走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

好きになれない人がいる君へ

2011年07月15日 19時41分06秒 | 悩める君へシリーズ
 世の中にはどうしても好きになれない人がいる。

 なぜ好きになれないのか?

 若者風にいうならば「絶対、無理!」
 一刀両断である。

 でも、そういうあなたは、その嫌っている人のことをどれだけ知っているのだろうか?

 全否定する前に、その人としっかりと話したことがあるのだろうか?

 よくよく考えてみると、第三者から伝え聞いてイメージが刷り込まれ、仮に本人にあったとしてもそういう観念で見てしまい、それ以上深く知ろうとは思わなかったのではないか?

 中学時代、父親の前で人の悪口をいっていると、珍しく無口な父が口を開いた。
 「おい、手の平を『よし』と言うまで見ておけ」
 (父は)めずらしく怒った顔をしていたので、言われるままに、しばらく私は手の平を見ていた。
  しばらくして、
 「よし、もういい。ところで(その状態で)手の甲は見えるか」
 「見えるわけないじゃん。手の平を見ろと言ったじゃないか」と、私は憮然とした。
 父は諭すように、
 「手には、手の平と(手の)甲がある。人も同じように良いところと悪いところがある。今のお前は、悪いところだけを見て、いいところを見ようとしていない。悪いところを一つ見てしまったら、良いところを二つ探せばいい。いいか、よく覚えておけ!」

 無学な父であったが、人として何が大事か、大切かをたった17年という短い付き合いの中で凝縮して教えてくれた。
 
 少し横道にそれたが、好きになれない人を無理に好きになれとは言わないが、せめて嫌いな部分を薄めていく努力はした方がいいと思う。
 しょせんこの世の中は、人と人との関係を切れないのだから...