはなんなのか?

光でも闇でもないもの
そんなものをぼくらは知らない
おそらくは、それはただの「息吹」
ただ吐いて、そしてただ吸う

なにを吐いて、なにを吸うのか
それはおそらくは「思い」
思いを吐き出して、思いを吸い込む
それが「命」というものの永遠の連鎖

二つの台風が接近中
地球が自在に戯れ始めている
人は波間に漂っている場合ではないのだ
大いなる戯れに参加する時がきた