風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

目利き

2006年02月21日 | 雑感
今日はあんまり気持ちのいい夕暮れなので、ビールとつまみを店に持ち込んでいます。
とっとと店のシャッターを閉めて、ビールを開けました。
つまみは鳥皮の酢の物と、白菜の漬物です。
昼ごはんを抜いたので、いろいろとたまりません(笑)

昨日も深夜に目が覚め、朝方まで眠れませんでした。
ぼんやりとオリンピックを見て、朝刊を読んで、またテレビをつけました。
元総理大臣の細川護照氏が、白州正子さんを紹介する番組でした。

白州正子さんは、なんというか、本物の目利きです。
その価値を、希少性であるとか、評判とか、価格に全く置きません。
作り手の精神性と、表現力と、完成度と、調和に価値をおきます。
無名有名はまったく問いません。
絶体音感を持っている人と同じで、絶対美観を持っていますから、他人の評価に左右されることがありません。

当然、仏像とか能面とかにその研ぎ澄まされた目は向けられます。
仏像とか能面というのは、美の中でもその幽玄さ、精神性、完成度、奥深さ、
そのどれをとっても美の世界の頂点に立つものです。
白州正子さんが評価したという無銘の能面を見ましたが、ぞくぞくするものがありました。

こういう人は、おのずから、生活スタイルそのものも無駄のない美的なものになります。
雑多を避け、シンプルながら奥深く、静かながら情熱的になっていきます。
若い時は思い切り奔放に生き、年老いて日本の美の玄妙さに一人入り込んでいく。
生き方そのもが美しいですね。

ところで、あまり知られていないのでしょうが、細川護照氏の焼き物は素人の域を遥かに超えています。
武人の作る焼き物みたいに、シンプルかつ繊細で力強いです。
展示販売会などではあっというまに売切れてしまうそうです。
ぼくも実物を見たことがありますが、欲しくなりました。
美術品の評価は、欲しくなるかどうかにかかっています。
なかなか興味深いです。
それに比べて、亀井某氏(元自民党政調会長?)の油絵は・・・・

二本目のビールが空きました。
とっとと家に帰って焼酎を飲みたいので、帰ります。

ところで、例のメール、ガセであったことが証明されそうですね。
ぼくは17日には、ほぼそう確信していました。
インターネットの情報網というのは、使いようによっては凄いんですよ、みなさん。

でも、目利きにならなければなりません。
まず、人物に対する目利き、情報に対する目利き、時代の流れに対する目利き。
いろいろありますが、お互いに精進していきましょう。