東浩紀というアンポンタンは哲学者なのだそうです。
哲学者っていいな。こんな雑なことを言って食っていけるのだから。
さて、バカはほっといて、首題について考えてみましょう。
「今後30年で首都直下地震が起きる確率は80%」とはどういう意味でしょうか?
サイコロを一回だけ振ることができるとします。
1の目がでたら6000円もらえます。
1以外の目のときは胴元に1000円支払います。
あなたはこのゲームに参加しますか?
サイコロの話は前に書いたことがあるなと思って探したら、
やっぱり書いていました。
ksさんの意見、
>1の目が出たら、6000円ではなく、100万円もらえることにすれば、次郎はゲームに参加したのではないでしょうか?
>このように、試行1回でも期待値の差が大きい場合は期待値に意味があるのではないですか?
はそのとおりなのですが、ゲームそのものに意味がなくなるので思考実験から外します。
「試行回数一回だけ」がこのゲームのポイントです。
一回負けたら終わりで、負けたら挽回できないのです。
1200人の人がこのゲームに参加したとしましょう。
一人ひとりは一回きりの勝負をしています。
各人の獲得金額を合計すると次図のようになります。
一人が試行回数自由の勝負をするのであれば、やればやるだけ勝ちます。
でも、一回きりの勝負であれば、参加した人全員の獲得金額は参加人数が多いほど多くなるが、
ほとんどの人は負けて損をするのです(↓)。
「今後30年に首都直下地震が起きる確率80%」を考えてみましょう。
サイコロ振りの思考実験と同様に今後30年は一回きりです。
2050年時点でその地震が起きたか否かを確認して、また2020年に戻り、
2020年からまた別の30年を試行するなんてことはできません。
ニーチェの永劫回帰?そんなものはアンポンタン東浩紀に任せます。
一回きりの事象に対して80%の確率とは何を意味しているのでしょうか?
末期癌の患者がいて、医師から「1年以内に死ぬ確率は80%」と余命宣告されたとします。
そういうときはたいてい当たるわけですが、なぜ当たるかというと、過去に同じような症状
の患者の膨大な統計データがあって、同じ症状の8割の患者が1年以内に死んでいるからです。
つまり、人が死ぬのは一回きりで繰り返し試行はできないが「もし同じ条件が繰り返されたら」
という仮定のもとでなら、予測を表す数値として使うことができるのです。
膨大な臨床データがあり、機序が明確になっているので、「一回きりの試行」にも拘らず、
こうなったらこうなると予測できるわけです。首都直下地震なるものはどうでしょうか。
十分なデータがありますか?発生メカニズムはわかっていますか?
アンポンタン哲学者の「今後30年で80%」は、正確には「今後30年で70%」なのですね。
出鱈目という点ではどちらも同じようなものですが。
8つの地震を根拠にしているのだそうです。
220年を1つのサイクルとして???なんだこれは
1つのサイクルとは何?そして、どうしてそれが220年なの?
こんな恣意的なことをしちゃいけません。しかしようやるな
しかも、単純に割り算して220/8=27.5(年/回)を出したんだと
お前ら、小学3年生か