平ねぎ数理工学研究所ブログ

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北極の海氷面積など

2013-08-27 12:28:34 | 地球温暖化


北極の海氷、過去最小に 気象情報会社が予測(日経2013/07/24)
気象情報会社ウェザーニューズ(東京)は24日までに、北極の海氷面積が最も小さくなる9月に、観測史上最小だった昨年の約350万平方キロメートルをさらに下回る可能性があると明らかにした。1980年代は最小の時期でも700万平方キロメートル以上あったが、地球温暖化の影響で減少している。同社によると、7月7日現在、海氷面積は約870万平方キロメートルで、例年と同様、9月に最小となる見込み。北極の海氷に詳しい東京大の山口一教授の解析によると、冬から春にかけて氷の動きが大きかったため今年は氷が薄く、今後解けやすい状況にあるという。

1ヶ月前の記事です。海氷面積の推移をみると、ウェザーニューズ社の予測は外れそうですね。ウェザーニューズ社はどのような方法で予測したのでしょうか。おそらくつぎのようなやり方で予測したと思われます。
図の矢印の位置が7月7日で、その2週間前から急な下り勾配になっています。ウェザーニューズ社は、このままの勾配で推移すると判断し、エイヤと直線を引いたのでしょう。これは外挿とよばれるやり方です。内挿はよいけれど外挿は絶対にしてはいけません。データ解析の鉄則です。ウェザーニューズ社の担当者はデータ解析の基本を知らなかったので、このような誤報が生じたのでしょう。

江守正多氏の温暖化予測も同じようなものです。未来予測は基本的に外挿です。だから当るわけがないのです。しかも100年後です。今生きている者は誰も検証できません。金を湯水のように使っても誰からも咎められないのです。彼は確信犯です。CO2温暖化説は間違っているかもしれないと思いながら研究を行っているはずです。詐欺師のような生き方をしてそれで彼は満足なのでしょうか。