平ねぎ数理工学研究所ブログ

意志は固く頭は柔らかく

2006年度版ハズレマップ

2024-01-30 16:01:06 | 地震

2006年に作成された確率論的地震動予測地図(ハズレマップ)の上に、2005年1月1日から
2024年1月30日までに発生し震度6弱以上の揺れを観測した地震の発生位置をのせるとこうなります。
盛大にハズレています

確率論的地震動予測地図




2005年1月1日から2024年1月30日までに震度6弱以上を観測した地震は34回起きています。

地震発生を確率評価することが如何に無意味かわかるでしょ。

南海トラフ地震の前に内陸地震が頻発していたとよく言われますがそんなの関係ないですよ。
上の表をみればわかるように震度6弱程度の揺れを伴う内陸地震はしょっちゅう起きています。
日本においては内陸型であろうと海洋型であろうと被害地震は毎年のように起きるんです。


ハイブリッド免疫

2024-01-22 19:54:30 | 新型コロナウイルス

それでも追加接種しますか?




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「2回枠+感染」をハイブリッド免疫と言うのなら、「感染+感染」もハイブリッド免疫と言えるのではなかろうか?
また、このほうが「2回枠+感染」よりも安全で確実な免疫が獲得できるのではなかろうか?

私の周りに、1.5年前にBA.5に感染し今回JN.1に感染した者(枠未接種)、が複数人いる。
彼らは、JN.1はBA.5に比べ嘘みたいに軽い、と口をそろえて言う。
これは、「感染+感染」により、強力なハイブリッド免疫(細胞性免疫)が誘導されたためではないのか。
それはさておき、吉村氏は2年前はmRNA枠を手放しで礼賛していたのに条件付き礼賛に様変わりした。変わり身速いな
推進派の皆さん、早く宗旨替えしないと逃げ遅れちゃうよ


羽生九段B1降級の危機

2024-01-20 18:15:13 | 将棋

千田翔太七段vs.羽生善治九段順位戦B級1組11回戦

図は、後手羽生九段が、△7九金打、▲同玉、△8七飛成、とした局面。
羽生九段は、相手に金を渡しても自玉に詰みはないと思ったのでしょう。
▲4一銀打は△4二玉で詰みませんが、ここでは▲3三金打がありました。
▲3三金打以下、比較的簡単な15手詰みです。
羽生九段の終盤力の劣化は目を覆うばかり
糸谷八段と三浦九段の対局を残していますが、この終盤力では二人には勝てないでしょう。
2連敗だとおそらくB2に降級です。


新湊大橋の揺れ<オイルダンパーの効果は?>

2024-01-17 19:29:26 | 耐震構造

新湊大橋で制振ダンパーを全交換、検査データ改ざん





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過去記事にも書きましたが、データ改ざんなどどうでもよいです 。
規格値から少々ずれても性能に問題はありません。



国土交通省はオイル漏れ等オイルダンパーの損傷の有無を調べるために点検するでしょうね。
橋梁本体に損傷はないはずですが、どれだけ効いたのか❓とても気になります。

■ 直近の観測点

K-NET新湊(TYM005)

■ 震度

計測震度 5.14  震度5強

■ 加速度波形

■ 加速度応答スペクトル

減衰定数 h=0.05


南海トラフ地震が起きると大阪WTCビルは倒壊する(2)

2024-01-15 09:30:32 | 地震

2011年東北地方太平洋沖地震の際にKiK-net此花でとれた波を50倍するとこうなります。

気象庁のやり方に従って震度階級を計算すると、

計測震度=6.58  震度7です。

南海トラフ地震が3.11と同じくらいの規模ですぐ近くで起きるとするとこれくらいの揺れでもおかしくないです。

そのときWTCビルはどれだけ揺れるかというと、
片振幅89mです。
ただし、線形計算するとこうなるわけで、実際は89m変位するまえに吹っ飛んでしまいます。

制震装置は効かないとおもいます。
そもそも効くと思って取り付けていないです。
みんなやってるから流行りだから金になるから採用しているだけです。
制震装置が効いた実績はいままでないです。
効かなかったというのはありますけどね。


南海トラフ地震が起きると大阪WTCビルは倒壊する

2024-01-14 08:40:50 | 地震

WTCビルは南海トラフ地震が起きるとおそらく倒壊します。
なぜ、倒壊するか?
理由は二つあります。
(1)地盤の卓越周期と建物の固有周期が合っているからです。
(2)大阪平野の地盤の特性上、表面波が長時間継続し減衰しないからです。

2011年東北地方太平洋沖地震の際にWTCビルの近くで得られた波をみてみましょう。

■ 観測点

KiK-net此花(OSKH02)

■ 震度

計測震度= 3.19  震度3

たかだか震度3ですよ。
揺れの大きさは全然たいしたことない。

■ 地表面加速度



240秒までしかデータが採れていない
大阪平野では240秒は不十分

■ 変位応答スペクトル


スペクトルが尖ってますね。
なんだか嫌な感じです。
卓越周期は6.5秒。
これに当たったらOUTです。

■ シミュレーション

1次の固有周期が6.5秒程度になるように適当なモデルを作ってシミュレーションしてみましょう。
仮想モデルの固有振動特性はこんな感じです。



3次までの固有振動モードを使って応答解析を行いました。
減衰定数はh=1.0%、入力波はNS波を使いました。
こうなりました。
最上階の変位応答です。



うわっ、1783mm
地表面の震度は3なのに最上階では2m近く揺れるんだ
なにもしなかったら、WTCビルは南海トラフ地震に耐えられませんよ。
ほぼ間違いなく倒壊します。
なにか耐震対策してるのかなと調べてみると、制震ダンパーを取り付けていました。
でも、どれだけ効くかねぇ。




制震ダンパーで2%の付加減衰が期待できるとして、h=3.0%で計算したらこうなりました。

計算上は効くけれど、実際はたぶん効かないと思います。

 

■ 大阪平野の揺れの特徴

大阪平野は北に六甲と北摂、東に生駒・金剛、南に和泉、と壁のような山地に取り囲まれていて、
これらの壁で表面波が反射を繰り返すのでなかなか減衰しないのです。

大阪平野の地下構造



長周期の波が長時間継続するのが大阪平野の揺れの特徴です。
さらに、人工地盤なので堆積層が厚いことも長周期の波が作られる原因になります。
また、これも重要ですが、規模の大きい地震は規模の小さい地震に比べ長周期の波を多く含むのです。

港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)平成19年7月pp.332-333、につぎのように書かれています。

つまり、地震の規模が大きくなるにつれて、とりわけ長周期成分が大きくなることがわかる。
地震動の長周期成分の影響を受けやすい長周期構造物(高層建築物や長大橋梁、石油タンク、免震構造物等)
を検討の対象とする場合は、特にマグニチュードの大きな地震に注意する必要がある。

大阪平野の人工島にWTCビルを作ってしまったのがそもそもの間違いなのですが、でも作ってしまったので
いまさら悔やんでも手遅れです。南海トラフ地震が起きないよう祈るしかありません。


■ 東北地方太平洋沖地震 WTC osaka、社内は地震パニック!!



ミズノクリスタ(地上31階147m高)が窓の外にみえるので、揺れている部屋は中間層なのでしょう。
最上階では、片振幅1.3mの揺れが5分以上続くので、最上階にいた人は生きた心地がしなかったはずです。
書庫が滑っていましたね。それをみると周期は5秒~6秒ですかね。中間層なので2次3次も交じっているかもしれません。