走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

論理的思考ができないで困っている君へ

2011年07月31日 23時26分12秒 | 悩める君へシリーズ
 先日、NHKのクローズアップ現代を見ていたら「大人がハマる“数学ブーム”の謎」というのをやっていた。
内容を紹介すると次のとおり。(同番組のホームページより)

 大人の“数学ブーム”が続いている。
出版界では「語りかける中学数学」がこの5年間で10万部を突破。
高等数学の世界へ誘う「オイラーの贈物」、「ガロアの群論」といった難解な数学の本もそれぞれこの1年で2万部を超える勢いだ。
カルチャーセンターや個人塾など社会人向けの数学講座はキャンセル待ちの状態も出ているという。
今、多くの大人が数学に求めるもの。
それはかつて中高時代に挫折した「何重もの論理の積み上げ」を体感したいという思いや、数学者の「ひらめきの秘密」を知りたいという気持ち。
混迷する不安定な社会にあって、確かなものに接したいという願いと、想定外の事態でも進むべき道を切り開ける強さを身につけたいというニーズがあるという。
いったい人々は数学にどのような世界を見ているのか?
ブームの謎を探りながら、一般社会人をもとりこにする数学の魅力に迫る。

 こう書きながら、世の中には数学アレルギーの人はたくさん入るのに、こんな話を受け入れられるのであろうか。
どうしても小難しい数字の羅列やわけのわからぬ方程式などを見ているだけで、頭の中がイライラ、縺(もつ)れた糸のようになるといった人はたくさんいるだろう。

 でも、この番組では数学は生活の中で、私たちの身の回りの中でさまざまな数学が存在していると紹介する。

 レンタル・ビデオ屋さんに行くと「ナンバーズ(天才数学者の事件ファイル/http://dvd.paramount.jp/numb3rs/)」というのがあるが、この物語はFBIの兄と天才数学者の弟が力を合わせて事件を解決していくという物語である。
この物語の随所に数学の理論が出てくるが、中にはそんな馬鹿なと思うようなシーンがあるが、実は最先端の数学理論を忠実に検証した上で物語の中に盛り込んである。
ただ、膨大なデータを短時間でどうやって入力したのだろうという疑問はあるが、数学をどのように使うかという点ではイメージしやすい。

 そして、物語は論理的思考方法のつけ方みたいなコツも身につけさせてくれる。

 では、なぜ論理思考が必要なのか。

 一番はリスク管理だろう。
 物事を「イエス」か「ノー」かで体系化していくだけで将来起こりうるリスクを予測し、それに対する回避策を整理していくとより成功に近づきやすくなる。
 
 そのほかにも、まさかと思われるものも数学で分析できる。
 例えば、水の波のでき方などを予測するという方法。
 水の流れと風の向き、水の成分、過去の流れのデータなど、これらのデータがたくさん集まれば集まるほど現実に近づけることができる。

 また、私自身はコミュニティやコミュニケーションについて数学的発想を行う機会が増えている。
 まさかと思われるかもしれないが、人と人のつながりの中で、より強固なつながりにしていくにはどのような変数が必要かなど、結構、応用できるものである。
そのときには、難しい方程式にするのではなく、誰にでもわかるようないたずら書きで表現する。

 数学イコール数字だと思うと頭が痛くなるが、その思考方法を学ぶだけで、しなやかな頭がつくれるのではないかという提案である。