小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

久々に河川敷へ

2011-11-23 | 犬&猫との暮らし

 久しぶりにブナとクリが走っている姿を見た。河川敷に散歩に来たことが嬉しかったに違いない。先をゆく私に追い付こうと、ブナはぴょんぴょん跳ねるように走り寄り、クリも心許なげではあったけれど、私を見上げ見上げしながら、小走りで着いてきた。

 オフリードで土手道を歩かせるのは25日ぶりだろうか。
 ああ、まだまだ大丈夫かもっ!と思った。ブナもクリもだいぶ足腰が弱り、ソファーやベッドに上るにも、よっこらせっと「よじ上る」状態になっている。

 でも今朝は、老犬なりの走り方ではあったけれど、気持ちよさそうに走っていた。そんな犬たちを眺めながら、幸せだな~と思った。まだ修理できない音の鳴る車を「騙し騙し」動かして河川敷にやってきて、よかったなあと思った。

 ささやかなことだけど、老いた犬たちが嬉しそうに小走りしたり、川風に吹かれたり、遠くに霞む山並みを見たり、雲がいっぱいに広がる空を見上げたり、ミミズを踏みそうになったり、犬たちの被毛についた草の実を取ってやったり、何事もなく朝を迎えて、こうして自然の中で呼吸する気持ちよさを味わえることに、心から幸せを感じた。

 河川敷に来るための車も、たとえばキーレスエントリーだとか、最新のオーディオとか、そんな便利なものは要らなくて、犬たちを乗せて走れればいいのだ。

 質素でもいいから、この小さな幸せが続くといい。そう思ったら、被災地の人達や原発事故によって日常をもぎ取られた人達の哀しみがどんなに深いか、改めて思い知らされ、小さな橋の上で犬たちとたたずみながら、祈らずにはいられない気持ちになった。

 提言型仕分け作業なんかを披露するパフォーマンスなんて、私たちを幸せにはしてくれないさ! 


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