走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

仕事を減らすということ

2008年03月13日 17時30分45秒 | その他
★★★ 現地、現物、現実

 
 今、地方自治体を取り巻く社会環境はますます厳しくなってきております。
当然、都市経営も複雑・多様化してきており、その中で働く私たちの仕事も多種多様化するとともに住民の皆様の要望も高度化してきています。

 そして、今、公民館事業を見たときに、決して社会環境や住民ニーズに即しているとは言い切れません。

 なぜ、そうなのかを考えたときに、まじめに事業を行なおうという姿勢と、社会変化に関する情報が入ってきているようで、実際は入っていない、もしくは消化し切れていないのではないかと思い始めました。
 私が言いたいのは、まじめに事業を行なうことは決して悪いことではありませんし、公民館が理論的なことを学ぶフィールド(場)であるならば、ぜんぜん問題ありません。
でも、社会教育は理論よりもむしろ応用(私たちは「実践」と呼んでいます)を学ぶフィールドであり、その内容は柔軟かつ効果的なものの方がいいと思うのです。
もう一度確認すると、ひとりも参加しない講座や事業を行なっても、自己満足の世界でしかないということであります。

 また、事業企画を補佐する公民館主事にとってもルーチンワークにした方が失敗も少なくなりますし、前例踏襲主義的な発想の方が楽だと思います。(この意見に発奮する部下を心待ちにしています)
そして、ふたこと目には「現場は忙しい」といって新しいことをしない者が多くいます。

 そこで、厳しい財政状況の中で業務の効率化を図るため、大幅な事業統合を断行しました。
でも、私たちはこのことをマイナスと捉えず、プラス思考で事業を統廃合することにより、現場のチャレンジ精神の向上を期待することにしました。
お手並み拝見です。
私は、事業回数よりも、地域住民の未来や幸せにつながる事業が何であるのかを部下たちに問いたいと思います。
 例えば、月に一回しかやらないけれども、地域の人達を巻き込み、こんな事業をやりましたとか、地域を愛する事業を地域の人達自らがやり始めるきっかけをつくりましたなどなど、創意工夫に期待したいと思います。

 よく仕事が忙しく、大変なんですという人がいますが、では仕事が減ったらあなたは何をしますかと問うと、ほとんどの人が口ごもると思います。
人は平素から、変化に対しての対応を考えていないと、変化してからでは慌てふためきます。

 実は、仕事が減るということは、私たち行政マンにとっては、自分たちの力をより試されるということであります。
私は、部下たちにこのことを投げかけました。

 上司の評価の根拠が何であるのか、肝に銘じてください。