<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



コンビニが24時間営業を見直すそうで、筆頭はローソン。
ここは店主オーナーの判断で週イチで休日を設けてもいいし、深夜の営業をとりやめてもよいという規約に変えて行くという。
ただでさえ人手不足なのにお客さんが来にくい深夜の営業で人を雇いつづけるのは至難の業。
一昨年、JR東海道線の湘南エリアの某駅前コンビニで「時給1200円」を見て愕然としたものだ。
私のカミさんは関西空港で大手航空会社の子会社でバイトをしているのだが、1000円にも満たない時給で働いている。
関空という日本の西の玄関口で働く女性よりも、横浜よりも小田原のほうが近いような正直田舎の駅前のコンビニのほうが時給が高いなんて。
許せない!

と言っても仕方がない状態だったのだが、それがどうも変化し始めているらしい。

ローソンに追従するのはファミマ。
ファミマもフランチャイズ側の負担を少なくして長ーいお付き合いを望んでいるらしい。

そういえば子供の頃は24時間営業の店なんてなかった。
うちの近所には八百屋もやってるシキシマパンのパン屋があって、それが開くのが6時ぐらい。
6時に始まるNHKのニュースが流れ出してから食パンを買いに行ったことがある。
当然食パンは朝食ではなくおやつ。
我が家は米食オンリーで食パンなんか出したら若い頃から親父がキレること間違いない家庭なのであった。
で、シキシマパンは夜の9時には終わっていたように思う。

そんな頃に戻りつつあるのか。
コンビニのクオリティを保ちながら昭和40〜50年代にカンバックしてくれると世の中少しは健康的になるのかもしれない。

一方理解できないのはセブンイレブン。
その名前とは裏腹に深夜の営業休業や週イチ休業なんか絶対に認めないと言っている。
店のオーナーよりもお客様のことを考えているという主張なのだ。
で、ここで矛盾が存在する。
私の自宅の最寄駅にはセブンイレブンの駅ナカがある。
ここは駅ソトからも入れる駅ナカ店で、改札抜けたらすぐコンビニの便利さなのだが、ここのセブンイレブンは午前7時から午後11時までの営業なのだ。
そう、セブンイレブン。
名前のまま。
ちなみに駅の始発は4時台で終電は0時台。
中途半端に都会なために乗降客は早朝夜中でもかなり多い。
でも朝が早かったり夜が遅かったりすると店は閉まっている。

どこがお客様の利便性なのか謎な存在だ。




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電車に乗って周りを見渡すと誰も彼もがスマホの画面に集中している。
その光景って一種異様な雰囲気で、昔のB級SF映画を見ているような感覚にとらわれてしまう。
もはや新聞を小さく折りたたんで読んでいる人を見かけることはほとんどないし文庫本や週刊誌を開いて読んでいる人もまばら。
まだ生き残っているのは問題集を開いて勉強をしている高校生の姿ぐらい。
とりわけこれからの季節は受験シーズン到来ということもありそういう「安心できる」光景を目にすることが増えていくだろう。

このスマホばかりの電車の車内。
みんなの画面に何が表示されているのか時々目にしてしまうことがあるのだが、多くはゲームかLINEのメッセージのやりとりである。
一心不乱に画面を叩いているサラリーマンや大学生風の男、おっさん。
「おはよー」だとか「だよね」などというくだらないメッセージをやり取りしているOLや学生。
かくいう私も時々映画なんかを見ていたりするので偉そうなことは言えないが、ともかく詰まらない内容ばかりなのだ。

これで5Gなどという高速通信技術が本当に必要なのかどうか疑いたくなるところなのだが、スマホはもはや集団中毒を起こしているアヘンのようなもの。
自動車や自転車では交通事故の原因になり、鉄道ではホームからの落下、他の人との衝突などの発生原因にもなっているし、子供が使うとSNSを通じた誘拐監禁、性犯罪などに繋がり社会問題にもなっている。

スマホを代表とするそういう中毒を醸し出すビジネスが今盛んになりつつある。
古くから麻薬はまさにそいうものだが、許認可された薬物でさえ中毒症状を発症するにも関わらず処方箋が大量に発行され製薬会社のビッグビジネスにつながっているという、なにやら世の中変じゃないかというのが満ち溢れているのだ。

