平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

民放の大本営報道

2011-03-26 12:24:39 | 原発震災
民放は政府から金をもらっているのではないか。広告料が入らない状況だからあり得る話だ。土曜朝ズバを見ていたら、大学の教員が二人出ていて安全性を強調していた。このような事態になってもまだ安全だという。馬鹿を言うな。安全な訳ないじゃないか。事故発生からずっと放射性物質を放出し続けているのに。終息する見通しは全くたたないのに。
東大の教員は、原発の北西地点の放射線量の1週間の推移グラフを見せて、右肩下がりに減っているから大丈夫だという。風向きがどうなっているかの説明はない。冬型の気圧配置が続いているので、北寄りの風が吹いている。下がるのは当然だ。
もう一人の教員も安全性を連呼していた。この教員は、みのもんたから、ヨウ素131の入った水を煮沸したらどうなるかと訊かれ、濃度が増えるという報告もある、と答えていた。当たり前だ。溶媒が減って溶質が変わらなければ濃くなるに決まっている。それに、薄かろうと濃かろうと総量は変わらない。体内に取り込まれる量は同じだ。
安全性を1万回連呼するよりも、汚染された野菜をTVカメラの前で食べてみせるのが早い。はるかに説得力がある。福島や茨城で採れたホウレン草を洗わずにそのまま食べてくれ。それなら少しは納得する。

東北地方太平洋沖地震観測波

2011-03-16 11:23:55 | 地震

塩竃観測波のデータ解析を行った。
解析結果は次のとおりである。

■最大加速度
NS : 759.1 gal
EW : 1969.3 gal
UD : 500.8 gal
3成分合成:2019.1 gal

■震度
計測震度:6.02
震度6強

■地盤の卓越周期
0.5 sec

■その他気付き
・継続時間が長い。
・破壊が2回起きている。
・EW成分の揺れが大きい。
・卓越周期が比較的短いので、構造物に及ぼす影響は兵庫県南部地震に比べると小さいと思われる。

デジタルデータは防災科学技術研究所K-NETからダウンロードした。
http://www.kyoshin.bosai.go.jp/k-net/

<補足>
計算ミスがあったので修正した。
修正箇所:UD波max値、計測震度、震度
(2011/03/22)

心配なこと

2011-03-14 22:55:05 | 地震



添付図は直近24時間以内に起きた地震の分布である。
茨城県南部沖で中小地震が頻発している。
東北地方太平洋沖地震で地殻の亀裂が拡大し、亀裂先端付近にあたる茨城県南部沖に応力集中が起きているのではないか。
亀裂が伸展して房総半島沖に大地震を引き起こすことはないか。
房総沖でM8クラスの地震が発生すれば、首都は大打撃を受ける。
過去には、房総半島の南端にある野島崎付近で元禄地震(M8.1,1703年)が起きている。
その4年後に、宝永地震(M8.6,1707年)が起きている。

参考URL
http://eoc.eri.u-tokyo.ac.jp/harvest/eqmap/tkyMAP1.html


東電社長を厳罰に!

2011-03-13 21:01:38 | 原発震災
東電は共産党の申し入れを無視してきた。
共産党が懸念したとおりの事態に陥ると、想定外だったと言う。
嘘をつくな。
社長を厳罰に処せ。

http://www.jcp-fukushima-pref.jp/seisaku/2007/20070724_02.html
引用ここから

福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。これは原子炉が停止されても炉心に蓄積された核分裂生成物質による崩壊熱を除去する必要があり、この機器冷却系が働かなければ、最悪の場合、冷却材喪失による苛酷事故に至る危険がある。そのため私たちは、その対策を講じるように求めてきたが、東電はこれを拒否してきた。
柏崎刈羽原発での深刻な事態から真摯に教訓を引き出し、津波による引き潮時の冷却水取水問題に抜本的対策をとるよう強く求める。
(2007年7月24日)

ここまで

東北地方太平洋沖地震

2011-03-12 11:53:38 | 地震
M8.8 !!!

私たちが学んできたこと、経験してきたことを、はるかに超える規模の地震が起きてしまった。唖然として発すべき言葉が見当たらない。茫然自失状態である。

地震工学は経験工学である。過去の経験の上に成り立つ学問である。過去の地震を学び全てを理解したつもりでいると、その理解を打ち砕く地震が起きる。そこで、それまでの考え方を改め再構築することになる。これで良いだろうと安心していたら、また想定を上回る地震が起きる。このことを何度繰り返してきたことか。私たち技術者は、自然の力の前ではあまりにも無力だ。だからこそ謙虚でなければならない。驕ってはならないのだ。

今朝、TVを見ていると、怪しげな専門家が出ていて、早朝に起きた長野の地震との関連を否定していた。プレート境界型地震と、プレート内地震とでは、発生メカニズムが異なるから関係ないのだという。このような阿呆はTVに出るなと強く主張したい。今回の地震に関しては、経験則は何の役にも立たない。

私は、長野の地震は東北地方太平洋沖地震に誘発されたと考える。東日本の地殻に蓄積されていたエネルギーが一挙に解放されたのだ。影響しないことは考えにくい。日本には無数の活断層がある。その一つひとつが何らかの影響をうけたはずである。

遠くない将来に起きることが確実視されている東海・南海・東南海地震にも影響を与えたかもしれない。3百年前の宝永4年には三つの地震が同時に発生し、西日本は壊滅状態になった。今回の地震がその引き鉄になる可能性は十分に考えられる。何が起きても大丈夫なように、私たちは今日から準備をしておくべきだ。