平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

地球温暖化-CO2主因説を疑う(19)

2010-09-27 21:47:20 | 地球温暖化
太陽研究者の意見を紹介します。

柴田一成:「太陽の科学」NHKブックス、2010.1、から引用***

本章の最後に、地球温暖化について考えていきたいと思います。温暖化の原因は二酸化炭素が原因であると本当にいい切ってよいのでしょうか?
少なくとも地球の長い歴史をひもとくと、黒点の多かった時代と地球の温暖化とは関連することが明らかです。
一方、最近100年間くらいの地球の平均気温と二酸化炭素の変動をみると、確かに二酸化炭素気温の変動が重なる部分もあるけれど、最近は少しずれています。
ですから慎重な人は、温暖化と二酸化炭素の関係性には否定的です。
気象学者も自信をもって主張しているわけではなく、あくまで「可能性が高い」といっているだけです。
私は最近、「温暖化の原因は太陽である可能性もあるかもしれない。
少なくとも二酸化炭素と決めつけるのは危険」と考えています。

二〇〇八年に「地球惑星科学連合にという地球科学の大きな学会が開かれ、そこで地球温暖化の真相についてのセッションがありました。
「地球温暖化の原因は二酸化炭素」ということは政治的には決まっているが、はたして本当だろうか、という観点からさまざまな分野の科学者が集まって議論しました。
このセッションに出るまでは、「温暖化太陽原因説」の可能性を人前で議論するのは、政治や世論と衝突するので相当勇気のいることでした。
ところが、セッションに出てみると多くの地球科学者、物理学者、天文学者たちが、二酸化炭素以外の可能性を大胆に論じているのです。
その中で太陽の可能性も論じられていましたし、それ以外の地球環境のさまざまな要因-海流、火山なども論じられていました。
もちろん二酸化炭素説がただちに否定されるとか、二酸化炭素削滅に反対するとかそういうことではありません。
二酸化炭素と気温の関係いかんにかかわらず、炭素資源の節約やクリーンエネルギーの開発は大事なことです。
しかし、「温暖化二酸化炭素説」が確立しているかのような議論がまん延する世の中の状況を、われわれ科学者はだまって見ていていいのか、というのが大方の議論でした。
私もこの議論に全面的に同意します。

というのも、地球が寒冷化すると相当大変なことになります。
凍結した領域では人は生存できなくなりますし、エネルギーが足りなくなります
(暖房用のエネルギー、食科を作るためのエネルギー、そしてもちろん、文明を維持するためのエネルギーも足りなくなります)。
しかし、いまの黒点の状況をみていると、近々地球は寒冷化する恐れがあると予想されます。

ここまで***

地球温暖化-CO2主因説を疑う(18)

2010-09-13 18:45:41 | 地球温暖化
このシリーズ、少し飽きてきました。

http://wattsupwiththat.com/2010/08/22/picking-carbonated-cherries-in-1975/#more-23774
① 1910~1940年の気温上昇と1975年~2000年の気温上昇はほぼ同じ(0.5℃)
② 1910~1940年のCO2増加は10ppm、1975年~2000年のCO2増加は50ppm
③ 1940~1980年のCO2増加は30ppm、しかし気温は上昇していない
④ 1998年以降CO2は増え続けている(30ppm増)、しかし気温は上昇していない

分かりやすいですね。

酷暑列島日本

2010-09-01 19:41:36 | 自然科学全般
気象庁の242の観測点で、9月の最高気温を更新したもようです。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_update/d00.html#mxtem_daily_higher_y(気象庁|観測史上1位の値 更新状況)
それらのうち、小浜(福井県)、穴吹(徳島県)、四国中央(愛媛県)は観測史上1位です。
9月になってもこの暑さ。あきれますね。
週間天気予報をみても当分は猛暑が続きそうです。9月に運動会を行う学校が多いですが、今年は10月以降に延期した方がよいかもしれません。

猛暑-1994年との比較-

2010-09-01 12:40:56 | 自然科学全般

いつまでも暑いですね。

暑さは地球温暖化が原因であるとし、早く対策を打たなければ取り返しのつかないことになると言って、無知で無責任なコメンテータが、視聴者を盛んに煽っています。
世界中が暑いのならともかく、日本だけが暑いのですから、地球温暖化は関係ありません。ただし、異常気象であるのは間違いないでしょう。
過去を振り返ってみると、今年と同等かそれ以上に暑かった夏が一度だけあります。
1994年です。ここで、1994年と今年を比べてみましょう。

貼付図は、広島市の7月8月の気温を比較したものです。
図中、破線は1994年、実線は今年です。
赤い線は日最高気温、黒の線は日平均気温、緑の線は日最低気温を示しています。

この図を見ると、1994年は7月が猛暑でした。38℃超えが3日あります。

今年は、梅雨明け後に急に暑くなり、7月下旬から8月中旬までは、1994年を少し下回る程度で推移し、8月14日を境に逆転、その後は1994年よりも今年の方が暑くなっています。

つぎに、7月と8月の月平均気温(℃)を見てみます。

【1994年】
   平均気温  最高気温  最低気温
===================
7月    30.1    34.6    25.9
8月     29.8    34.8    25.8
7~8月  30.0    34.7    25.8 
===================

【2010年】
   平均気温  最高気温  最低気温
===================
7月    27.2   31.0    24.4
8月    30.3    35.1   26.8
7~8月  28.8    33.1    25.6
===================

7月と8月に注目すれば、1994年は(広島市では)今年を超える暑さだったことが分かります。


参考URL

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php(気象庁|過去の気象データ検索)