そういう社会の内容をかつてアルコール中毒を経験して、それを克服したイギリスの著名ジャーナリスト、デイミアン・トンプソンが著したのが「依存症ビジネス(ダイヤモンド社)」。
人は何をもって快感と感じるのかということを調べているうちに見つけた一冊が本書なのであった。

大量消費社会と中毒ビジネスには密接なつながりがあり、知らず識らずのうちにその世界に引きずりこまれている。
スマホ画面を見つめる群衆の光景はまさにその代表例。
設けるためには中毒にさせるということも手段の一つであることを感じたのだったが、スイーツもそういうものであることを認識させれるとどこかのフラペチーノやどこかのフレンチフライポテトのスパイスもそういう目的を含んでいるのかと愕然とした。
ビジネスは体と精神力を張って戦わねばならないない時代になっているようだった。


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中国が3年以内に官公庁や公共団体の情報機器をすべて自国製に差し替え外国製の使用を認めないと言い出した。
これは米国のIT企業にとっては売上にかなりのダメージを与えるものになるのかもしれないが、その目的は別のところにあるのだろう。
これはたぶん米中対立に見せかけた情報統制の徹底化であることは間違いない。

まずは政府関係のところを自国製に差し替えを行い、それが完了すると民間分野でも海外製を制限する。
その結果として国内の情報操作はより一層やりやすくなる。
政府共産党へ反発する彼らのとっての不逞の輩は徹底的に弾圧することができる。
香港のようなことにはさせないよ。
ということに違いない。

中国のようになりふり構わず研究開発に金をつぎ込むともしかすると可能かもしれないが、それでもインテルが作っている超高性能のプロセッサや日本企業が作っている超高品質の基礎材料の生産は容易ではない。

もしかすると香港以外にも、香港みたいになりそうなところがたくさんあって共産党という特権階級の人たちは焦っているのかもわからない。


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神戸のKIITOというところでグッドデザイン展2019が開催されているので見に行こうと思っていたところ会期中忙しくてなかなか行けそうにない。
もともとミッドタウンで開催されていた本展を見に行こうとしていたのだが、忙しくてそれどころではなくわざわざ大阪から六本木まで出かける暇なぞついに巡ってこなかったが、神戸展もそのままスルーしてしまいそうになっていた。
会期終了前日になってようやく時間を作って訪れてきたのだったが、いや〜良い展覧会なのであった。

今年グッドデザイン賞を受賞した製品やサービス、公共物などが抜粋で展示されていて本展ほどではないものの見どころたっぷりの展示会なのであった。

問題は帰り道で発生した。

私はカミさんを伴ってグッドデザイン展を見に行った。
カミさんにとっては久々の神戸ということもあり何か夕食でもとって帰ろうかということにして元町に向かって歩いていた。

グッドデザイン賞の会場であるKIITOから神戸税関の前の国道2号線を渡ると公園がある。
ここの公園に屋台が沢山出ているので、
「なにか、祭りやろか?」
と見ていると、立て看板のようなあの光のオブジェが公園の中央にいくつも立ち並んでいた。
「お、ルミナリエや」
今年で25回目になる神戸ルミナリエ。
実はわたしは一度も見たことがない。
どうぜ雑踏激しくゆっくり見る雰囲気ではないに違いないと思い込んでいるところもあり、大阪人の私としてはイルミネーションは御堂筋で十分と考えているところもある。
まだ夕日の時間ということもあり明るいので点灯はされておらず、多くの来場者が点灯されるのを心待ちにしているというような状況なのであった。

私はカミさんの手を引っ張って元町に向かった。
ただし少し買い物をしたいということで三宮センター街をうろついてから行くことにした。
三宮センター街近くのブティックで娘の誕生プレゼントを物色することにしたのだが、これが苦労の始まりになるとは思わなかった。
三宮のお店で商品を買って仕上げの作業とラッピングをお願いしている間に元町でなんか食べようと西へ向かって歩いた。

