先日JR天王寺駅で「東北地方へのご旅行はお控えください」のアナウンスを聞いて、「ほんとにそうなの?」と疑問を持った。
そのことはもうこのブログで書いたので、今更なんだ、と言われそうだが、そのアナウンスがいかに間違ったものであったのか。
東北地方への訪問客がいなくなって、どれほど地域の人々が困っているのか、奇しくも昨日、一昨日の週末に、その事例を間接的ながら耳にすることができたので報告しよう。
題して「GWの国内旅行は東北地方(日本海側)に行ってみよう!」。
昨日、一昨日の大阪地方は天候に恵まれて、土曜日はついに暖房を必要としないくらいまで暖かくなった。
そして昨日の日曜日も暖房は朝夕だけでいいくらい暖かくなり、私は久しぶりの休みを「ぼ~~~~」と家で過ごそうと思っていたら、家の中や庭が片付いていないので掃除をするはめになってしまった。
今、掃除による筋肉痛であちこちが痛い。
土曜日は働いていたので、実質休みは昨日だけ。
でも、カミさんは別の用件で外出せねばならず、娘はおばあちゃん家ということで、一人、庭清掃にいそしんでいたのだ。
そんなカミさんが出かけたのは、大阪府下で開かれていた某ウィークエンドマーケットだ。
以下はそのカミさんの話による。
ウィークエンドマーケでは様々な小商いの人たちが集い、様々な商品を販売されていた。
今流行の市民サークル的なフリマなのだ。
縫い物や編み物。
雑貨。
おにぎりやドーナッツなどの食品。
家具。
その他様々な商品が展示販売され、老若男女多くの人々でにぎわっていた。
その一角に岩手県や青森県の製品を販売するコーナーがあった。
「はは~ん、最近多い、義援金募集のコーナーなのかな」
と最初は思ったらしいのだが、違った。
そこはちゃんとしたお店で、店の主人は青森県八戸市からこのマーケットに参加するため、わざわざやってきたのだと言う。
その理由が冒頭の「東北地方には旅行しないでください」のアナウンスを完全に否定する内容なのであった。
「震災震災で自粛モード。おかげで震災被害が無かったり、少なかった東北地方にまで訪問客が減ってしまって産業が被害を受けてます。津波の被害は天災だけど、人が来なくなって商売あがったりも天災で、誰がいったい保証してくれるっていうんだべ。大阪の人に東北へ青森へ来てもらいたいという思いもあって、来ました。」
とのことであった。
聞くところによると、青森の八戸は遠方から人が来なくなったことを除いていたって「普通」で、商売あがったりの経済的被害は「東北地方は震災被害の復旧で大変で、今旅行なんかする時期じゃない」というムードがもたらしているのだと言う。
当然、旅行なんて、という雰囲気が充満しているために、観光産業に関わる温泉、ホテル、食品、土産物製造、観光地などは地震ではびくともしなかったのに、今は訪問客が来なくなって経済的に壊滅状態なのだそうだ。
青森県も、秋田県も、新潟県も、山形県も、正確な情報はわからないが、大きな地震があったということ以外に変わったことは無く、宮城県や岩手県、福島県と同じ「東北地方」に括られているため、特別な地域だと思われているフシがある。
ということで、GWの旅行は四国も良い、新幹線で便利になった九州も良い。
でも、もしかすると青森県からぐるっと左周りで東北地方の日本海側がベストかも。
困っている人たちを普通に経済的に支援できるだけではなく、ハタハタ、稲庭うどん、その他様々な東北グルメを楽しむことができ、「普通」にすることで、元気がでること間違いない。
ただし、関西から東北地方へは交通費が東南アジア旅行よりもかかってしまう、という欠点があるが、なんとかしなければ。
なお、カミさんはチキンの好きな私に八戸産の鶏肉レトルトカレーを買ってきてくれたのであった。
| Trackback ( 0 )
|