ワンちゃんは、病院に置きざれにされると、飼い主に見捨てられたのかと思い、生きる気力を失うことがあるので、病気で入院中のワンちゃんには必ず飼い主は会いに来てくださいとお医者さんが言っていた。
フロントに、面会に来ましたと伝えると入院病棟?に案内された。
入口50cm、奥行き70cmぐらいの鉄格子の中に、トッポが居た。
すぐにシッポをめいっぱい振り、元気に突進してくるトッポを期待したが、ゆっくりと体を起こし、弱弱しくシッポを振り鉄格子の前に来たトッポを見るのは辛いものがあった。
右前足に、点滴のチューブをつながれているので、動きがままならないようだ。
1日しか会わずにいただけなのに、衰弱しているようだ。
指を入れて少しでも触れようとした。 でも、か弱い声で 『クーン』 と鳴くだけで、まだ状況の変化にとまどっているようだ。
他の面会者もあり、長居もできぬため、『また、すぐくるからね。』と、別室へ。
S担当医者が、出てきて説明を受ける。
レントゲン写真を何枚か、ボードに貼りライトをつける。
恐竜の見本のような、骨格が目の前に現れる。
『この、部分の椎間板が神経を圧迫しているのです。
『.....,,,、ハィ.....』
(そんなもの急に見せられても、何がなんだか分からないけど。)
『首の根っこ部分の頚椎の間の,この白い部分のことですか。』
『そうです。 ここです。』
『ついこの前まで、何にも変わったことがなかったんですが、まだ初期のヘルニアですか?』
(頼むから、初期で何とかなるからと、言ってくれ!)
『通常、椎間板はレントゲンでは、はっきりとは投影されませんが、ここまでハッキリ写っていると、もう固体化??していると思われます。』
(液体とか、気体とか固体とかは、俺の仕事にも関係あるな......! )
『??........、で?』
『椎間板は、ソフト・パッキングのようなもので、頚椎にかかる圧力に対しクッションの役目をしています。 ここに、過剰なストレスがかかると、凝固状態になり固体化?してきます。(バカ親父の理解の範囲の表現です。)』
『(俺の仕事の専門用語など、使いやがって!「) ......ハァ』
『それは、分かります。 この、椎間板がよくないのは。 これを、手術とか対処療法でなんとかならないのですか?』
『......部位が、第5第6頚椎間のヘルニアで、非常に対応が、難しい部位なのです。』
(この病院では、できないんじゃないの?)
『どうにも、ならないのですか?』
『人間で言えば、ちょうど鎖骨の真後ろの頚椎間のヘルニアにあたります。』
『................、ハァー........フーン。』
『例えば....、手術で小さく?するとか、対処療法で対応は、できないのですか?』
『手術は、非常に難しい部位です。 大学病院でも、この手術をするかどうか.....,、 非常にリスクを伴いますので。』
(この病院では、手術できないから言ってるんじゃないの........??)
『なんとか、治す方法は?(支離滅裂状態!)』
『椎間板を治すことは、出来ません。 (キッパリ) (またキッパリだよ)!』
『ステロイドによる、対処療法は? どうなるのですか?』
『神経系統への刺激による炎症を抑える効果は、ありますが根本的に治すことではなく、痛みを抑える効果です。(これも、バカ親父の解釈範囲です)』
『ひどくなると、どうなるのですか?』
『神経系統への圧迫で、炎症を起こし麻痺を起こします。』
『椎間板ヘルニアは、普通背中や、腰にでると思っていたのですが...』
『そうとばかりも、言えません。 ダックスの場合は頚椎にも、でることが多くあります。』
『仮に、麻痺が起きた場合どうなりますか?』
『腰の場合は、下半身不随になることもあります。』
『頚椎の場合は?』
『基本的に、損傷を起こした頚椎の下は麻痺になります。』
(ハァー、医者とはいえ、よくも淡々と........、クッソー)
『麻痺しても、生きていられるのですか?』
『頚椎の場合は、首から下が麻痺になります。 心臓、肺、その他への神経系統が、麻痺することになりますので危険な状態になります。』
(じゃー、どうすれば、いいんだよー。 説明するだけなら、医者やめて、学校の先生にナレ!!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_shock1.gif)
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『でも、無理な運動させなければ、麻痺しないで生活できますか?』
『..........、まぁ 爆弾を抱えていると思ってください。』
『でも、麻痺しないで、何年も普通に生きた犬もいるでしょ?』
『...........〈無言)』
『いるでしょ。 全部じゃなくても。 い、いますよね?』
『.........、まぁ.........』
『いるんだよ。 いっぱい! そう、いるんだよ。 そう。そう。』
トッポは、無理させないから絶対大丈夫です。 (バカ親父の信念)
医者なんちゅーのはね、治してナンボだ、じゃなきゃ学校の先生ヤッテロー!。
(本心じゃありませんから、お医者さんすいません。 頼りにしています。)
いままで生きてきて、一番悲しい! (どっかで、聞いたけどコレ) の思いで、自宅に帰りました。
(続く.........。