<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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社会問題になっている自殺者数。
仕事のストレスや学校のいじめを原因として亡くなる人が後を絶たない。
日曜日の夕方や月曜日の鉄道は「人身事故」でダイヤが乱れ足止めを食らうことも少なくなくこちらも「またかいな」とあきらめムードが漂う。
マスコミも自殺に関しては連日のようにニュースや特集番組で報道していて社会問題として取りあえげている。
しかし、私は自殺関係の問題はマスメディアの絶好の飯の種になっているのではないかと思われてならない。
なぜなら実は自殺者数は年々減少傾向にある。
この「減少」ということは誰も言わない。
マスメディアを通じては片鱗たりとも聞いたこともないのだ。

あまりに電車が遅れることが多くてテレビもしょっちゅう報道するものだからいったいどれくらい自殺者が増えているのか調べてみた。
統計は警察庁のウェブサイトに掲載されているものを見たのだが平成15年頃をピークにして平成21年から顕著な減少傾向にあり、平成30年度は平成21年と比較して1万人以上も減少している。

なんのことはない。
増えているのではなく減っているのだ。

自殺者がいることを社会問題にするのは別におかしくないのだが、社会がおかしくなって自殺者が増えているようなニュアンスの報道は明らかにおかしい。
番組では時に自殺を助長するような内容もすくなくなくマスメディアの倫理性というのをこれをしても疑いたくなるものなのだ。

「自殺は減っていて社会は徐々にいい方に向いているらしいです。死のうなんて考えている人、それは間違っていますよ」

というべきなのがマスメディア。
でも、それじゃチャンネルを合わせてもらえないので上手に捻じ曲げるのかもしれない。


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