風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

2012年10月15日 | 雑感

成長するということは、「楽しい」ことの中身がグレードアップしていくことなんだと思います。
親との関係がすべての幼少期、自立心が目覚め、厄介な自我というものが頭をもたげる青年期、
社会に放り込まれ、他者との間の距離感やらなんやらに悩む成年期。
そんな感じで、いろんな時期を経ては行くのでしょうが、基本にあるのはそれぞれの時期において、
それぞれの「楽しむ」ことの意味というか、質が移行していきます。

要するに、自分がよければいい世界から、他者の幸福への参加への喜びに移行していきます。
ものすごく話をはしょって言い切りましたが(笑)。

自利利他という世界でいえば、自利の世界から利他の世界に移行していきます。
人のために尽くさなければとかいう義務感でも、正義感でもありません。
それが、人の笑顔を見るのが、ただ純粋に「楽しい」からする、という世界が開けているように思います。

楽しいからするということ以上のことは、この世にはないような気がします。
だって、楽しいのだから。

もちろん、楽しむことだって、それなりの経験と技量がいるわけです。
何でもかんでも楽しめばいいわけでもありませんし、楽しくない状況を回避する技量やそれを察知する直感も必用です。
逆に言えば、楽しむことができるということは、それだけ人間力が高まったということなのかも知れません。

この世のすべては、その人のこの世に対する見方によります。
楽しく嬉しいものでもあり、辛く悲しいものでもあります。
どうにでもなれるこの世ではありますが、どう転んでも、この世は愛しいものであり続けるわけです。

深く呼吸をして、この世に足を踏み入れましょう。
どんな感触がそこに生まれるのか、それは人それぞれです。
その経験が修業なのか、訓練なのか、喜びなのか、苦しみなのか、或いは悲しみなのか、それとも祝福なのか。
それをどう受け止め、どういう経験に昇華していくか。
人それぞれの花が咲いていきます。

写真は昨日の夕方の空です。