元町の商店街の少しレトロなお店に入って食事とコーヒーなどを楽しんで外に出るとすっかり夜もふけていた。
そして目の前を恐ろしいほど多くの人達が歩いているのであった。
元町商店街を抜けると元町駅から南京町へ抜ける道路の両側にはバリケードが築かれていた。
大丸側へ渡ることはできない。
大勢の人が列をなして歩道を埋め尽くし元町駅方面に人の大渋滞を作り出していた。

「え、渡られへんやん」

ここはその昔、高倉健とマイケル・ダグラスが共演した映画「ブラック・レイン」を撮影していた場所で、そのとき通りがかった私は恐ろしい数の人々が列を形成して商店街を歩く風景を見たことを思い出した。
その恐ろしい数の人々は映画のエキストラなのであった。
さすがハリウッド映画はすごいと思ったが、あの時は大丸側へ渡ることもできたし、JR阪神元町駅へ行くこともできた。
しかし、この日は全く身動きできず次から次へと人が列をなしてきたので戻ることもできずにじ〜〜〜〜〜〜〜〜とそこで立ち止まっていたのだった。

時折、柵で囲まれた道を海側へ歩いて行く群衆に出会う。
あれはなんじゃいと思っていたら、その群衆がルミナリエを見るための群衆であり、ルミナリエをみたければその大行列に並ばなければならず、しかもルミナリエは一方通行にしか見ることができないらしい。
これでは造幣局のさくらの通り抜けではないか。

折しも国会では花見が非難される対象になっているが、ルミナリエ見はその皮肉なジョークなのか。

私とカミさんはとろとろ歩くこと元町駅を大回りさせられセンター街のお店にたどり着くのに30分ほどかかるという、もう卒倒しそうなほどの混雑なのであった。
秋に開催される大阪泉州地方のだんじり祭りでもこれほどの交通規制はありえない。
過去の雑踏処理に失敗した苦い経験のある兵庫県警だからかもわからないが、このような無粋な交通規制はやめていただきたいと思いながら大阪への帰路についた私達なのであった。

ということで、点灯しているルミナリエは未だ見ることはない。


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デジタルカメラの2強がついに崩れた。

先週の日経新聞によるとキャノン、ニコンの2強だったデジカメ市場でついにニコンが3位に転落。
代わって2位に入ってきたのはソニー。
代わったと言ってもその差はまだ僅かだが、ミラーレスで新製品を次々に投入するソニーのブランド力にニコンはどんどん差を広げられる予想もされている。

そもそもニコンはミラーレスで躓いた。
ニコン1という機種をリリースしたのは良かったがニコンのファンそうであるディープなカメラマンたちを魅了する内容ではなかった。
そもそも撮像素子がコンデジレベル。
筐体は小さくとも基本性能もコンデジのレンズ交換タイプと位置づけられたらカメラマニアにはそっぽを向かれるのも当たり前だ。

で、それに気づいたと思ったら新しく出してきたミラーレスは高級機種ばかり。
ハイエンドなマニアやプロしか買えない機種ばかりのリリースでまたまたそっぽ。

その間、ソニーはフルサイズでもプロ以外が買える価格帯の機種を出したり、ニコンが得意とするフルサイズ高級機種をラインナップするなど、そのマーケティング力は盛田昭夫が健在していたころにも似たパワーを発揮。
動画性能はもはやソニーの得意分野であるだけにキャノンも恐れているかも知れない。

それにしてもニコンはどうしたんだろうか。
ミノルタがカメラをやめてから私もニコンに切り替えたのだが、どこかの時点で発展が止まってしまったように感じられてならない。
何かあったんじゃないかと穿った目で見てしまうのは私だけなのだろか。


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地震、雷、火事、親父といったのはいつの頃までであろうか。
世の中の怖いものの順番だ。

私が子供の頃はそのようなことを言う人は数多くいたが最近はほとんど聞かなくなった。
親父がそのランクから落っこちたというのが大きな原因かもしれない。
なんといって親父よりお袋の方が怖い時代になっているのでコトバにリアリティがないのだ。

地震が怖いことは日本人全員が共有している感情である。
阪神淡路大震災、東日本大震災と経験しているだけにそのリアリティはどこの国のひとよりも強いだろう。
地震の次は台風かもしれない。
台風の破壊力は大阪在住の私は昨年身を持って体験したし、関東、東北の方々の今年の体験は地震も恐ろしいが時として台風はもっと恐ろしいということを実感させたに違いない。

