<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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神戸のKIITOというところでグッドデザイン展2019が開催されているので見に行こうと思っていたところ会期中忙しくてなかなか行けそうにない。
もともとミッドタウンで開催されていた本展を見に行こうとしていたのだが、忙しくてそれどころではなくわざわざ大阪から六本木まで出かける暇なぞついに巡ってこなかったが、神戸展もそのままスルーしてしまいそうになっていた。
会期終了前日になってようやく時間を作って訪れてきたのだったが、いや〜良い展覧会なのであった。

今年グッドデザイン賞を受賞した製品やサービス、公共物などが抜粋で展示されていて本展ほどではないものの見どころたっぷりの展示会なのであった。

問題は帰り道で発生した。

私はカミさんを伴ってグッドデザイン展を見に行った。
カミさんにとっては久々の神戸ということもあり何か夕食でもとって帰ろうかということにして元町に向かって歩いていた。

グッドデザイン賞の会場であるKIITOから神戸税関の前の国道2号線を渡ると公園がある。
ここの公園に屋台が沢山出ているので、
「なにか、祭りやろか?」
と見ていると、立て看板のようなあの光のオブジェが公園の中央にいくつも立ち並んでいた。
「お、ルミナリエや」
今年で25回目になる神戸ルミナリエ。
実はわたしは一度も見たことがない。
どうぜ雑踏激しくゆっくり見る雰囲気ではないに違いないと思い込んでいるところもあり、大阪人の私としてはイルミネーションは御堂筋で十分と考えているところもある。
まだ夕日の時間ということもあり明るいので点灯はされておらず、多くの来場者が点灯されるのを心待ちにしているというような状況なのであった。

私はカミさんの手を引っ張って元町に向かった。
ただし少し買い物をしたいということで三宮センター街をうろついてから行くことにした。
三宮センター街近くのブティックで娘の誕生プレゼントを物色することにしたのだが、これが苦労の始まりになるとは思わなかった。
三宮のお店で商品を買って仕上げの作業とラッピングをお願いしている間に元町でなんか食べようと西へ向かって歩いた。

元町の商店街の少しレトロなお店に入って食事とコーヒーなどを楽しんで外に出るとすっかり夜もふけていた。
そして目の前を恐ろしいほど多くの人達が歩いているのであった。
元町商店街を抜けると元町駅から南京町へ抜ける道路の両側にはバリケードが築かれていた。
大丸側へ渡ることはできない。
大勢の人が列をなして歩道を埋め尽くし元町駅方面に人の大渋滞を作り出していた。

「え、渡られへんやん」

ここはその昔、高倉健とマイケル・ダグラスが共演した映画「ブラック・レイン」を撮影していた場所で、そのとき通りがかった私は恐ろしい数の人々が列を形成して商店街を歩く風景を見たことを思い出した。
その恐ろしい数の人々は映画のエキストラなのであった。
さすがハリウッド映画はすごいと思ったが、あの時は大丸側へ渡ることもできたし、JR阪神元町駅へ行くこともできた。
しかし、この日は全く身動きできず次から次へと人が列をなしてきたので戻ることもできずにじ〜〜〜〜〜〜〜〜とそこで立ち止まっていたのだった。

時折、柵で囲まれた道を海側へ歩いて行く群衆に出会う。
あれはなんじゃいと思っていたら、その群衆がルミナリエを見るための群衆であり、ルミナリエをみたければその大行列に並ばなければならず、しかもルミナリエは一方通行にしか見ることができないらしい。
これでは造幣局のさくらの通り抜けではないか。

折しも国会では花見が非難される対象になっているが、ルミナリエ見はその皮肉なジョークなのか。

私とカミさんはとろとろ歩くこと元町駅を大回りさせられセンター街のお店にたどり着くのに30分ほどかかるという、もう卒倒しそうなほどの混雑なのであった。
秋に開催される大阪泉州地方のだんじり祭りでもこれほどの交通規制はありえない。
過去の雑踏処理に失敗した苦い経験のある兵庫県警だからかもわからないが、このような無粋な交通規制はやめていただきたいと思いながら大阪への帰路についた私達なのであった。

ということで、点灯しているルミナリエは未だ見ることはない。


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