<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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iPadを手に入れて2ヶ月が経過した。
最初は持っているだけで目立っていたので、それはそれで結構満足していた。

「あら、iPadですか?かっこいい~」
「写真がきれい~」
「私にも触らせて~」

なんて言う具合に私自身ではなく「iPadが」モテモテだ。

最近になって珍しさだけでモテモテだった時代はようやく過ぎ去って、いざ実用に活かさなければならないと思い、仕事に持ち出すようになった。
とりわけ少人数で実施する仕事のプレゼンにはiPadは重宝する。
普通なら鞄に入れて運ぶことさえ困難な量のカタログや実績写真などを収録させ持ち運び。
見せたいところもiPadならではのオペレーションですいすいと呼び出し、
「ほら、これです」
とお客さんに見せることができる。

静止画はもちろん、動画も持ち運びできるから、従来の紙のツールよりも優れている。

プレゼンや書庫としての使い道はぴったりだ。
だけどノートパソコンの代わりにはならないものか、と、ここ2回ほど出張で持参してあちらこちらで使用できるのか試している。

まず、空港。

私がよく利用する関西空港の出発ロビーはwifi接続が無料なので、iPadは便利なツールだ。
ネットに接続してメールのチェックからブログの書き込み、ニュース検索などなどなど。
ノートパソコンで行っていた作業は一通り完結できる。
本体も薄いので鞄から取り出しやすいし、搭乗案内のアナウンスを聞いてから素早くスイッチオフして鞄に収納できるのが、これまたいい。

困るのがホテルでのネット接続。

今やホテルの客室でのネット接続は当たり前。
ホテルで仕事をしたり、新聞を読んだり、いろいろなところで楽しめる。
Youtubeにアクセスしたらテレビさえ不要になる。
ところがiPadはホテルの部屋では使えない。
なぜなら、ホテルの部屋のネット環境は有線なので、無線しか対応できないiPadはそのままでは使えないのだ。

で、ネットにつなげないとなるとデータのやり取りも困難になる。
ノートパソコンならネットにつなげなくてもUSBメモリやSDカードを介してデータのやり取りができるが、そのままではUSB端子の装備されていないiPadは使い物にならない。

さらに問題は新幹線の中。

東海道新幹線のN700系車両では、インターネットの無線LANサービスを利用できるが、これが、使いにくい。

私の使い方も悪いのかもしれないが、まず、設定ができない。
つながるときと、つながらないときがある。
せっかくネットを楽しみながら東京~大阪間を移動しようと思っていても、つながらないでは役に立たない。

ネットがつながらないので映画でも、ということでiPadに収録した映画を鑑賞しようと立ち上げると、これが見辛い。
まず、iPadの表示面ガラスに新幹線の明るい照明が移り込みをし、見えにくい。
車内が均一に明るいため、方向を変えてもあまり改善されない。
それに、iPadの画面の向きを保持しにくい。
じっくりゆったり見ようと思っても、iPadを適当な角度で「立てる場所」がない。
全面のトレイに乗っけてみることも考えたが、それでは画面を上から覗き込むようにしないと見ることが出来ず、姿勢は不自然だし、思いっきり疲れる。
また、トレイに立てて使おうとしたいところだが、トレイの後ろと前の座席後部の間には隙間があり、iPadを立てることは不可能。
となれば、ずーとiPadを自分の手で保持しなければならないのだが、そうなると軽いはずのiPadが結構重いことに気づいて、
「もう、これ、使いにくい!」
ということになってしまうのだ。

ということで、今年の話題をすべてさらってマイクロソフトをビビらせたアップル社のiPad。
新幹線の中では、意外に使えないやつであることがよくわかった。

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