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Photo by Chishima, J.
(シジュウカラガンやマガンの群れとキタキツネ 2015年4月 北海道十勝川下流域)
午後、名古屋からのお客さんを案内させていただきました。娘さんの移住されている帯広を訪ねるついでに趣味の鳥も楽しめたらとネットで探していたところ、野鳥の会十勝支部のHPが目にとまり、ガイドをご用命下さったとのことでありがたい限り。
時折小雨もちらつく生憎の曇天でしたが、その分、鳥との距離は近く、マガン、ヒシクイはもちろん、ハクガン、シジュウカラガンの群れも割と近くで観察でき、お住まいの地では馴染みの薄い大型水鳥の群れの迫力を感じていただけたかと思います。タンチョウやオジロワシもしっかり見られました。4月に入ってからは、この天然記念物4種+希少ガン類2種にはパーフェクトに出会えています。
水鳥の観察後に訪れた孤立林は肌寒く、キバナノアマナやウラホロイチゲの花も閉じがちでしたが、近くのハルニレの梢では北帰行を控えたツグミが複雑な節回しでぐぜっていました。
池田発着の3時間程度の周遊(海はなし)で確認できた鳥は、以下の35種でした。
確認種:ヒシクイ マガン ハクガン シジュウカラガン オオハクチョウ ヨシガモ ヒドリガモ マガモ カルガモ コガモ キンクロハジロ ホオジロガモ ミコアイサ カワアイサ キジバト アオサギ タンチョウ オオバン カモメ トビ オジロワシ アカゲラ ハシボソガラス ハシブトガラス ハシブトガラ シジュウカラ ヒバリ ヒヨドリ ムクドリ ツグミ ノビタキ スズメ ハクセキレイ カワラヒワ オオジュリン
ガン類を観察中、群れの一部が急に飛び上がったので「ワシ!?」と思って見ると、キタキツネが1頭、群れのすぐ後ろを爆走していました。そしてふと立ち止まり、残ったガン類が一斉に首を上げて警戒しているのが写真です。以前はマガンの群れの中にシジュウカラガンを探すのが普通でしたが、最近ではシジュウカラガンの群れにマガンが混じっている感じです。
(2015年4月17日 千嶋 淳)