このように日本で発生する自然災害は地震、台風、津波、洪水、土砂崩れそのた諸々多岐に渡っているのだが、統計によると世界中で発生する自然災害の30%は日本とその周辺で発生しているという。
我が日本列島は文化的にガラパゴスなのが特徴だけではなく、自然災害でも得意な存在なのであった。

ドイツの団体が地球温暖化の影響を今年一番受けたのが日本だと発表。
今朝のニュースで伝えられていたが、もともと自然災害の集中エリアなので地球温暖化でその被害もブーストされることは不思議ではない。

こういうことへの対策も「花見」に優先されるのだろうか。


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大阪府富田林市。
大阪芸術大学出身のわたしとしては大学のある河南町に隣接する富田林市は地元と言っても過言ではない身近な町。
のはず。

その富田林に江戸時代の風景そのままの寺内町が残っているとこをつい最近まで私はちっとも知らなかった。
それも駅のすぐ近くにその伝統的建造物群保存地区は存在しており、歩いてもすぐなのである。
尤も私の母校の最寄り駅は富田林ではなく、その1つあべの橋駅寄りの喜志という駅だ。
だから富田林駅はめったに利用することがなかったのも事実ではある。
地元金剛バスそのまんまの学生用のスクールバスは満員にならないと発車しないという困ったバスだった。
だから急いでいるのに発車しないスクールバスに見切りをつけたとき、かつ喜志行の路線バスの時間も合わないときに富田林に出たぐらいだった。
だから富田林へ出ることは少なかったのだが、そいうときも駅前に寄り道もせずさっさと近鉄電車に乗って自宅やバイト先に向かっていたので富田林のことはPL学園以外に余り知らないという状態が今日まで続いていたのだ。

先日、その富田林にある伝統的建造物群保存地区に出かけることがあり初めて町なみをこの目で確認した。
正直ビックリしたのだった。
大阪府下にこのような江戸時代や明治初期の町なみがそのまんま残っているところがあるとは、早く観に来るべきなのであった。
なんでも大阪府下では唯一の伝統的建造物群保存地区はここだけ。
したがってかなり貴重な存在で市や府では総力を上げて保存をしているという雰囲気が漂っていた。

先日世界遺産に登録された私の生まれた堺市も実は伝統的建築物は少なくない。
私の母の実家は堺本願寺近くに墓地があるのだが、旧市街であるそのあたりは古い建物が沢山のこっていて、ある緑茶やさんは元禄時代に建てられた町家をリノベーションしてカフェにして平日でも混雑するような状況で日経にも取り上げられているくらいだ。
ところが堺は第二次世界大戦の空襲で旧市街がほとんんど焼けてしまい古い建物はまばらになって残っているという状態だ。
なんといっても母の実家の隣にも焼夷弾が投下され隣近所が大騒ぎになったということをよく聞かされたものだ。

このような状況で大阪府下の古い街がことごとく米軍の攻撃目標にされたのにも関わらず、ちゃんと残っているところがあることに感動を禁じ得なかったのである。

なお、富田林のこの地域では様々なイベントが毎週のように展開されているようで観光をするにもいいところであることを今回確認したのであった。




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セリフ棒読みでおなじみの小泉進次郎環境大臣が、
「なぜ国会にマイボトルを持ち込んではいけないのだ」
と疑問を提起している。

このニュースを聞いて私は、
「えっ!」
と思った。
「なんで持ってきたらあかんのか?」

国会というところは妙に不思議なことがあるもんでマイボトルの中にニトログリセリンでも入っていたら話は別だが、白湯を入れたマイボトルは可だというのだからわけがわからない。
コーヒー入れようが紅茶を入れようが、緑茶を入れようが自由というもの。
スターバックスの回し者だったらいざしらず、好きな飲物をたしなみながら議論をすればきっと効率も良くなることだろう。

進次郎、よく言った!

もっとも、北朝鮮がミサイルバンバン打ってくるのに花見がどうたらという、今の野党のアホさ加減を見ているとマイボトルに酒でも入れてやじりたいところだが、それは認められることはないであろう。


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